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年の差24歳夫婦、“月収7万円減&ボーナス消滅”をどう乗り切る?FPが徹底解説

今回の相談者は、積極的に投資している行動力のあるママ。今後迎える収入減にどう対応すればいいのか、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
月間収入
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パパ
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ママ
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児童手当
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FXなどの利益
月間支出
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住居費
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保育料・教育費
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保険料(学資用のドル建て)
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保険料(就労不能、がん、医療など)
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水道・光熱費
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通信費
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車費
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パパの小遣い
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ママの小遣い
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食費(うち外食費2.4万)
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日用品、レジャー費
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医療費
月間貯蓄
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NISA、iDeCo
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普通貯蓄(児童手当)
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普通貯蓄
ボーナス(年間)
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パパ
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ママ
年単位の支出
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旅行・帰省など
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固定資産税
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保険料(火災)
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その他(お祝い、衣料)
年単位の貯蓄
現在の総資産
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普通貯蓄
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預金
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株、FX、外貨
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NISA
advice 1 価格変動資産比率が高め。預貯金を増やそう
アンテナを張り、投資を頑張っているのはいいことですね。ただ、総資産の中で株やFXなどの価格変動資産の比率が高いと、急落した時のダメージ大。家や車を購入予定なら、預貯金を増やしたいところです。教育資金として検討中の次の積み立ては、ドル建て保険ではなく、リスクの低い預貯金や個人向け国債で。保育料が下がる分も「つもり貯蓄」しましょう。
advice 2 ママの減収分は家計の見直しでカバー
ママが減収するとボーナス分の貯蓄はできなくなりますが、月間貯蓄は家計の見直しでキープが可能。光熱費と日用品費は1万円ずつ削減し、食費は在宅勤務になるなら外食費込みで7万円に収めたいですね。保険はリターンボーナス付きを掛け捨てにすると1万円程度抑えられそう。年間支出のお祝いや衣料代が半分になれば、月々の減収分をカバーできそうです。
advice 3 年齢差を心配しすぎず、メリットに目を向けて
夫婦の年齢差があると定年の時期がずれるため、収入減少が穏やかな点がメリット。年金の家族手当にあたる加給年金は配偶者が65歳になるまで加算されるため、年齢差の24年間分受け取れます。子どもの大学進学時には、世帯年収によって授業料などが減免になる「高等教育の修学支援新制度」に該当する可能性も。制度を注視しつつ、プラス面にも目を向けましょう。
result 収支や貯蓄の仕組みを整理し、全体像の把握を
現状では年間180万円近く貯蓄できていますが、家計の全体像が見えていないので不安を感じるのかも。支出はそれぞれの給与振込口座1本ずつにまとめ、家計簿アプリと連携させると全体像を把握しやすくなります。家や車の購入費用は銀行貯蓄、教育費はNISA、老後資金はiDeCoなど、目的別に自動で貯まる仕組みを作ると不安が減りますよ。
※2025年3月14日時点の情報です。法令・制度は変更になる場合があります
イラスト/二階堂ちはる
※この記事は、2025年6月発行の「ぎゅって 2025年7月号」に掲載した記事を再編集したものです