3学期は次の学年の「0学期!」1年生から2年生になるわが子としたい1月からの準備

3学期は次の学年の「0学期!」1年生から2年生になるわが子としたい1月からの準備

小学校の先生の経験を持ちながら、自身もママとして子育てに奮闘する4人によるリレーコラム「ママ先生といっしょ」。先生目線で、ときにママの目線で。今回は新2年生のママ・パパに向けた内容です。

学年が上がることは、親として嬉しくもあり、でも少し不安に思うこともありますよね。「うちの子、大丈夫かな」「ついていけるかな。」「準備できることはあるかな。」その気持ちは、子どもを大切に思うからこそです。特に1年生から2年生に上がる時は、卒園時とはまた違う不安や心配があるかもしれません。ここでは、2年生に上がるときに、おうちの方が感じやすい不安と、それを解決するためのヒントをご紹介します。

学習面での不安

1年生では「学校生活に慣れる」ことが大きな目的でしたが、2年生になるとだんだんと「力をつける」ことも重要になってきます。この変化が、学習内容の難しさや、親としての不安に繋がりやすいのかもしれません。

例えば算数では2年生では「九九」が出てきて、たくさん覚えることが増えます。国語も文章が急に長くなり、漢字も1年生の時より難しいものが出てきます。宿題もお家で1人で取り組むことに苦しむお子さんも出てきます。

今できていること、できないことの把握を

九九ができない、漢字が覚えられない…。こういったことで不安になるおうちの方はたくさんいらっしゃいますし、勉強面での不安を相談される方も増えます。でも、こういったつまづきは急に訪れるのではなく、小さく小さくつまずいていたものがやっと露見した、という場合が多いです。3学期のうちにしっかり復習させよう!というのももちろん素敵ですが、お子さんがどんなことが苦手か、どんなことは得意か、具体的に把握しておくと良いでしょう。その上で必要な復習を一緒にしたり、次の担任の先生におうちの方から見た我が子の学習状況を引き継いだりするとスムーズでしょう。

生活面での不安

2年生になると、1年生でやってきた習慣の慣れが出てきて、忘れ物をしたり、時間を守らなかったりといった生活習慣の小さな乱れが見えてくるかもしれません。当たり前のことを当たり前にって、親である私たちも難しいですよね。2年生になる前に仕切り直しをしてみるのも一つです。お家に帰ったら提出物を決められた場所に出す、寝る前にランドセルのチェックをする、などの習慣をきりの良い学期始まりに一緒にもう一度考えてみるのも良いでしょう。

友人関係の変化

友人関係も変化してきます。1年生の頃は「お家の近い友達」が仲良い友達になりやすかったですが、だんだんと学校生活を通して仲良くなる友達が増えてきます。そうなると、親が知らない友達との付き合いも増えてきて行動範囲も変化します。今まで以上に遊ぶ時は誰とどこに行くか、何時までに帰るかをおうちの方に伝えることをしっかり約束し、友達関係を把握するのも大事ですね。そしてトラブルも少しずつ複雑になってくるので、おうちで友達とのトラブルを話したら丁寧に聞いてあげて、必要な場合は学校に相談してみてください。

2年生「0学期」の今、できる準備を家庭でも

学年が変わると、不安はあって当然です。でも、それは子どもの成長を信じ、親自身も学ぶ機会にでもあります。学校ではよく「3学期は次の学年の0学期目」と言って、次の学年へ向けて意識をもっていき準備を始めます。ご家庭でももし不安なことがあったら今のうちに学校に相談をしたり、楽しみなことや伸ばしたいことは目一杯一緒にワクワクしたりしてもらい、「次の学年になることが楽しみ、そして安心」となるように一緒にできたら嬉しいです。

ライター

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ママ先生 ゆきこ先生

小学校教員として9年間勤務し、現在は非常勤講師。小学6年生と2歳児のママ。Instagramでは、「心がちょっと軽くなる職員室」として、学校がしんどい先生や繊細先生が少しでも自分らしく、心が軽くいられるように、先生のお仕事あれこれ、心を軽くする言葉、子どもと関わるときの考え方などを日々発信中。TCS認定コーチングスキルアドバイザー、キッズコーチングアドバイザー取得。Instagramのフォロワーは6.8万人

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