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「こんなくらいでいいかな」とついやってしまう手洗い行動、実はNGがいっぱい。
家族の健康を守るために、親子で正しい洗い方を覚えましょう。
話を聞いたのは…
ライオン
快適生活研究所
ヘルスケアマイスター
芳賀理佳さん
気を付けて!
手洗いの注意行動
注意1
水だけで手を洗う
水で洗って一見キレイになったような手でも、下図のように手のしわなどに付いた菌は落としきれていません。石けんやハンドソープをしっかり泡立てて、泡が細かい部分まで行き渡るようにすることが大切。
出典/ライオン
注意2
手のひらをこするだけ
手のひらをこするだけだと、手のひらの汚れしか落とすことができません。指先・指と指の間・手首は、意外に汚れが残っていることが多いので注意。洗い残しのない手洗いを心掛けましょう。
手洗い後に残った汚れを
着色した様子
出典/ライオン
注意3
手洗いが多いことなどに
よる手荒れ・乾燥
手のひらなどの皮膚の表面には常在菌がいて、バイ菌の増殖や侵入を防いでいます。この常在菌のバリア機能はとてもデリケート。過剰な手洗いで機能が低下し手荒れや感染の原因になることも。また、洗い過ぎ・洗いっぱなしで手が乾燥して手荒れに繋がることもあります。実際に、肌荒れを起こしている手からは、荒れていない手には存在しなかった黄色ブドウ球菌(※)が検出されました。手洗いは大切ですが、適切なタイミングで! 洗った後はハンドケアをするといいでしょう。
※健康な人でも持っている菌です。直ちに病気につながるわけではありませんが、傷口などから体内に入ると、感染症を引き起こすことがあります
手荒れなし・ありによる
バイ菌の数の違い
出典/ライオンハイジーン
適切な手洗いの
タイミング
- 外出から帰った後
- 調理の前後
- 食事やおやつの前
- トイレの後
- 動物に触った後
- 咳・くしゃみを手でおさえた後
手を洗う前に洗い残しの原因になる指輪や時計などを外しておきましょう。
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1
流水で汚れを落とす
流水で手についた汚れをざっと落とします。
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2
手のひらと指を洗う
石けんやハンドソープを手に取り、手のひらでよく泡立てます。手のひら、手の甲をしっかりこすり、指の間は手を組むようにして洗います。
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3
親指を洗う
親指は、反対の手で持って、ねじるようにして洗いましょう。
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4
指先と爪を洗う
指先、爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗います。爪ブラシを使うとより効果的です。
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5
最後に手首を洗う
手首を反対の手でねじるようにして洗ったら、最後に流水で石けんと汚れを十分に洗い流します。洗い終わったら、乾いた清潔なタオルで拭きましょう。