育児で注意や命令の言葉かけになりがちな人へ。見直したい5つのポイント

育児で注意や命令の言葉かけになりがちな人へ。見直したい5つのポイント

時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「しつけ」について。

礼儀・作法を教えるには

仕事や家事に追われ、忙しい毎日の中つい声を荒げてしまうことがありませんか?「〜〜しなさい!」「〜〜しないで!」これは「しつけ」なのでしょうか。

そもそも「しつけ」とは何でしょう。「社会や集団の規範・規律や礼儀作法など、慣習に合った立ち振る舞いができるように訓練すること。」このように説明されています。

冒頭のような注意、叱咤(しった)、命令の言葉かけは、忙しさによるイライラや子どもの態度に左右され、つい口を突いて出てしまうことがあります。

周囲からしつけがなっていないと言われて、子どもに対してキツイ言葉をかけてしまうなど、お母さんたちから悲しい言葉をうかがうこともありました。

子どもは無垢(むく)で生まれてきます。いずれ自立して社会の一員となるべく、規範や礼儀を学ぶのは必要なステップです。

でも、日々の注意、叱咤、命令が多過ぎては、本来しつけるべきことが伝わりにくいかもしれません。子どもにとって初めての社会「家庭」で、どうしつけと向き合うか、よく考えてみる必要がありそうです。

1.約束を決める

家族にとって大切な約束をよく話し合って決めましょう。幼児であれば3つくらいで、それを子どもにも伝えます。

それ以外のことは大らかに構え、細かく文句を言わないようにしてみませんか。そうすれば日々のイライラも減っていくかもしれません。関わる養育者すべてに共有して、祖父母にも理解してもらいましょう。

2.家族全員で約束を守る

例えば、うそをつかない、人に迷惑をかけないなど、大切な約束を決めたら親も守りましょう。子どもは親を模倣して成長します。規範や礼儀を訓練するには親がまずお手本を見せましょう。

3.しつけこそ愛情の見せどころ

もししつけが必要になったときには、声を荒げたりお尻をペンペンしたりせず、きちんとした態度でなぜいけないか、どうしたら良いのか、目を見てしっかりと伝えましょう。親の真剣な態度は子どもに重要さを伝えます。

4.買い与えはやめよう

ご褒美のための買い与えは必要ありません。子どもの「これ欲しい」は愛情への欲の裏返しのこともあります。

物は一瞬の満足感を与えてご機嫌になるかもしれませんが、優しいスキンシップや心から褒められた体験は長く子どもの心に残ります。パートナーや祖父母にもぜひ協力してもらいましょう。

5.スマホやゲームは慎重に

タブレット等を悪者にするわけではありませんが、簡単にバーチャルの楽しさが手に入る物を与えるのは慎重にしましょう。見せたくないような広告が入る場合もありますから要注意。

子どもは実体験の中で体や言葉を駆使して、社会の規律や礼儀の慣習を学んでいきます。時には失敗することもあるでしょう、そのときこそきちんとと約束を守る大切さを実感して学んでいくのです。

ぜひ家族で話し合ってみてくださいね。

ライター

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モンテッソーリ教育・食育 荒井聖子

SakuraEdu代表 コドモンテワークショップ主宰 
目黒区民講座講師、幼児教室のコンサルティング、小学校受験指導をしながら、通算100回以上の企画開催。日本モンテッソーリ教育綜合研究所教師、NPO日本食育インストラクター1級などの資格を生かし子育て支援活動を行う。

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