子ども服のリメイク・リサイズ方法5選。切らずに裾上げする方法や首回りの詰め方も

子ども服のリメイク・リサイズ方法5選。切らずに裾上げする方法や首回りの詰め方も

保育園に預けている間、「動きやすい服を着せてあげたいのに…、子ども服のサイズ調整って難しい!」と思ったことはありませんか?すぐサイズアウトする子ども服は、少し大きめを買って、ちょうど良いサイズにリサイズすると、長く着ることができますよ。

寿命が短い子ども服…

小さな子どもの成長はめざましく、成長していくのは、微笑ましくてうれしい。でも、

子ども服の寿命って短い!

「せっかく買ったのに、手足のサイズが長くて合わない」「デザインが好きなのに、首まわりが広すぎる」などと、思うママも多いのではないでしょうか。

わが家は、娘がちょっとまるっとしているので、お腹まわりに合わせて買うと、どうしても手足が長すぎて、保育園で「ジャストサイズの服にしてあげてくださいね」と、言われることが多かったです。

いろいろと試行錯誤し、時間のないママがサッとできて、成長してから復元もできる、今も実際に使っている簡単な直しの方法5種類を紹介します。

【1】裾上げテープ(約20分)

大人の服でも王道のリサイズ方法です。縫う手間がなく、しっかりと留まるので良いのですが、サイズを戻したいときと失敗したときに、少し手間がかかり、跡が残る可能性が高いです。

保育園や外遊び用のパンツの直しに、よく利用しています。

用意する物
裾上げテープ
アイロン
裁ちばさみ


不向きな生地
□低温表示のある生地
□ナイロン、シルクなどのデリケートで薄い素材

【方法】

1.服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく

現在、ちょうど良いサイズのパンツ股下の長さを参考に、同サイズになるようにしました

2.裾上げテープを留める部分にグルッと巻いて、2cmほど長めにカットする

3.反対側の裾用に、同じ長さのテープをもう1本切る

4.テープを水に軽く濡らして絞り、写真のように折り返し部分とパンツ本体を渡すように、アイロン「中温」で約10秒ずつ当てつけるようにしながら、ゆっくりと圧着していく(※テープは濡らさないと付きが悪いので、軽く濡らして絞る作業はした方が良いです)

5.同様に、もう1本も圧着すれば完成

表側に戻しました。自然な感じで裾上げできます

メリット
□アイロンさえ用意すれば、簡単に手早く裾上げが可能
□洗濯しても剥がれにくい
□仕上がりがキレイで縫い目もない。しっかりと圧着しておけば、子どもが動き回っても簡単に取れることがない


デメリット
□何本もやる場合は、テープ代がかかる
□サイズを戻したいときは、剥がすと接着剤が服に残り、生地も傷みやすい
□デリケートな薄い生地や、おでかけ着などには向かない
※テープを剥がすときは、再度アイロンの熱を当てて、接着部分をゆるめながら、少しずつ剥がすとやりやすいです。接着が強いところは、エタノールを布に含ませて当てるのも良いです。

【2】まつり縫い裾上げ(約3~40分)※慣れと長さによる


修正がききやすく、生地も傷めにくい方法です。その代わり、手縫いで慣れないと手間がかかり、他の方法と比べてほつれやすいので、激しく動くときに着る服には向きません。

おでかけ着や薄手の生地の服、おしゃれ着系の服に、丁寧にやると良い方法だと思います。

用意する物

裾上げする服に合わせた色の糸(※何色か色の混じった服の場合、濃いめの色に合わせて糸を選ぶと目立ちにくいです。薄い生地の裾上げは1本取り、厚手の生地は2本取りで縫うと◎)
糸切りはさみ

不向きな生地
特になし。強いて言えば、合皮などは穴が開くので難しいです。

【方法】
1.服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく

何本もパンツを裾上げしたい場合は、最初にちょうど良いサイズの物に合わせて、折りあげる部分の目安にすると良いです


2.土台の生地と同色の糸を針に通し、玉結びする
3.玉結びが生地の間に隠れるように縫い始める。写真のように、5~8mm斜め先の生地を少し針ですくう。ここで拾った生地は、糸が表に出る部分なので、目立たないようにできるだけ小さくすくう

見えやすいように、わざと赤い糸を使用しています

4.3と同じくらい斜め先の生地裏側から針を刺し、糸を引く

糸はぎゅっと強くは引かず、生地同士を合わせた状態で留める程度の力加減で

5.同様に繰り返して縫っていき、一周縫ったら玉留めを生地の間に隠すように留めて完成

縫う間隔は、狭いほどしっかりと留まり、広いほど縫いあがりは早いですが、ほつれやすくなります

糸の色を生地に合わせて仕上げた、パンツの表側

メリット
□仕上がりがキレイ
□生地をほぼ傷めない
□裾の長さを戻したいときに、ほどいて元の状態に戻すことができる
□どんなタイプの生地でも可能な方法

デメリット
□手縫いなので、時間がかかる
□ほつれると再度縫いなおしが必要になり、手間がかかる


【3】絞り裾上げ(約10分)

