【洗濯機】買うならドラム式?縦型?やっぱりドラム式洗濯乾燥機が欲しい!というファミリー必見、家電のプロがおすすめを紹介します

【洗濯機】買うならドラム式?縦型?やっぱりドラム式洗濯乾燥機が欲しい!というファミリー必見、家電のプロがおすすめを紹介します

洗濯機を購入するとき、「ドラム式が欲しいけど、値段が高くて迷ってしまう」という人も多いのではないでしょうか。確かにドラム式があれば家事の手間が減らせるので、便利なのは間違いありません。でも実は、縦型洗濯機のほうがいい、という声も少なくないんです。そこで今回は、ドラム式のメリットとデメリットを踏まえたうえで、ドラム式の選び方のポイントをお伝えします。

「洗浄力ならドラム式より縦型」な理由とは

年々進化するドラム式洗濯乾燥機。2024年10月に発売されたパナソニックのななめドラム洗濯乾燥機NA-LX129Dは、花王と共同開発した「汚れはがしコース」が新搭載!

洗濯物を入れてボタンを押すだけで、洗濯から乾燥まで一度に済ませてくれるドラム式洗濯乾燥機は、忙しい子育て世帯の強い味方。いまやロボット掃除機、食器洗い乾燥機と並ぶ令和の”家電の三種の神器”と言われ、常に欲しい家電の上位にランクインしています。

とはいえドラム式は値段が高いので、買うべきなのか、ぜいたくなのか、迷っている人もいるかもしれませんね。判断の目安としては、「洗濯物を干す手間から絶対解放されたい」なら乾燥機能付きのドラム式一択ですが、乾燥より洗浄力を優先したい人、乾燥機能はたまにしか使わないという人は縦型がおすすめ。その理由は洗浄方式の違いにあります。

ドラム式は、ドラムを回転させて洗濯物を上に持ち上げ、重力で下に落ちる力を利用した叩き洗いをしています。これは主にヨーロッパで慣習的に行われていた洗濯方式で、少量の水で高濃度の泡で洗浄するため、皮脂汚れに強いという特徴があります。一方で、叩きつけることで衣類の色や汚れが他の衣類に移ってしまうこともあるんです。

その点、縦型は水が豊かな日本ならではの慣習的な洗濯方式に近く、大量の水の中で洗濯物を回転させ、衣類同士をこすり合わせてもみ洗いします。そのため泥などの固形汚れも落としやすく、汚れは水に流してしまうので汚れ移りも抑えられるメリットも。つまり洗浄力だけで比較すれば、縦型のほうが有利といわれているんです。

洗浄力が高い縦型が欲しいけれど乾燥機能も欲しい人には、縦型洗濯乾燥機という選択肢もありますが、乾燥でも遠心力がかかるためドラム式に比べてシワになりがち。かえってアイロンがけの手間がかかってしまうので、自分で干すことに抵抗がなければ、乾燥機能のない全自動洗濯機と衣類乾燥除湿機を組み合わせたほうが、購入費用も電気代も抑えられます。

毎日乾燥するならヒートポンプ乾燥のドラム式がおすすめ

洗濯物を入れたら、あとは乾燥が終わるのを待つだけ。外出中や就寝中に済ませられるのも便利ですね

そうはいっても、ドラム式があれば忙しいママ・パパの家事ストレスが軽減されること間違いなし!ということで、ここからはドラム式を購入する際にチェックしたいポイントをご紹介します。

ドラム式選びで一番重要なのは、やはり乾燥方式でしょう。ドラム式の乾燥方式には、ヒーター式とヒートポンプ式があります。ヒーター式とは高温の温風を衣類に吹き付けるもので、カラッと気持ちよく乾きますが、高温のため衣類が縮みやすく、何より電気代が高くなります。一方のヒートポンプ式は、ヒーターを使わず熱交換器で空気中の熱を取り込むため、電気代がヒーター式より安く、温度も低めなので縮みが抑えられます。

つまりおすすめはヒートポンプ式なのですが、ヒートポンプ式は熱交換器を搭載している分本体が大きく、値段もかなりお高め。そのため「値段が高すぎて手が出ない」「大きすぎて洗濯機置き場に入らなかった」と断念した人も多いことでしょう。

そうなると選択肢はヒーター式に限られてくるのですが、実はここ数年、価格が安くてコンパクトなヒーター式が続々登場し、市場を賑わせているんです。例えばニトリから登場した10kgタイプのドラム式は幅・奥行きとも約60cmと縦型洗濯機サイズなのに、お値段はなんと9万9000円!(※)これなら今まで諦めていた人も購入を検討できそうですよね。

