ハウスメーカーに聞く、子どもを育てやすい家【こどもリサーチ】#40
ママ・パパの「気になる」をリサーチする、「シルミル研究所」こどもリサーチの寺山です。第40回となる調査テーマはママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)2022年」です。
戸建て持ち家で注文住宅の購入経験は62.6%
今回は、子どものいる人に対して調査を実施。回答者442人中、戸建ての持ち家に住んでいるのは60.0%、うち、注文住宅の購入経験がある人は62.6%となりました。購入の理由(複数回答)は「持ち家が欲しかった」42.2%、「家族が増えた」29.5%、「結婚」23.5%、「家賃がもったいないと感じた」20.5%となりました(複数回答)。
金額の納得感、耐震性・防災性を重視
購入時に最も重視したポイントは「金額の納得感」「耐震性・防災性」「住居の性能」「間取り」「設備・内装の質」が上位となりました(上記グラフ)。続いて「内装のデザイン」「営業スタッフの対応」「アフターサービス」となりました。
また、建てる際に、誰の意見を最も重視したかについては、多い順に「パパ」が48.2%、「ママ」が38.6%、「祖父母」が6.0%、「子ども」が3.0%という結果になりました。
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」ランキング2022年
2022年7〜10月に実施した全国のママ・パパが選ぶハウスメーカー(注文住宅)2022年利用率は「住友林業」が第1位となりました。また、価格満足度、設計満足度、総合満足度1位は「ミサワホーム」、期待度(※)第1位は「積水ハウス」となりました。
※期待度=購入経験者数に対して、今後家を建てる機会があれば利用したいと回答した人の割合をこどもリサーチが独自に算出。今後、利用者数が増加していくことが予想されるメーカーとして、ランキングしています
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」2022年、利用率トップ3
1位 「住友林業」
2位 「ミサワホーム」
3位 「三井ホーム」
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」2022年、価格満足度トップ3
1位 「ミサワホーム」
2位 「三井ホーム」
3位 「住友林業」
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」2022年、設計満足度トップ3
1位 「ミサワホーム」
2位 「三井ホーム」
3位 「住友林業」
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」2022年、総合満足度トップ3
1位 「ミサワホーム」
2位 「三井ホーム」
3位 「住友林業」
全国のママ・パパが選ぶ「ハウスメーカー(注文住宅)」2022年、期待度トップ3
1位 「積水ハウス」
2位 「スウェーデンハウス」
2位(同率) 「セキスイハイム」
利用率、総合満足度一位のユーザーの声を紹介
利用率、総合満足度1位を受賞したメーカーの利用者の感想を紹介します。
【住友林業 購入者の声】「無垢床が標準だったり、モデルハウスと同じ木の香りがあったり、困った事があればアフターサービスですぐに駆けつけてくれたりするところが、住友林業で良かったなと思います」(20代・岐阜県)
【ミサワホーム 購入者の声】「蔵の上にスキップフロアを作るのが得意なメーカーなので、開放感のある間取りが実現して良かったと思っています」(30代・北海道)
子どもの将来を見越した設計、コロナ対策も
「なかなか土地が見つからず、7年かかった」(40代・愛知県)という人もいるほど、土地探しから苦労することも多い注文住宅。今回のアンケートで、購入したことのある人にこだわりのポイントを聞くと「リビング学習を想定し、リビングにあらかじめ学習スペースを作った。平日の帰宅後、子どもに勉強をさせながら、テーブルでは夕食の準備ができ、目も届くので使いやすい」(30代・神奈川県)、「子ども部屋を将来的に移動式クローゼットで仕切って二部屋になるように設計。工事なしで好きなタイミングで変更でき、子どもたちが巣立ったら元の大きな一部屋にできる」(30代・東京都)など、子どもの成長を見越して設計をしたという声も複数みられました。
また、「玄関のすぐ近くに洗面所とは別の洗面台を設置。コロナ禍になり手を洗う機会が増え、子どもも帰宅した流れで洗いやすい場所にあり、設置して正解だった」(30代・石川県)とコロナ対策を家づくりに反映している人もいました。
【インタビュー】総合満足度1位、ミサワホームに聞く「子育て家庭の住まいづくり」
今回は、ミサワホーム商品開発部の富田直樹さんに、子育て家庭の住まいづくりについて、お話を聞きました。
■「今」とともに「将来を見据えて」
「お子さま、特に2人目が産まれるというタイミングで住まいづくりを検討されるご家庭が多いです。その場合お子さまたちの“今”の暮らしにとってどうかという視点にどうしてもいきがちですが、お子さまの成長過程、巣立った後のライフステージの移り変わりにも対応できるよう、長い目で考えることも必要です。
コロナ禍で在宅勤務、在宅学習の時間が増加し、住宅事情は一気に変化しました。家族で食事を取る時間が増えるなど良い変化の一方で、家族がともに過ごす時間が長くなることで、個人の時間が取れずにストレスを抱えるといった良くない変化を感じる人もいます」
■「多用途スペース」に目を向ける
「『CENTURY 蔵のある家 FREE LIVING』(上記イメージ)を例にとると、リビングの一部に小上がりのようなスキップフロアがあり、そこを親や子のワークスペースにできます。空間はつながりながらも独立性を確保しているので、家族の気配を感じながらも自分時間に集中しやすく、家族とほど良い距離を保ちながら過ごすことができます。
また、子ども部屋以外に、そういった多用途スペースがあれば、子ども部屋自体の面積は、それほど大きくする必要ないかもしれない、と考えることもできます」
「収納も大切です。家庭内事故の多くはリビングで起きていますから、不要なものは片付けておきたいですよね。ミサワホームでは「蔵」と呼ぶ大きな収納スペースを設けています。もちろん蔵の中身は、お子さまのおもちゃから、部活の道具、家族の趣味の道具…と家族構成やライフステージの変化に対応できます」
「家族が自然と集まる場所づくり」を念頭に日々、商品開発に取り組む富田さん。「ほどよい距離感」という言葉が印象的で、環境や家族の変化に応じて工夫することの大切さも考えさせられました。
【調査概要】
期間:2022.7.22〜10.13「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」会員、こどもりびんぐアンケート会員に対しWebで調査を実施/調査対象:アイダ設計、アイフルホーム、アエラホーム、アキュラホーム、一条工務店、クレバリーホーム、住宅情報館、スウェーデンハウス、住友不動産、住友林業、セキスイハイム、積水ハウス、大和ハウス、タマホーム、トヨタホーム、日本ハウスホールディングス、パナソニックホームズ、ヘーベルハウス、ミサワホーム、三井ホーム、ヤマダホームズ、ユニバーサルホーム、その他(五十音順)
【回答者プロフィール】エリア:全国の子どもがいる442人(男性19.2%、女性80.8%)▼ 年代/20代以下4.1% 、30代40.3%、40代24.4%、50代以上31.2%※データは小数点2位以下四捨五入 こどもリサーチの調査票ダウンロードはこちらから
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