新学年準備！1・2年生が学習習慣をつけるコツ

なぜ、低学年から学習習慣が必要なの？

低学年で学習習慣をつけたい理由は、この時期の習慣が、中学年・高学年の学習習慣を左右するためです。

基本的に低学年の学習内容は、難易度がとても高いわけではないので、学習習慣なしで授業についていける子どももいます。しかし3年生以上は学習の難易度が上がり、覚えることも増える時期です。家庭学習なしで授業についていくのはなかなか難しいでしょう。

学校の授業内容についていけないと、「学校がつまらない」という感覚につながっていくこともあります。できるだけ家庭学習で補いたいものですが、3年生を過ぎてから新たに家庭学習の習慣をつけるには本人の多大な意志力が必要です。

一方、低学年の頃から家庭学習を続けている子どもは、3年生以上になってもそれを継続すれば良く、本人も、保護者さまも楽といえます。また低学年の時期から、学習面での成功体験を多く積むことで、学習の難易度が上がる前に自信をつけられるのもメリットです。

低学年でも無理なく続く、学習習慣をつける方法

それでは、低学年の子どもにも取り組みやすい学習の方法をみていきましょう。

学習は短時間で終わらせる

一度、わが子が勉強を始めると、つい「もっとできる」「さらに高度なことをやらせよう」と思ってしまうパパやママもいるかもしれません。しかしこれはNG！　低学年のうちは、学習を短時間で終わらせるよう心掛けましょう。

低学年の子どもは、まだ発達途中にあるため、集中力が短時間しか持ちません。そこへ長時間の学習をさせると、「勉強は大変、疲れる、楽しくない」というマイナスイメージにつながってしまうこともあります。例えば1年生の場合、入学当初の家庭学習時間は10分程度で大丈夫です。学校から宿題も出るため、必要に応じて10分の学習を1日2回、慣れたら20分～30分まとめて学習するなど、全体を通して30分程度でおさめられるよう工夫しましょう。

なお2年生から学習習慣をつける場合も同様です。宿題に必要な時間は1年生に比べれば少し増えているはずですが、2年生といえども集中力はあまり長く続きません。最初はやはり10分程度から始め、20分の学習を1日2回行うなど、短時間で区切ることが大切です。

歌や遊びを上手に取り入れて楽しく

低学年の子どもは、まだまだ遊びたい盛り。突然「勉強」の雰囲気になると、根拠もなく「イヤだ！」と感じるケースもあります。歌や遊びを学習に取り入れ、楽しく机に向かうことをおすすめします。

例えば平仮名など、学習内容を歌にしたものが動画サイトで公開されている可能性があります。歌いながら手を動かすと楽しくなるでしょう。しりとり遊びなどをしながら、文字を書くのも良い方法です。算数では、サイコロの目を足したり引いたり、「いっせーのせ！」で指を出して数えるなど、体を動かしながら楽しみましょう。

カレンダー等の記録で「できた！」を実感

学習ができたらカレンダーにシールを貼る、色を塗るなどの方法で、「今日もちゃんとできた！」を目に見える形にしてみましょう。

家庭学習は、特別な日を除いて毎日行うのが理想です。カレンダーを使うことで、子どもにも「毎日やるんだ」ということが伝わります。カレンダーが、学習の記録で埋められていくことは、子どもにとって達成感になるでしょう。また同時に、「自分はこんなに勉強ができるんだ！」という自信にもなります。

子どもにとって、「自分はできる」という自己への信頼は大きな効果をもたらします。「できる」と思えば、やれますが、「自分にはできない」と思っていると、挑戦することをあきらめてしまうケースも多いのです。

カレンダーを上手に使い「自分にはできるんだ」という気持ちをはぐくむと、3年生以上になっても自分への信頼感をタネに家庭学習を頑張ることができるでしょう。

ルーティーン化して自然に学習を始めましょう

低学年の子どもに学習習慣をつけるポイントは、全体を通して、学習を「イヤなもの」だと感じさせないことです。最初のうちは、字も上手に書けないかもしれません。そんなとき、「ダメダメ！　もっと、ここを、こうして」などと教えるよりも、「すごい！　上手だ！　もう1回、一緒に書いてみよう」と誘導すると、子どもは楽しい気持ちを持ち続けることができるでしょう。

毎日学習をするだけでなく、できれば、家庭学習のタイミングを固定し、ルーティーン化すると効果的。「16時になったら」「夕食の後」など、タイミングを決める時は子どもと話し合うのもポイントです。。

4月直前は、新しい学年が始まるとき。子どもも意気込んでいる、心機一転しやすいタイミングです。ぜひ新しい習慣を実践してみてください。