準備で差がつく!入学式当日の保護者の心得

小学校の先生の経験を持ちながら、自身もママとして子育てに奮闘する4人によるリレーコラム「ママ先生といっしょ」。先生目線で、ときにママの目線で。入学準備や入学後の困りごとや悩みの解決方法の糸口を探ります。苦しい事があっても、笑顔で突き進めるヒントが見つかるかも。今回は、はるな先生。入学式当日の過ごし方について解説します。
感動だけじゃない?!入学式のリアル
いよいよ待ちに待った入学式。ランドセルを背負い誇らしげなお子さんの姿には感慨深いものがありますよね。初めて抱っこした日のことを思い出し、小さかった我が子の成長に胸がいっぱいになるものです。
しかし、そんな親の想いとは裏腹に、入学式当日は想像以上に慌ただしく、親のやるべきことが多いのも現実です。大量の配付物を受け取り、書類の記入や記名など、思った以上にタスクが多く、予想外の出来事に戸惑うことも少なくありません。そこで今回は、一年生の担任経験、そして実際に一年生の保護者として入学式に参加した経験、その両方の視点から、当日を少しでもスムーズに過ごし、親子ともに安心して入学式を迎えるためのポイントをお伝えします。
これも持っていこう!入学式当日の持ち物
入学式当日の持ち物は、学校からの案内には筆記用具や上靴などと記載されていることが多いですが、学校側で特に規定がなければ算数セットやお道具箱、防災頭巾などの大型の学用品も持参することをおすすめします。何故なら、これらを後日持たせると、慣れない登校の中で大荷物を抱えなければならず、子どもにとって大きな負担となるからです。特に低学年のうちは、大きくて重い荷物を持ちながらの登校は大変です。しかし、入学式の日に持参しておけば、そのまま教室に置いてくることができ、翌日からの学校生活がスムーズになります。
もちろん、入学後は次の日の準備を自分で行うことも大切な学習の一つですが、それは教科書やノート、筆箱、ランチマット、ハンカチなど、毎日持ち帰るもので習慣化を目指すのが良いでしょう。
明日までに提出!?書類整理で慌てないコツ
入学式が終わると、教科書をはじめ、大量の配付物を受け取ることになります。学校からのお知らせや提出書類も多く、一つひとつ確認しながら整理することが必要です。特に注意したいのは、提出書類の締切日です。中には翌日提出が必要なものもあるため、入学式の日の午後は配付物をしっかり確認し、提出書類の準備をする時間を確保しておくと安心です。もし時間の確保が難しい場合は、隙間時間にできるだけ目を通し、記入できるものはその場で済ませてしまうのも良いかもしれません。フェルトペンを持参し、教科書や持ち物の記名だけでも進めておくというのも一つの手です。
また、年間の行事予定を確認しておくことも大事なポイントです。4月中に授業参観があったり、春に運動会があったりする学校もあるため、仕事や家族のスケジュール調整を円滑に行うためにも、今後の予定をしっかり整理しておくことをおすすめします。
見通しを持ち、ゆとりをもって晴れの日を楽しもう
ここまで、私の経験をもとに入学式当日の過ごし方についてお話ししてきましたが、実際には地域や学校によって異なる点も多いものです。そのため、事前に学校からの案内をしっかりと読み、わからないことは学校や先輩ママに確認しておくと安心です。
入学式は、親にとっても子どもにとっても、一生に一度の大切な節目です。準備や手続きに追われてしまいがちですが、できるだけ見通しを持ち、心にゆとりをもって過ごせるよう意識してみてください。我が子の成長を実感しながら、晴れ姿をしっかり目に焼き付け、思い出に残る一日を楽しんでくださいね。