【年長ママ・パパへ】入学式に向け、春休みに「心」を整えよう

【年長ママ・パパへ】入学式に向け、春休みに「心」を整えよう

今回は、今からできる心の整え方についてあすか先生から。春休み中に意識することで、入学後が、親子にとって楽しい時間になるヒントをお届けします。

見通しを明るくする

まもなく、今年度が終わります。特に幼稚園の方は長い春休み期間、今できることはないか、入学してから大丈夫かな、不安がある方もいるかもしれません。人は、見通し明るくないと不安になることもあります。描く未来がわからないからです。学校による違いはあると思いますが、見通しがあることで安心につながればいいなと思い、私が経験した2つの学校で共通していたことを簡単にお伝えします。

最初の1週間は、4時間授業でした。給食も、牛乳だけから始まり、最初は少ない品数でした。授業も始まりますが、トイレの使い方など生活面での話も多いです。過去の記事にも書きましたが、6年生が手伝ってくれるので、分からなくても大丈夫です。このように、子どもたちが安心できるようなスタートになっています。漠然と分からないことに対しては不安になりますが、分かることが増えることで安心につながればうれしいです。

壁は階段と考えてみる

見通しが見えても、実際に入学してみないと分からないこともたくさんあります。周りの子と比べて焦ることもあるかもしれません。

私の場合、娘は昨年、週に1回の園に慣れるのに12月までかかりました。先生にだっこしてもらったり、お友達と仲良くなったり、私が寄り添ったり、さまざまなきっかけがあり、今ではとても楽しく通っています。

入園と入学とで違いはありますが、新しい環境になるということでは同じです。私は、出産も似ていると考えています。お母さんのお腹という心地よいところから地球というよく分からないところに飛び込むのです。でも、それぞれのペースで時間をかけながら地球で生きていけるようになります。そう考えると、もう子どもはいくつも大きな壁を乗り越えてきているのだと感じます。

「入学」と聞いて、大きな壁に見える方もいるかもしれません。その壁にむかって、小さな課題を作り、階段を一つ一つ上っていけば、これまでのように乗り越えることができます。その階段を上るためのサポートはきっとご家庭によって違います。

仲の良い友達と手をなぐことかもしれませんし、先生に寄り添ってもらうことかもしれません、あるいはおうちでのサポートかもしれません。それぞれの課題を家庭と学校がチームになり、一緒に乗り越えていけるサポートが大切だと思っています。

すべてが栄養になる

人生はいつもよいことばかりではありません。人間万事塞翁が馬という言葉もあります。一見マイナスに思える出来事やトラブルでも目の前に起きる出来事は大切なわが子を成長させてくれる材料です。神様が気づかせてくれた尊いきっかけです。そんな風にとらえられれば、結果は変わると思います。

いくら準備をしてもトラブルはあります。学校という守られた場所の中でトラブルがあることで、社会に出てから自分で生きていくときに大きなトラブルにならないのではないかと私は思っています。私自身も、娘が保育園に入れなかったことで悩んだ時期もありましたが、結果として今こども園に入り、昼寝がないことで本人の生活リズムが安定しました。

きっとこれから先、私自身もマイナスに思えてしまうことも経験すると思います。そのたびに、長い目でみていつかは自分やわが子の人生の栄養になる、そうとらえて1歩ずつ進んでいきたいなと思っています。

「今」を意識することで、それぞれの春休みを楽しめますように

不安なことがあったとしても、それはまだ起こっていない未来の話です。先日読んだ本に、人間には2つの状態があると書かれていました。苦しむ状態か、美しい状態の2つです。そして、その苦しみの状態の理由は3つだそうです。未来への不安や心配、2つ目が過去の出来事を思い出すこと、3つめは未来と過去を行ったり来たりしていることです。つまり、今に意識がない時に苦しむのです。

年長さんの春休みというのはこれが最初で最後です。この記事にたどり着いてくださったということは、それだけお子さんのことを想っている証です。もうきっと今できる入学準備はできていると思います。

だからこそ、未来のことは少し頭の隅に置き、今の春休みめいっぱい楽しむこと大切にしてほしいなと思います。小学生になれば、あっという間に友達との世界が広がります。絵本を読んでと言われるのも、公園に一緒に行くのもきっとあと少しです。その渦中にいると大変なこともありますが、私もいつも今という時間を大切にしていきたいなと思います。たくさん遊んだその記憶がきっと、入学生活何かあっても乗り越える見えない支えになるはずです。これから先の学校生活でおこるすべてのことが、お子さんが成長できるきっかけになりますよう願っております。

ライター

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ママ先生 あすか先生

あすか先生こと池田明日香(いけだあすか)。公立小学校教員、4歳2歳のママ。ママをサポートするための母子手帳トレーナー(乳幼児の発達、ママの心理等)の資格を取得。資格を活かし、育休中には外部講座も実施。Instagramではこどもが学びを楽しめるよう、教員としての学びを日々発信中。

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