ヒーター式も使い方次第ではお得で便利

業界に衝撃が走った、ニトリの9万9000円(※)ドラム式洗濯乾燥機の登場。コンパクトなので少人数世帯向けの家にも置けそうです

前述のようにヒーター式は、乾燥時の温度が高めなので衣類が縮みやすく、電気代が高くなるというデメリットがあります。でも使い方次第では、ヒーター式でも問題なし、という場合もあるんです。

1.乾燥機能はたまにしか使わない人
普段は外干しするけれど、天気が悪い日や花粉、PM2.5が気になる日は洗濯機で乾燥させるなど、乾燥の使用頻度が低い人は電気代はさほど気にしなくていいでしょう。

2.縮みにくい衣類やタオルのみを乾燥させる
高温で乾燥させるため衣類が縮みやすい問題があるので、縮みやすい衣類は洗濯のみ、縮みにくい衣類やタオルは乾燥まで、と使い分けるといいですね。タオルは天日で乾かすより、ドラムで乾燥させたほうがふっくら仕上がります。

3.本体価格が安ければ、電気代がかかってもまだ安い?
ヒーター式は電気代が高く、場合によってはヒートポンプ式と2倍以上の差があります。一方でヒーター式は本体価格が安いので、電気代がかかってもトータル的には安い場合もあるんです。例えばヒートポンプ式のドラム式が約25万円、ニトリのヒーター式が約10万円の場合、その差は15万円。この差を電気代で埋めるには、何年もかかりますから、当面損はしない計算になります。

そのほか、夜間に使いたい人は静音性、アイロンがけを極力減らしたいなら乾燥性能の高さ、手間を省きたいなら、洗剤自動投入機能や自動お掃除機能もチェックしてみてくださいね。

共働き子育て世帯におすすめしたい「12kgタイプのドラム式洗濯乾燥機」3選

【シャープ】プラズマクラスター ドラム式洗濯乾燥機 ES-X12C

一枚扉がスタイリッシュなシャープのヒートポンプ式ドラムは、実は省エネ・節水において業界ナンバーワンクラス。乾燥性能も高く、パワフルな風がシワを伸ばしながら衣類を乾かします。AIが衣類の乾きやすさを判断して最適運転してくれるから、厚手のパーカーもしっかり乾燥。ドラム式にはつきものの乾燥フィルターも自動でお掃除してくれるほか、乾燥ダクトや洗濯槽、ドアパッキンも自動でお掃除してくれるから、簡単なお手入れで清潔に保てるのもうれしいポイントです。

【アクア】まっ直ぐドラム AQW-DX12R

洗濯容量12kgながら、ドラム槽をななめではなく“まっ直ぐ”に設置することでコンパクト化を実現したヒートポンプ式。一般的な防水パンにも置けるから、今までタテ型しか置けなかったスペースにも置けるかもしれません。洗濯・乾燥性能はもさることながら、特筆したいのが「エアウォッシュ」機能。ジャケットなど頻繁に水洗いしない衣類も、温風ミストとUVライトで除菌・消臭してくれるほか、シワが気になる衣類のシワもすっきり伸ばしてくれます。乾燥フィルター自動お掃除機能など、お手入れの手間を省く機能も充実!

【ニトリ】12kgドラム式洗濯乾燥機

ニトリのヒーター式ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯容量10kg(9万9000円)のほか、12kgタイプ(12万9900円)もラインアップ(※)。こちらも幅60cmとコンパクトなので、一般的な防水パンに設置が可能です。便利なのが2kgの洗濯乾燥を60分で完了する「特急洗乾コース」。今日着たいワイシャツや体操服を洗濯し忘れていても、このコースがあれば間に合いそうですね。価格は安くても、洗浄力を高める温水洗浄や乾燥フィルター自動洗浄など、欲しい機能は搭載され、ニトリらしいコスパの良さを実感できること間違いなし。

※一部離島は別途手数料が必要です


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ITデジタル

家電ライター 田中真紀子

仕事と育児の両立に悩んでいたときに、家事をラクにしてくれる家電にどハマりし、家電専門家の道へ。最新家電情報をいち早くキャッチし、自宅で使いこなしながら幅広いメディアで発信している。的確な視点で忖度なく評価するため、読者やメーカーからの信頼も厚く、家電記事監修や家電コンサルタントとしての依頼も多い。NHK「あさイチ」をはじめテレビ・ラジオにも多数出演。TikTok「家電のまきこさん」でも家電情報を発信中。

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