時間がないときにサッと直せる方法です。大人の服だとこうはいきませんが、すぐに直せる分、力がかかって糸が1カ所切れると、すぐにほどけてきてしまうので要注意です。

また、厚手の生地やジーンズではできません。少し裾広がりなタイプのパンツなどに使用できます。大人用には向かず、裾丈の短い子ども服だからこそ、できる方法かもしれません。

用意する物


同色の刺しゅう糸(しっかりめの通常の糸2本、または4本取りでもOK)
刺しゅう針(通常の針でもOK)


不向きな生地
厚手の生地(絞るときにやりにくく、仕上がりも微妙です)

【方法】

1.服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく

2.土台の生地と同色の糸を針に通し、玉結びする。後で抜けないように、しっかりと結んでおく

3.短くしたい長さの位置の側面に、まち針か印付けをしてわかるようにする

4.印から裾に向かって、しつけ縫いの要領で、1cmの縫い幅で少し糸をすくうように縫っていく

縫い目は絞ると隠れるので、そんなに神経質になる必要はありません

5.裾下までは縫わず、裾の始末をしてあるあたりまで縫う

6.布を絞りあげ、玉留めをしっかりとする

7.反対側の側面と、もう1本の足側も同様に縫っていき、絞って完成

くしゅくしゅタイプのパンツのような仕上がりです

メリット
□仕上がりが自然
□生地が傷みにくい
□手間がかからず、簡単に作業できる。ほどけても再度直しやすい
□内側に折り返すと生地が余る、裾広がりタイプのパンツでも可能

デメリット
□1本で留めているため、外れやすい
□長期間しっかりと留めておきたい服には向かない

【4】手芸用ボンド留め(約5分)

その日の朝に、「とりあえず今日はこのまま着せていきたい」というときや、裾がほつれてしまったときの応急処置的な方法です。ただし、薄手の生地には使えず、おでかけ着などには跡が残る可能性があるため、向いていません。

用意する物

□手芸用ボンド

□アイロン(早く圧着して乾かしたい場合)

ダイソーで購入

不向きな生地

目の粗い生地(オーガンジーやチュールなど)

薄手の生地(ナイロン、サテン、ポリエステルなど)

高級な服(跡や染みが残る可能性が高いため)

【方法】

1.服を裏返して、何cm短くするかを測り、裾上げする部分を折り上げて、まち針などで留めておく

2.裾の部分にグルッとボンドを付けながら、押さえて留めていく。付けすぎると生地からはみ出したり染みだしたりするので、適量を付けるようにする

3.これで完成でも良いが、より早く圧着して留めたい場合は、アイロンを使うと良い

4.完成。乾けばしっかりと固定されて貼りつく

ちなみに、今回紹介しているボンドは、1回洗濯するとほぼ溶けて取れてしまいます。

もっと高い値段の「裁縫上手」などを使用すると、数回洗濯しても取れないらしいのですが、

今回は「元のサイズに戻せる」方法を紹介しているのと、使用したことがないため割愛します。

メリット

□とにかくすぐできる

□縫う必要がないので、簡単に対処できる

□緊急時や外出時の対処にはとても便利デメリット染みができる可能性が高いなど、生地にダメージが残りやすい使用できる生地を選ぶ(それなりの厚さがある生地)跡が残る可能性を考えると、高級な服にも不向き長持ちはしない

デメリット
□染みができる可能性が高いなど、生地にダメージが残りやすい
□使用できる生地を選ぶ(それなりの厚さがある生地)
□跡が残る可能性を考えると、高級な服にも不向き
□長持ちはしない

【5】シャツの首まわりを絞り縮める(約5分)

シャツなどの首まわりが広くて、ベロッとなってしまう場合に。サッと手縫いでも、見た目が自然なプリーツのように、縫い縮められる方法です。

用意する物

服に合わせた色の糸
(あれば)ミシン


不向きな生地
特になし


【方法】
1.シャツの首まわりを、縦半分の中心で折る

2.真ん中をつぶすように折りたたむ。ここの幅が広いほど、首まわりの仕上がりが狭くなる

3.作った形を押さえるように縫う

4.完成。今回は前を縮めたが、プリーツを見えないようにしたい場合は、後ろで縫い留めれば目立たない

着用したところ。もし、まだ首まわりが広いと感じる場合は、後ろも同様に縮めてください

メリット
□とにかくすぐできる
□首まわりが広くて、保育園で着せるのは難しかった服も、持って行けるようになる

デメリット
特になし。ほどくのも簡単です。
ちょっとの手間で、お気に入りの服の寿命がすごく伸びます。ぴったりサイズで動きやすく、たくさん着られるように、それぞれの服や生地に合う方法で試してみてくださいね。


ライター

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ハンドメイド akko

小学生になった7歳のおてんばワガママ娘と、多趣味で自由人な旦那、野生0で甘えん坊な猫2匹暮らし。ぬいぐるみデザイナーとPCインストラクターの経験から、趣味兼実用で、お手軽で役立つモノ作りを趣味にしています。

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