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1歳と3歳のママ・衛藤美彩さん「子どもが約束を守れなかったときは低いトーンで注意」日々の子育てについて聞きました

2019年にアイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、女性ファション誌のモデル等で活躍している衛藤美彩さん。2022年1月に第1子、そして2023年12月に第2子が誕生し、現在2児のママ。年の差が近いきょうだいを育てる衛藤さんが感じる、子どもとの向き合い方や今の育児について聞きました。
子どもがちょっと悪いことをした時は低いトーンのクールな口調で伝える
子どもはかわいい、だけではない日もありますよね。もちろん私も子どもに注意をしたり、叱ることもあります。3歳の息子に対して、最近強く怒ったことはないんですけど、約束を守れなかった時や、度を越えたわがままを言った時は、低いトーンの声で話すようにしていますね。
例えば、最近息子が気に入っている『まんが日本昔ばなし』の動画を「お風呂の準備ができるまでは見ていいよ」という約束で見せていたのですが、お風呂に入る時間になっても「まだ見たい!」と言うので、一度動画を止めて「お約束したよね」と低めの声のトーンで冷静に伝えました。いつもと違う空気を感じ取ったからか、それ以降は約束を守ってくれます。
3歳の息子がハマっている『まんが日本昔ばなし』
『まんが日本昔ばなし』は良いこと・悪いことがはっきりと描かれているので、子どもに善悪を教えるのに助かっているんです。息子はどハマリして、今や博士級なのでは?と思うほど。人に良いことをしたら自分にも良いことが返ってくるんだとか、欲張っちゃダメなんだということを、『おむすびころりん』や『浦島太郎』を通して学んでいますね。ただ、『舌切り雀』に至っては、結構ショッキングな話だったようで、外ですずめを見ると「ぼくは切らないからね」と言っていました(笑)。
前にもお話しましたが、童謡を歌って聞かせたり一緒に歌ったりしているので、『まんが日本昔ばなし』も自然と入ってくるのかもしれません。私も子どもの頃好きだったので、その延長で一緒に見て楽しんでいます。
たくさん動くようになった1歳の娘
娘は1歳になり、行動範囲が急に広くなってきたので、お兄ちゃんと同じように動き回って…もう毎日大変です。良いこともいたずらも、お兄ちゃんを見て学び、悪いことをしたなと思ったときにはニヤッと笑っています。先日はティッシュを箱から全部出していました(涙)。でも、怒るほどの悪いことは今はないかな。息子のときよりも、私の受け止め方が寛大になっているかもしれません、「なんでもできて、すごいね~!」と感心する方が多いですね。
コミュニケーションが取れるようになった娘と心やさしい息子、毎日成長を感じています

娘は、今までお兄ちゃんとセットで動いているというか、どちらかというと“連れて行かれている”という感じでしたが、意思表示ができるようになり、コミュニケーションが取れてきて、感情が読み取れることに感動しています。
息子はやさしい気持ちが増えて、一緒に喜んだり寄り添ったりしてくれます。先日、わが家の掃除機が壊れてしまって、新しい掃除機が届くまでの数日はコロコロや床拭きシートで掃除をしていたので「掃除機がないからママ困ってるんだよ~(涙)」と何気なく言っていたんです。
後日、新しい掃除機が届いた時に「ママ、掃除機が届いて良かったね。大変だったんでしょ?」と息子が言ってくれて。自分のものではないのに、掃除機が届いたことにとても喜んでくれたんです。私のことを気にかけてくれていたんだなぁと思うと、胸が熱くなりました。
私が喜ぶと一緒に喜んでくれたり、大変そうにしていると寄り添ったりしてくれて、そんなことに気付くの?と、成長を感じる日々です。そして私だけではなく妹にもやさしくて、外出先から帰ると自分の靴下と一緒に、妹の靴下も脱がせて洗濯かごに入れるようになっていて、慌ただしい中にそんな微笑ましい出来事があると毎日頑張れます。
息子の遊びに変化が!興味がなくても楽しさを伝えることって大事
体を動かすことが大好きな息子ですが、実は最近工作にハマっているんです。2歳くらいまで、工作を一緒にやっていたのにまったく興味を示さなかったのですが、最近は急に目覚めたようで、もしかしたら小さい頃の積み重ねが今につながったのかもしれません。
段ボールやストローなど、毎日セロハンテープで何かを貼って工作していますね。作るのは自由にさせていて、私は工作ができる環境だけは整えてあげようと、紙コップやストロー、芯などを集めています。先日届いた掃除機が入っていた段ボールは今、消防車となってリビングで遊ばれています(笑)。それにしても、大人には想像がつかない発想があって、すごいです!
作った作品の収納が悩み
作品の収納も大変!みなさん、どうされているのか聞きたい(笑)。今は、リビングの一角を息子の“工作アトリエ”としてそこに置いています。工作熱がいつ冷めるかわかりませんが、それまで寄り添っていこうと思います。2歳くらいまでに、工作をしていたことがきっかけだとしたら、やっぱり種まきって大事なんだなと思いました。その時ハマらなくても、工作を教えていなければ今はないかもしれないですもんね。

興味があることにどんどんチャレンジして欲しい
息子が幼稚園の間は娘と向き合う時間が楽しみ
この春から息子の登園が始まり、娘と二人の時間が増えることも楽しみです。いつも二番手という感じで、一人でおとなしくしているので、ついお兄ちゃんに構ってしまいがちなのですが、まずは娘の行動をいっぱい観察したいなと思います。どんなことに興味があって何が好きなのか、どんなことを教えてあげたらいいかなど、向き合う丁寧な時間が取れたらいいなと思います。
食に興味が出た息子には興味があるうちに学ばせたい

今度、野菜の収穫体験をしに行こうと思っています。きっかけは、息子があまりご飯を食べなくなってしまったことがあって。その時、思い切ってキッチンで一緒に野菜を切ったり調理をしてみたんです。そしたらそのまま、味見として食べてくれるようになり、しいたけやさやえんどうなど、食べられるものが増えてきて、他の野菜はどうなんだろう?と興味が出てきたんです。
興味があるうちに体験させてあげたくて、野菜の収穫体験はピッタリだなと思って予約しました。野菜を土から掘り起こしたり引っこ抜いたり、息子にとって良い経験になればいいなと思っています。
体験イベントは、ネットで見たりママ友から教えてもらったりで知りました。夏は川で魚を採って食べるとかもいいですね。魚は完成した料理しか見たことがないので、本当は違うんだよということを教えたいなと思いますし、私も一緒に学んでいきたいと思います。
すべては健康に育って欲しいから。野菜や魚などを育てている人がいて、それを運んでくれる人がいて…そうして食材を買って、調理をして食事ができる、という仕組みを、今はわからなくても実感してほしいですし、周りに感謝ができるような人になってほしいですね。
取材・文/森岡陽子