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頭突きされて流血したわが子とそれを見て笑う友達…冷静さを失った私は
現在年長の息子の幼稚園生活は残すところあと半年。今回は楽しく穏やかに過ごしていた矢先に起こった、わが家にとっての一大トラブルについてお話しします。
唇を腫らして帰宅した息子
年中の頃に「友達がいないから幼稚へ行きたくない」と訴えたことがあった息子ですが、その後は、信頼のおける「仲間」と出会え、年長になった今では「上手なおしゃべりと朗らかな笑顔で、クラスのみんなを笑顔にしてくれていつも助かっています」と担任の先生から感謝されるまでに成長しました。
そんな息子が、先日唇を腫らした痛々しい状態で帰宅しました。
息子はバス登園なので、ケガなどをした際にはバス係の先生を通して説明があるのですが、今回は特に説明はなし。バス係の先生には、ケガの状況を引き継がれていない状態での受け渡しでした。ケガをした時の状況が気になりつつも「本人から状況を聞けばいいか!」と軽い気持ちで帰宅しました。
息子からの報告で、怒り大爆発!
わが家は帰宅後お風呂へ直行スタイル! いつも通り洗い場でひと通り洗い終わり、湯舟に浸かって、息子が話し始めるのを待っていました。しかし息子は鼻歌を歌い始め、なかなか幼稚園のできごとを話す様子がありません。しびれを切らして「そういえば、唇痛そうだけど、どうしたの?」と聞いてみました。
すると、歌っていた時の表情とは一転、一瞬曇った表情をした息子。しかし淡々と話し始めました。
息子は、『鬼ごっこをしていた友達に「仲間に入れてー」と伝えると、いきなり頭突きをされた。そのせいで血が出てきて、びっくりして泣いてしまった。それなのに頭突きをした友達は笑っていた』と言ったのです。
私の怒りが爆発!矢継ぎ早に息子に質問
そんなできごとを知って驚くとともに、息子に頭突きをしたという、顔も知らない子どもに私の怒りが大爆発。「どんな子育てをしていれば、そんな子どもが育つのか!」と知らぬ家庭に嫌悪感までもってしまう始末。
この状況で息子を質問攻めにするのはよくないと思いつつも、「その状況を先生は知っているの?」「ほかの友達も流血しているところを見て笑っていたの?」と質問を止めることができません。
仲直りしたというけれど納得できず
息子から「頭突きをされた時に先生はいなかったけれど、その後先生は状況を知ってその友達を叱り、その子が謝ってくれたので仲直りできた。また仲間である友達は、流血しているのを見て心配してくれ、先生を呼びに行ってくれた」ということを聞き、少々安堵した私。
しかし頭突きをした友達の「ケガをさせたにもかかわらず、それを見て笑っていた」という行為に、子どもとは思えない悪意を感じ、まずは先生から直接説明を受けたいと感じました。
「頭突きをした友達に謝ってもらって許した」という息子には申し訳ない気持ちもありましたが、子ども同士のこととはいえ、私はどうしても納得できませんでした。
そこで、「先生からもお話を聞きたいこと」「流血している人を見て笑うという行為がママには許せない気持ちなのだ」ということを息子に伝えました。すると息子も私が先生と話すことを快く承諾してくれ、翌日に幼稚園へ行くことになりました。
先生からの説明を受けて…
翌日は幼稚園で息子の誕生会が行われるということもあり、もともと夫と一緒に幼稚園へ行く予定になっていました。もしかしたら先生は今日会うことがわかっていたので、ケガの説明はバス係の先生づてではなく、直接話そうと思っているのかなとも考えながら、幼稚園へ行きました。
誕生会の時間より早めに到着した私達夫婦に気づいた先生は、申し訳なさそうに近づいてきて、こちらからアレコレ聞く前に、昨日のできごとについて説明をしてくれました。
息子の話は事実ではあったけれど
先生のお話によると、息子が友達に声をかけた時に、階段のところで前に座っていた友達が勢いよく立ち上がり、息子の口の辺りに頭が激突、頭突きをするようなかたちでケガをさせてしまったのだそうです。その後、息子がケガをしたのにもかかわらず、手当てをすることなく、笑いながら友達と鬼ごっこを継続していたとのこと。その一連の流れをお話してもらいました。
息子が自宅で話してくれたことは事実ではありましたが、先生が話してくれていたこととは少し印象が違います。
私が息子が話した時に、もっと冷静に聞けていれば「頭突きをした友達が笑っていた」という言葉を聞いて、「流血している息子を見て笑っていた」と悪意ある行動に置き換えることなく、怒りを爆発させるようなことにはならなかったと思います。
先生は、その頭突きをした子に「わざとでなくても友達がケガをさせてしまったら、きちんと手当てをするために先生を呼ぶこと。その友達に謝ること」を話して、その子は息子に謝罪し、仲直りしたとのことでした。
今回は、私が息子の話を冷静に聞けていなかったことが原因で起こった、わが家にとっての一大トラブルでした。
親として学んだこと
今回、息子の話だけをうのみにして激怒した自分を反省しました。子ども同士のかかわりの中で、たとえ大切なわが子の話だとしても、一方だけの話をうのみにするのはよくないと考えを改めました。
来年度には小学校に入学する息子。息子の世界は今まで以上に、どんどん広がっていくと思います。今回のできごとを教訓に、これからトラブルかもと感じた際には、どーんと構えて、きちんと話を聞ける冷静な母でありたいと強く感じています。