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近藤麻理恵さんに憧れて会社員から「こんまり®流片づけコンサルタント」に!片づけに目覚めた2児ママの挑戦

近藤麻理恵さんに憧れて会社員から「こんまり®流片づけコンサルタント」に!片づけに目覚めた2児ママの挑戦

「&あんふぁん」では、ママ・パパたちの「はじめのいっぽ」についてフォーカス。家事や育児以外で活躍するフィールドを持つママ・パパたちに、「私がチャレンジしていること・チャレンジしたいこと」について教えてもらいます。&あんふぁんのナビゲーターとしても活躍する、こんまり®流片づけコンサルタントの広田なつきさん。こんまり®流片づけコンサルタントとの出合いや、自身の転機について話を聞きました。

こんまり®流片づけコンサルタント・広田なつきさん

小学生の男の子2人のママ。元は金融会社員。片づけを通して、家族のときめく空間&時間づくりと、ママが自分の好きなこと・やりたいことに情熱を注ぐお手伝いをしたい、という思いで活動。無印ムック本「子どもとスッキリ暮らす収納術」等メディア掲載実績多数。

広田なつきさんのInstagram

「こんまり®流片づけコンサルタント」って?

「こんまり®流片づけコンサルタント」という肩書きを見て「整理収納アドバイザーや片づけコンサルタント」とは何が違うの?と思う人もいるかもしれませんが、「こんまり®流片づけコンサルタント」は「こんまり®メソッド」に基づき、片づけのサポートを行います。

「こんまり®メソッド」とは、片づけコンサルタントである近藤麻理恵さんが考案した独自の片づけ法のことで、「ときめくモノを選ぶ」ことを基準に片づけを行います。「ときめく」と聞くと恋愛的な感情をイメージする人が多いかもしれませんが、ここでいう「ときめく」とは、安心感や心地よさなどを感じることを言います。

このメソッドは、片づけがスムーズに進む順番が明確に体系化されており、衣類→本→書類→小物→思い出品の順に片づけることで一度片づけると後戻りしない、リバウンドしない片づけ方法です。片づけの順番については、私の&あんふぁんでのコラムでも詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

広田なつきさんのコラムはこちら

現在は「こんまり®流片づけコンサルタント」として、お客様の自宅へ訪問したり、ときにはオンラインでも片づけのサポートを行います。Instagramやブログ、こんまりさんの公式ウェブサイトからもコンサルタントを探すことができるので、サイト経由で依頼してもらうこともあります。

「こんまり®流片づけコンサルタント」を目指したきっかけ

私は元は会社員で、損害保険会社の営業事務として新卒のときから同じ会社で働いていました。結婚をして、長男を出産の後に職場復帰した際、初めての育児と仕事の両立に、毎日が追われているような感覚で、部屋がとても散らかっていました。その後、次男を出産し育休に入った際に「もう少し部屋が片づいていたら余裕が生まれるのでは?職場復帰前に部屋を整えたい!」と思うようになりました。

ちょうどその頃、こんまりさんの本を持っていたので「本に書いてあるとおりに片づけしてみよう!」と一念発起しました。こんまり®メソッドの通りに片づけをやってみたら、自分は苦手だと思っていた片づけがとにかく楽しくて、「いつか片づけが仕事にできたらいいな」と思うようになっていました。ただ、「いつか」というのは自分の中では定年退職後、老後の趣味兼仕事としてできたら良いと考えていました。

こんまりさん本人の前で「こんまり®流片づけコンサルタントになります」と宣言

次男の職場復帰後、上司との面談でキャリアシートに5年後・10年後のキャリアをどうしたいか、というビジョンについて問われる機会があったのですが、自分がどうなりたいかという理想の姿が全く思い描けませんでした。

その頃、仕事で異動があり多忙になってしまい、2人育児でこの仕事量はきついと感じ始めていたので、転職を考え始めた頃、たまたまこんまりさんのイベントに参加する機会がありました。

そのときに初めて「こんまり®流片づけコンサルタント」というものがあると知り、「いつかやりたい」と思っていたけれど、「今すぐやってみたい」と思うようになりました。その後、イベントでこんまりさんと握手をする機会があったのですが思わず私はご本人に「こんまりさんのようなコンサルタントになりたいです!」と宣言してしまい、「これはもうやるしかない!」と心を決めました。

