中学受験の経験ママ対談④わが家の中受物語【課金総額How much?そして入学後】

【中学受験連載】第11回/近年、都市近郊で増えてきている中学受験。「気になるけれど、実際どうなの?」「うちの子どうする?」未就学児〜小学生のママ・パパへ、焦ることなく、無知でもなく、「自分たちらしい選択ができるようになるための知識」をお届けします。
中学受験経験者の先輩ママの対談第4弾。リアルな体験から見えてくることもたくさん!あくまでお二人のケースであることを前提に、ご家庭の選択のご参考にされてください。
前回まではこちら
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(お話を伺った方)
フルタイム勤務ママA(東京都在住)
兄:公立小学校→都立中学 →都立高校へ進学→大学生。※中学受験なし
妹:公立小学校→私立女子中・高一貫校へ進学。※好きなことが学べる私学一択
フルタイム自営ママB(東京都在住)
姉:公立小学校→ 女子教育で有名な私立女子中・高一貫校へ進学。
弟:公立小学校→進学校として有名な私立共学中・高一貫校へ進学。

今、振り返って中学受験はどうだった?
Aさん(以下A): 最初にお伝えしましたが、受験をした方が良いか否か、どちらが向いているか、子どもの適性を見抜くことが大事だなと思います。子どもの適正は、子どもの遊ぶ姿を見ていると気づくのではないかと思います。うちの場合は、家族で海に行った時のこと。娘はずーっと砂浜に絵描いていて、息子はずーっと、浜を掘って貝とか石とかを掘り出していました。それでこの子たちは、なんとなくこういう方面へ行くのかな、と思ったりした思い出があります。
受験に向くか向かないかのわかりやすいところで言うと、「椅子にじっと座っていられるかどうか?」も、ひとつの判断基準かもしれません。
Bさん(以下B):小学校受験を考えなかった私にとっては、 一番最初に子どもの将来とか、生き方を真剣に考えたターニングポイントでした。
その子の適性についても、算数が苦手なのか、国語が苦手なのか、 この子はこういう雰囲気の方が合うんじゃないか、どんな先生が合うか、など。 今まで親として「見落としてきたかもしれない」と思うことを、 その3〜4年間くらいで突き詰めて考えざるを得ないので。
子どもの受験って、ある意味、「イベント」ですよね。特に受験のあの1週間は、本当に一大イベントです。楽しくはないですけど(笑)。でも、割り切ってイベントだと思って乗り越えてみると、その後の6年間がラクなので、頑張ってよかったと思っています。
A:Bさんもおっしゃっていましたが、偏差値が高い低いということよりも、「ご縁がある学校が良い学校」だと思います。うちのお兄ちゃんの大学受験の話になりますが、なんと第一希望の大学を受験当日になって「どうせ受からないから、試験に行かない!」と受験拒否。びっくり仰天して、どうなることかと思っていたけれど、第二希望の大学で、現在、成績優秀で奨学金をもらっていて、むしろ落ちてよかったね、というくらい大学生活を満喫しています。
A: 妹で中受をやってみて「計画性と努力の習慣」は身につくかもしれないと思いました。 2人共同じ親で同じように育てましたけれども、 娘の方が圧倒的に計画性がありますしコツコツ努力します。元々の性格によるところもあるのかもしれませんが。

気になる、受験課金の「総額」は?
A:私の場合は、異例なので、小5からの週一の東大生家庭教師と、最後の1ヶ月で60万円個別指導を毎日フルでつけたので、総額130万円くらいです。これはかなり安いケースですよね。
B :うちは集団塾と個別塾のダブルスクールでしたから、逆に課金多めのパターンです。兄と妹で差があるのですが、1人につき総額350~450万円くらいだったと思います。夫婦で働いていて忙しいので、十分にサポートできないと思って、割り切って課金しました。 通常は、Aさんと私の間くらいの総額のケースであることが多いと思います。
専業主婦の人で、お金をそこまでかけずに、お母さん自身が実働していたりするケースもあります。子どもに付き添ってマル付けしたり、毎回間違えた問題をコピーして用意したり。その場合には、ダブルスクールは必要ないので、金額は少なくなるかと。
A:受験直前は、過去問を本番と同じサイズに大きくプリントしたりもありますよね! 自宅のコピー機では紙のサイズがなくできないので、コンビニでやるのですが、結構お金も時間も手間もかかりました(笑)。
B:お金だけでなく、手間暇・時間もかかる中学受験ですが、6年間を受験なく過ごせるということが最大のリターンでしょうか。
A:私も、中学受験をしてよかったと思っています。
対談1回目はこちら
中学受験には、十人十通りの様々なドラマがありますが、
受験の選択を良い経験とされているお二人のお話でした。
みなさんはどう思われますか?
具体的なイメージが少しできて、
判断のご参考になれば幸いです。