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園の先生に聞きました!先生たちのリアルな思い&宝物

進級・卒園の時期だけではなく、先生への感謝の気持ちを日常の中で伝えられる日を作りたい!という思いで、「あんふぁん」「ぎゅって」が起案。日本記念日協会に認定されています。

11月25日は「先生ありがとうの日」。
いつも楽しい園生活を支えてくれている、現役の幼稚園の先生4人にインタビューしました。
先生の思いとは? 宝物とは? 
親と一緒に子どもの成長を見守り、育んでくれる先生たちの、リアルで温かい声をお届けします。

写真は、「みたけ台幼稚園」①⑤、「なります幼稚園」②③④⑦⑧、「幼保連携型認定こども園 神童幼稚園」⑥
なります台幼稚園 城田 優佳先生

● 先生歴10年目。現在は年中クラスの担任
● 先生になったきっかけ…いつも泣いてばかりだった私を励ましてくれた先生に憧れたこと。幼い頃から約15年越しの夢で、小学校の文集にも書いた程です

年少さんでも保護者の方に手伝ってもらいながら頑張って書いたんだな~というお手紙は、気持ちが伝わり一つ一つ大切な宝物です。「あんふぁん」の付録「先生ありがとうの日」のお手紙は、11月25日を待ちきれずに届いた次の日に書いてくれる子も(笑)。どれも大切な宝物です

Q ママ・パパへ子育てのアドバイスをお願いします

A.「何かの場面で注意しなくてはいけない時、必ず後からフォローを入れるようにしています。きっと各家庭でも、ママ・パパの役割があるように、他の先生方と連携して役割分担しています。子どもたちが、からに閉じこもることなく、いつでも自分の思いを伝えられるように、逃げ道を作ってあげることも大切だと思います」

Q 先生をしていて、やりがいを感じた瞬間は?

A.「ずっと夢を追いかけてきて、いざ現場に出たとき、子どもたちに『せんせい』と呼ばれた瞬間は、自分も先生になったんだと実感しました。また、入園当初から見ている子どもたちが、悔しい思いをしながら何度も何度も頑張り、一つのことを成し遂げられた瞬間に立ち会えた時は、『あ~先生でいてよかったな』と毎回やりがいを感じています」

Q 今まででうれしかった・忘れられないエピソードは?

A.「初めて担任を持った時、卒園式で保護者の方々から『頑張ったね』と声をかけてもらったことです。初めて子どもたちを預かるとき『私で大丈夫かな』と不安でしたが、子どもたちに助けられ、保護者の方々に優しい言葉をかけてもらい、お手紙を頂いたことは思い出しただけでも胸が熱くなりますね。中学生になった子どもたちとは、今でも年賀状でつながっています」

なります台幼稚園 武内 藍先生

● 先生歴17年目。現在は年長クラスの担任
● 先生になったきっかけ…自分が通っていた幼稚園の大好きな先生のようになりたかった。幼稚園の頃からのずっと変わらない夢でした

毎年クラス最後の日に、みんなで花束と一緒にメッセージカードをプレゼントしてくれます。今となっては17箱も! たまに落ち込んだとき、保護者の方々や子どもたちからの温かいメッセージを見て励まされています

Q ママ・パパへ子育てのアドバイスをお願いします

A.「とにかく、たくさんほめることをおすすめします。あとは一緒になって楽しむこと。私は、面白く盛り上げながら気持ちを高めてあげることで『やってみようかな』という気持ちを後押ししています。できることが一つ増えたとき、新たな自信につながるはずです」

Q 先生をしていて、やりがいを感じた瞬間は?

A.「子どもたちが出来なかったことが出来るようになったとき、一緒に喜びを分かち合えるのは、先生をやっていてよかったと本当に思える瞬間です。運動会やミニコンサート、発表会など、長い練習を重ね、本番で堂々とした姿を見ると感極まって涙が出てきます。舞台上から見える、保護者の方々の涙をみるとさらに『頑張ってよかった』と実感しますね」

Q 今まででうれしかった・忘れられないエピソードは?

A.「一番は、キラキラした子どもたちに『先生大好き!』と言われるとうれしいですね。大人になるとなかなか言ってもらえないので(笑)。あとは、『大きくなったら武内先生になりたい』『なります幼稚園の先生になって、先生と一緒にお仕事したい』っていわれたときは感動しました。たまに『ママ』って間違えて呼ばれると、心を許してくれているんだな~ってうれしく思います」

取材に協力してくれたのは… なります幼稚園(東京都板橋区)
みたけ台幼稚園 滝上 友香先生

● 先生歴15年目。 年少クラスの担任
● 先生になったきっかけ…幼稚園の担任の先生がいつも笑顔で優しく、幼い頃からずっと憧れていました。教育実習園で実際に先生の保育を見て、幼稚園の先生への道を決意しました

クラス担任を持った時、年度末にいただいた保護者と子どもたちからのメッセージ集です。かわいい絵や思い出の写真、メッセージがたくさん詰まっていて、これぞ宝物です。これを見返すと、幼稚園の先生をしていてよかったと改めて思います

Q ママ・パパへ子育てのアドバイスをお願いします

A.「子どもがやってはいけないことをした時に、まず話を聞いてあげることが大切かなと思います。子ども同士のトラブルで、一見片方がいけないような状況でも、よくよく話を聞くとお互い良くないところがあったりもします。どうしてこうなったのか、子どもなりの理由を聞いた上で、次にどうしたらいいかへつなげて話が出来たら良いと思います」

Q 先生をしていて、やりがいを感じた瞬間は?

