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【子どもの行動別】子どもと一緒に過ごしやすい環境にするための収納のポイント

【子どもの行動別】子どもと一緒に過ごしやすい環境にするための収納のポイント

子どもと一緒に過ごしやすい環境を作るために、家の中の収納を工夫してみませんか?今回は、家の中での子どもの行動に合わせて、それぞれの場所における収納のポイントを紹介します。

【遊ぶ】おもちゃ収納の工夫

子どもの一番の仕事といえば、遊ぶこと!家の中ではおもちゃを使って遊ぶことも多いと思いますが、使った後のおもちゃが出しっぱなしで部屋が散らかったままの状態が続くと、ストレスを感じてしまうこともありますよね。使った後のおもちゃを子どもが1人でも片付けやすい収納にするためのポイントは、片付ける場所がすぐにわかることと、1ステップで片付けられることです。

片付ける場所がすぐにわかる収納

おもちゃの量がボックス2つ分以上に増えてきたら、例えば人形遊びや組立遊びなど、遊びの種類ごとに分けた方が片付けやすく、次の遊びも始めやすいと思います。とはいえ、細かすぎる分類は片付けにくく感じる原因にもなるため、基本は遊びの種類ごとの分類で、量が少なく似たような遊びの物は統合するなど、ざっくりとした分類でも大丈夫です。

ここで、おもちゃの分類に同じボックスを使うと統一感が出ますが、中身が何かパッと見でわからないと、片付けにくくなってしまうことがあります。子ども自身がどこに何を入れればいいのかがすぐにわかるように、字が読めないうちは写真や絵など、字が読めるようになったらマステやテプラなどで中の物の分類名をラベリングしておくとわかりやすいですね。

収納ボックスにテプラでラベリングした例

1ステップで片付けられる収納

収納ボックスはフタがないものの方が、1ステップで入れられるので片付けやすいです。ただし、大きすぎるボックスは沢山物が入る一方、奥の方がブラックボックス化しやすく逆に使いづらいことがあります。これまでわが家でもおもちゃ収納には色々なボックスを使ってきましたが、小~中くらいの大きさのボックスの方が使い勝手が良く、使い回しもしやすいと感じています。

使いやすい大きさのボックスで分類

全部出しておかなくていい

家におもちゃが沢山あったとしても、遊ぶスペースに全部出しておく必要はありません。遊ぶ度におもちゃの片付けがストレスになってしまうくらいなら、よく遊ぶものだけに絞って出すというのも一手です。その際、押入れ収納などと連携して、出す物をローテーションしてみましょう。今出しているおもちゃに飽きてきた様子が見えたり、「あのおもちゃどこ?」などと聞いてきたらローテーションのタイミングかも。よく遊ぶものとそうでもないものの傾向が見えてくると、今後のおもちゃ選びの参考にもなりますね。

収納の中で待機しているおもちゃたち

【食べる】キッチン収納の工夫

食事の時間は大切な家族団らんの機会ですが、料理や食卓の準備から始まり、子どもに食べさせながら自分も食べ、その上後片付けも…となると、慌ただしく過ぎていくことも多いのではないでしょうか。そんな中で、子どもにも配膳などできるところからお手伝いがしやすく、家族全員で作業を分担しやすいキッチンにするために、収納全体を見直してみましょう。

基本は使う場所のすぐそばに収納

一番のポイントは、キッチン収納のどこに何があるか、なるべく誰にでもわかりやすいようにしておくことです。例えば、コンロ周りにはフライパンや油など火を使った調理の時に使うもの、シンク周りにはボウルやまな板など水と一緒に使うもの、というように、あらゆる物をできるだけ使う場所の近く、物の用途から連想しやすい場所に入れるようにします。それ以外の離れた場所に収納する場合や、子どもにもわかっておいてほしい場所などは、直接ラベリングしておくという方法もあります。

子どもがよく使う物がある場所にラベリングした例

子どもがお手伝いしやすくする工夫

子どもにとって危険な物や触って欲しくない物は、手の届かない場所に置くか、チャイルドロックなどで簡単には開けられないようにしておき、逆に、子どもが自分で積極的にやってほしいことやお手伝いに関わる物は、手の届きやすい場所に配置するようにします。例えば、コップやカトラリーなどを同じ引き出しにまとめて、「子どもが使う物はここを開けばある」というような状況にしておくのも1つの手です。また、いつも使うカトラリー類などは、持ち運びやすいようにひとまとめにしておくと、お手伝いで配膳するような場合にもスムーズですね。

子どもが使う物を手の届く高さの引き出しにまとめた例

【お風呂】洗面・脱衣所収納の工夫

食事と同様、子どもと一緒だと慌ただしくなりがちな入浴。お風呂に入る前と出た後の動きを少しでもスムーズにするために、洗面所や脱衣所の収納にも工夫できるポイントがあります。

入浴前後の動きをラクにするポイント

入浴後すぐに使う子どもの肌ケア用品や、下着・パジャマなどの着替え類は、脱衣所の手に取りやすい場所に収納しておくと便利です。着替え類の1人分はなるべく1か所に収納しておけるとさらにスムーズ。子ども用は大人用に比べてサイズが小さいので、1人分が引き出しや棚の1段分で収まってくれることも多いです。

子どもの着替え類を1人1段で収納した例

毎日使う物の中には、扉の中にしまい込まずに常に出しておきたい物もあるかと思います。しかし、脱衣所や洗面所にはそういった物の置き場所が少なめです。入浴前にバスタオルや着替え類を準備しておきたい時も、洗濯機の上や洗面所の脇に置ければ良い方で、置き場所に困ってしまうこともあるかもしれません。そんな時は、例えば小さなワゴンやオープン収納などで置き場所を作ってしまうというのも手です。

毎日使う物を置いておける場所

例としてわが家の場合、別の場所で使わなくなったラックを脱衣所に置いて、バスタオルや着替え類を準備したり、シャンプー類や肌ケア用品、お風呂用おもちゃなどが収納できるようにしました。脱衣所は少し狭くなりましたが、サッと物が置ける場所があるのは何かと便利で重宝しています。

まとめ

子どもと一緒に、家族みんなが過ごしやすい環境を作るための収納の基本は、「どこに何があるかわかりやすく」「取り出しやすく・片付けやすく」することです。その上で、大人だけの場合とは違うポイントがあるので、ぜひ今回紹介した事例も参考に、使いやすい収納を作ってみてくださいね。

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整理収納アドバイザー ぽりこ

中1女子と小4男子の2児の母。楽して片付く暮らしやすい家をめざして日々研究中です。

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