憧れのこんまりさんとの記念写真

「こんまり®流片づけコンサルタント」には講座の受講からレポートの提出、最終的にはどなたかのおうちで片づけをさせてもらう実践のテストもあります。ただ、講座は土日に受けられるので、会社員を続けながら勉強をしていました。

スタートダッシュを切った途端、コロナ禍に

その後会社を退職する目処がつきましたが、いきなりコンサルタント1本に絞って仕事ができるとは思わなかったので、まずは週3日は派遣社員として働いて、収入をある程度保ちながら、コンサルタントの活動を始めることにしました。

しかし会社を退職した後、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出てしまい、「はたしてこのタイミングで退職してしまって大丈夫だったのだろうか」「これからコンサルタントになって、他人の家を訪問して片づけをする、という仕事はできるようになるのだろうか」と不安でいっぱいでした。

身動きがとれない状況になりましたが、「コンサルタントになっても必要だから、SNSでの発信を勉強しよう」と思い、SNSでの発信を始めることにしました。

私にとっては結構これが大きな壁で「顔と名前を出して発信する」ということが怖かったです。「知り合いにどう思われるか」など気になることはたくさんありましたが、今後コンサルタントになって、人のお家の片づけをサポートする、つまりその人のプライベートなものを見せてもらう立場になるということを考えたときに、「顔も名前も分からない人に依頼する人はいない、安心して任せてもらえる人になろう」と腹を括って、SNSで片づけに関する発信を始めました。

派遣社員として働きながら、SNSでの発信を勉強してコンサルタントとしての仕事を始めるという私のやり方は、コロナ禍で不安が大きい中、心の安定にもつながっていましたし、バランスのとり方としては良かったと思います。

片づけすると暮らしが変わる

「ときめく」ものに囲まれた、広田なつきさんの自宅リビング

私は&あんふぁんのコラムにも書いているのですが、忙しくて時間がない、小さい子どもたちがいるママ・パパこそ片づけをしてほしいと思っています。自分の経験から、片づいていないとイライラしてしまうし、毎日「何かを探す数分」が積み重なり、その数分が数十分、数時間…と余計な時間がかかってしまいます。

例えば「保育園の持ち物を準備する」というタスク1つ取っても、片づいていないとどこに何があるか分からない、故に私しか持ち物の準備ができない、という状況に陥りがちです。でもそれがどこにあるか整理整頓されていれば、パートナーとも家事シェアができるようになりますし、子どもが自分で準備ができるようになります。

それは子どもの自立にもつながるだけではなく、私の心にもゆとりが生まれて子どもの成長を見る余裕が生まれるのです。

広田なつきさん自宅の子どもの準備コーナー。1カ所に必要なものを集めて子どもが自分で片づけ・準備ができるように工夫

うちの長男は少年野球をやっていて「野球って洗濯が大変そう」と思われるかもしれませんが、子どもが自分で洗濯もするように習慣づけさせています。帰ってきたら、自分で洗濯物を出して洗濯ネットに入れて洗濯機を回す…。そういう1つのことが自分だけの負担にならないように、子どもも自分のことは自分で片づけすることが当たり前になる環境を作ることも大事だと思います。

片づけをすることは自分の思考の棚卸しになる

日々の育児や仕事で精一杯で、自分がどうなりたいか、自分がやりたいこととは何か、など自分の内面と向き合うことは難しいものです。でも「自分ってこのままでいいのかな?」と漠然と不安に襲われることもあります。

そういう心のモヤモヤや不安は、身の回りのものを整理することで解決されたり、緩和されたりすると考えています。片づけをすることは物の取捨選択をすること、それは自分の思考の棚卸しにもなります。自分が「ときめく」ものが何かを片づけを通して知ることで、心地良いものだけに囲まれて生活することができるようになります。

片づけをする中で自分の持ち物と向き合っていると、「私はこういうものが好きだったんだな」と気づくことがあるかもしれないし、そうして自己理解が深まるかもしれない。自分にとって心地よいものを選ぶ、ときめく選択をして片づけすることで前向きな気持ちになることができます。

まさに片づけは自分のときめき・価値観を知ることができる一歩。そういうことを自分でももっと発信していけるようになれたら良いと考えています。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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