準備に時間がかかるのは整理されていないせい?自分で準備できる環境づくり
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回のテーマは「自分で準備ができるようになる環境づくり」について。
準備を自分でできる環境にしよう
今年の前半は思わぬ事態で、幼稚園や保育園、学校に通う子ども達にとっては、不規則な生活になることが多かったかもしれません。2学期から仕切り直して気持ちも新たにスタート!というこの時期、「準備を自分でできる環境」を整えてみませんか。
忘れ物が多い、行方不明の物が多い、あれどこ?とよく聞く、持ち物の中がぐちゃぐちゃ、着替えや身支度がいつも遅いなど、大人からするとイライラする場面…。ついつい「また?」「きちんとしなさい!」「早くして!」と声を荒げてしまうことになります。私自身の経験で言うと、レッスンの準備時間が通常の倍くらいかかる教室があります。なぜだろう?と分析してみました。
準備に時間がかかる原因
- どこに何があるか分かりづらい
- 整理されていないので、返却する場所が各自違う
- レッスンに不要な物が置いてある
- 補充されていないので、不足の物がある
- 動線が悪いので、行ったり来たりする
これらはまさに、子どもの日常にも当てはまるポイントではないでしょうか。例えば、モンテッソーリ教育の現場では、教具を配置するときに以下のようなルールがあります。
- いつもの場所にいつもの教具を置く
- 一瞥(いちべつ)して何がどこにあるか分かるようにする
- 使わない物は片付ける
- 左から右へ、下から上へ、関連のある物は秩序を持たせて置く
- 子どもが自分で取ったり扱えるように工夫する
- 不足した物は補充しておく
いかがでしょうか。簡単なことばかりですが、子どもは秩序感が大好きなので、環境を整えると1人で動きやすくなるのです。100円ショップで買える箱やカゴを利用しながら、こんな工夫はいかがでしょう。
準備をしやすくする環境づくりのポイント
- 日常の必要ない物は、手の届かない場所に収納する
- 洋服は身に付ける順番に、引き出しの中を仕切って収める
- かばんやランドセルの中身を出せるカゴを作る
- 学校などで使う物は、一瞥(いちべつ)して分かるように整理して置く。その時に文房具など毎日使う物や、曜日ごと、科目ごと、など秩序を考えて分別する
- 補充が必要な物や提出物を、メモに書いて貼る場所を作る
- 行ったり来たりしないで済むよう動線を考える
- 気が散る玩具や絵本などは一緒に置かない
パズルのピースを埋めるように、あるべき場所にあるべき物を戻すことで、また次の日の準備へとつながっていくと思います。