雨の日どうする、小1が練習しておくといいことや必要な物って?

雨の日どうする、小1が練習しておくといいことや必要な物って?

小学校の先生の経験者であり、自身もママとして子育てに奮闘する4人によるリレーコラム「ママ先生といっしょ」。先生目線で、ときにママの目線で。入学準備や、入学後の困りごとや悩みの解決方法の糸口を探ります。苦しいことがあっても、笑顔で突き進めるヒントが見つかるかも。今回はりな先生。雨の日についてです。

入学後、もう雨の日を迎えたかもしれません。その時、お子様が困っていたかどうか、聞いてみてください。また、教員の視点から練習しておいた方がよいこと、物などをお伝えします。雨でもスムーズに登校できる流れについて、書かせていただきました。

「雨が降る前」から準備スタート!

具体的に、雨が降る前から準備できることをお伝えします。物として準備しておくと良いのは、目安の優先順位で書かせていただくと、

・傘

・替えの靴下

・濡れたものを拭くタオル

・濡れた靴下等を入れるビニル袋

・ポリ袋などに入れたハンカチ・ティッシュ

・ランドセルカバー

・レインコート

です。 「ポリ袋などに入れたハンカチ・ティッシュ」ですが、ポケットに入れていてもポケットの中まで雨で濡れてしまうことがあります。そのため、「ポリ袋などに入れてある状態」にしておき、学校で使えるようにしておきます。他にも「替えの靴下」「ポリ袋」などこれらは、雨の日関係なく、何かあった時すぐに対応できるように常にランドセルのポケット等に入れておくと安心です。

行く練習

物の準備が済んだら、「記名の確認」をお願いします。できるだけすぐに分かるような場所に記名をしていただきたいです。

その後やっていただきたいのは、「雨が降っているとして行動してみる」です。

ご家庭の準備物によると思いますが、朝から降っていると仮定し、レインコートを着て、ランドセルカバーを付け、長靴を履いて、傘を持って、家を出ます(ご家庭によります)。ここまで、保護者の方の力を借りずに一人でやってほしいと思います。「つけてもらったから自分では分からない」と学校に着いてから困る子がいるからです。 さて、玄関から出たら、傘を開きます。「開き方が正しいか、安全かどうか」を、また、傘を開いた状態で歩く時には「クルクルと回さずしっかり手に持っているかどうか」もチェックしてあげてください。強風が吹いていると、しっかり握っていないと傘が飛ばされ危険です。

到着した時の練習

練習で学校まで行く必要はありませんが、登下校する道に、前から来る人の傘とぶつかりそうな程細い道があれば注意するよう声をかけてあげてください。傘を開いて歩き、前から来る人と余裕をもってすれ違おうと思うと、思ったよりスペースが必要です。

到着したとして、そのままの格好で傘を閉じて仕舞う練習をします。

傘を閉じた後、先端を下に向け、利き手で持ち手を、もう片手で留めるバンドのボタン部分を持ちます。バンドを持っている手は固定し、聞きで持ち手をクルクルと回せば簡単に傘を閉じることができます。昇降口で困っている子が多いので、練習をしておくと良いと思います。

傘を傘立てに置いたら、学校によりますがそのまま教室に行く場合は、教室でランドセルカバーを拭き、靴下を脱ぎ、それらを全てポリ袋に入れます。新しい靴下を身に付け、ハンカチ・ティッシュが濡れていれば替えのものにします。これで一通りが完了です。

さらに一歩踏み込んでおく

このように、準備や練習をしておくと安心して登下校できるようになっていきます。地域によっては、もう雨の中の登下校を経験した子もいるかと思います。その時困ったことがあったようでしたら、どうすればいいか話し合い、次の雨の日に備えます。

また、余談ですが、大雨警報など、緊急の場合の対応について、学校からプリント等お知らせされていると思います。何か起きてから「どんな対応だったかな」と焦るのではなく、スマホで写真に撮っておくなど備えておくと良いです。 雨でも緊急の場合でも、備えや練習があれば安心につながり、身を守ることにつながります。ぜひ親子で備えておいてもらえたらと思います。

ライター

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ママ先生 りな先生

りな先生こと平野里那(ひらのりな)。元小学校教諭。小1、年中の姉妹のママ。4年半の育休後、高学年を担任しながら家族も大切にして人生を楽しめるママ先生として過ごし、Instagram(@rina_mama_sensei)にて仕事と家庭の両立のコツを発信。現職中に「先生がママ先生になったら読む本」を共著で出版。読売新聞「♯30代の挑戦」掲載。現在は300人を超える「ママ先生の会」を運営しつつ、ママ先生、ワーママを対象にコーチングを軸においたスクールを経営。

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