A.「子どもの成長を日々間近で感じられることにとてもやりがいを感じます。泣きながら登園していた年少さんが、年中さんになり友達の輪が広がり、そして行事を通してますますりりしい表情の年長さんに。運動会のパラバルーンは、特に成長を感じ、毎年涙なしには見られません。毎日出来ることが増えていって、それを保護者の方と共有できることもうれしいです」

Q 今まででうれしかった・忘れられないエピソードは?

A.「卒園式の日に、卒園児の保護者の方から『入園して初めてバスに乗った日、泣いている息子を優しく笑顔で受け入れてくださってうれしかったです』と涙ながらに伝えてくださったこと。その子の担任を持ったことはなかったのですが、そのように覚えていてくださって感動しました。あらためて、子どもたち一人一人に愛情を伝えていこうと感じました」

取材に協力してくれたのは… みたけ台幼稚園(神奈川県横浜市)
幼保連携型認定こども園 神童幼稚園 安原 希先生

● 先生歴12年目。現在は年中クラスの担任
● 先生になったきっかけ…自分が一生懸命になれることを考えたときに、子どものためならどんなことも頑張れるかもしれないと思ったため

年少担任の1年目、これあげる!と子どもが貝殻をくれました。お母さんに聞くと、宝物箱に入れて一番大切にしていたもので「先生にあげたい」と言ったときはびっくりしました!と言っていました。いつ見てもパワーをもらえる宝物です

Q ママ・パパへ子育てのアドバイスをお願いします

A.「子どもは誰にでも伸びしろがあり、期待値を遥かに超える姿をよく見せてくれますが、子どもが負担になるほどの期待をしないこと・高すぎる目標を立てないことを保育でも心掛けています。子どもが自分で高い目標を立てた時は一生懸命支えますが、大人が焦って子どもにプレッシャーをかけないよう、『本当に子どものためなのか?』『自分のためなのではないか?』と見直すようにしています」

Q 先生をしていて、やりがいを感じた瞬間は?

A.「子どもが、先生の力を借りずに何かアクションを起こしている姿を見たときにやりがいを感じます。『自分の力で大きなことを成し遂げた!』『すごい成果が見られた!』というよりも、困っている友だちをそっと助けたり、ドキドキしながらも自分から友だちを誘ったり、そんなささいな瞬間に大きな喜びを感じます。毎日の小さな積み重ねがしっかりと力になっている!とうれしくなります」

Q 今まででうれしかった・忘れられないエピソードは?

A.「太陽の光が反射して部屋の中に小さな虹の光が突然現れたときに、必死に自分のポケットやかばんに虹を詰め込んでいる子どもがいました。私の視線に気付くと、『みんなには内緒だよ!』と虹を分けてくれました。このピュアな心をいつまでも持ち続けてほしい!と願いました」

取材に協力してくれたのは… 幼保連携型認定こども園 神童幼稚園(大阪府豊中市)

大好きの気持ちを込めて! 先生、いつもありがとう

子どもたち、そしてママ・パパたちをいつも温かく見守ってくれる先生。
11月25日は先生へ感謝の気持ちを伝える「先生ありがとうの日」です。
今年も、読者からたくさんの“ありがとう”が届きました。

毎朝幼稚園に行く時、大泣きしてなかなか離れなかったけど、先生が玄関にいてくれると手をつないで行ってくれました。先生がいてくれたから、幼稚園に笑顔で行けるようになりました! 本当に感謝です。
(神奈川県・山崎ハルナさん)

現在年中の娘は、年少の頃から大好きな先生がいます。幼稚園から帰ると、毎日その日の先生の服装や髪型、個人情報(?)に至るまで教えてくれます(笑)。家族以外で信頼関係の築ける大好きな大人がいるということは、とても心強くありがたいこと。人生において大切な記憶になるのだと感じます。
(埼玉県・下間麻衣さん)

朝幼稚園に行って教室に行くと、「先生は毎日おはようのギューをしてくれるんだよ!」とうれしそうにニコニコ話してくれる2人です♪折り紙もとても上手な先生。クラゲなど珍しい折り方を教えてくれるのがとても楽しいようです。「これからもたくさん遊んでね!先生、大好き!」
(東京都・安田沙良さん)

うちの子は幼稚園でなかなかなじめず、「幼稚園に行きたくない!」と行き渋りがすごかったんです。スナップ写真はどれも無表情で、だんだん家でも笑顔がなくなり、無表情になる事が増えました。その幼稚園は辞めて、娘と新しい園を探しに行きました。娘が「この幼稚園に通いたい!」と自分から言い出したのが卒園した幼稚園です。初めは母娘共にとても不安でしたが、先生の愛情たっぷりの保育で娘に笑顔が戻ってきました。転園して本当に良かったです。
(東京都・玉木彩香さん)

みんなも伝えよう 「せんせい ありがとうカード」

あんふぁん12月号の「つくるんぱ」は「せんせいありがとうカード」です。下記からダウンロードして、ぜひ先生にメッセージを送ってね!
作り方はこちらから

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ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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