子どもの発言力を高める「おうち発表会」たくさんの発言を促して!

子どもの発言力を高める「おうち発表会」たくさんの発言を促して!

時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「発言力を高める、おうち発表会」について。

おうち発表会のススメ

幼児と接していると、発言や発表の苦手な子が多いなと感じることがあります。言葉は生まれてから6歳くらいの間に、語彙数がおよそ3000語になると言われ、ほとんどの日常会話を理解することができます。また子音も言いやすいものから徐々に発音できるようになります。

乳児や幼児は、よく大人が喋る顔をじっと見つめていますが、言葉の獲得は耳だけでなく目からの情報も大きく関係しています。もしかすると、2年半に渡るマスク生活が少なからず影響しているのでしょうか。大人の口の動き、それに伴う表情、声量などが分かりづらいのかもしれません。

ごく簡単な発言の時でも、言葉が不明瞭で声を大きく出せない場面を見かけます。例えば、好きな果物は?といった答えが単一のものには「いちご!」と大きな声で答えられても、好きな絵本のどこが面白いの?夏休みに何をして遊びたいの?など、自分で考えて答える問いになると、言葉の表現が追いつかない感じを受けるのです。

そこで今回オススメしたいのは、「おうち発表会」です。最近描いた絵や作った工作などを飾り、司会も本人がつとめます。祖父母や叔父叔母も誘えると良いですが、まず家族が観客として参加しましょう。

覚えた歌、楽器、ダンス、ドリブル、あやとりなど何でも簡単な内容で良いので、本人が披露できるものを考えて練習して発表してもらいましょう。

大人はインタビューしてたくさんの発言を促してください。観客が家族ならきっと大きな声で答えることができるでしょう。5分間の発表会だとしても特別感をもって家族の前で発言することで自信となり、また別の面で言えば自己肯定感を高めることに繋がります。4歳くらいになれば招待状を自分で作ることもできますね!

忙しい毎日の中で私たち親は、ついつい「指示、命令、注意」の声かけが多くなり、子どもは指示に従うのが上手になっていきます。

ただ、子どもの発言力は思考をまとめることや、知識を得ることの土台となりますので、こんな「おうち発表会」の時間を作って、親子で楽しみながら子どもの力をしっかり伸ばしていきましょう。

ライター

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モンテッソーリ教育・食育 荒井聖子

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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