おうち時間でイライラが増えたという人へ。子どもの生きる力を育てるランチ作り
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「休日のランチ」について。
休日のランチ作り
せっかくの休日。この時期は寒かったり、さまざまなウイルスが気になるなど、おうち時間が増えますよね。
子ども達と物理的に向かい合って過ごしていると、見なくても良いこと、口を出さなくて良いこと、叱らなくても良いことが目に入ってしまい、ついイライラしてしまうことはありませんか?
お行儀の悪い話ですが、例えば子どもが鼻の穴を指で掻いていたら、つい「鼻をほじらないの!」と叱ってしまう…子どもにしたら鼻が痒かっただけなのに…など。
思春期にもなれば人前で鼻に指を入れる人はなかなか居ないのですから、イライラして叱る必要はなく、ティッシュを使う方法を教えれば良いだけのこと。
さて、そんなときにおすすめなのが「ランチ作り」です。向かい合う位置関係から、並んで一緒に手作業をする位置関係に変えてみるのです。
子どもは手作業が好きですし、大人も落ち着く効果があると言われていますよ。在庫で簡単に作れてタンパク質、野菜、炭水化物を一緒にとれる、こんなメニューはいかがでしょうか。
なんでも巻き
まきす、ご飯、海苔があれば、あとは何を入れてもおいしいランチが作れます。
納豆や鮭フレーク、そぼろはもちろんのこと、前の日の煮物や炒め物の残り、キュウリやレタス、ツナやコーンの缶詰にマヨネーズを混ぜたものなど、水分を切ることを忘れなければ失敗はありません。巻くのはコツが要りますが、手指を鍛えながら作ってみましょう。
野菜カップケーキ
余り野菜を細かく切って、耐熱容器に入れたら電子レンジで加熱しておきます。マグカップに卵、サラダ油、牛乳などを入れて混ぜ、ホットケーキミックスを混ぜたら加熱した野菜を投入。あとはレンジで加熱すれば、ふんわりとしたおいしいカップケーキの出来上がりです。
サンドウィッチ
ゆで卵の殻をむいて、フォークで潰す動きは子どもが大好きな作業です。
味付けしてサンドウィッチにしてみましょう。薄いパンがあればジャムを塗ってラップで巻いていくと、かわいいロールサンドのできあがり。ハムや加熱したニンジンの輪切りをクッキー型で抜いたり、キュウリをピーラーで薄くカットして、オープンサンドにしても良いですね。
たこ焼き器
たこ焼きを作ると準備が必要ですが、ホットケーキミックスをベースにミックスベジタブルやバナナを混ぜて焼いたり、サラダオイルを穴に塗って、ソーセージを切った物、ゆでたブロッコリーの残りなどを焼いてみてはどうでしょう。
ピザ用チーズをのせるのもとてもおいしいですよ。冷蔵庫の残り物を工夫すれば、まるでたこ焼きパーティーのような気分を味わえることでしょう。
あれやこれやと大人が指示を出して従わせるよりも、子どもは一緒にする作業の中で、さまざまな工夫や挑戦をしながら自立心を育んでいきます。
また、自分で作った物を食べる経験は、「大人にして貰うのが当たり前」ではなく、「自分の始末を自分でできる」という生きる力に必ずつながっていくと思います。