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子育て経験がきっかけで「保育士になりたい!」をかなえた2児ママの挑戦

子育て経験がきっかけで「保育士になりたい!」をかなえた2児ママの挑戦

「&あんふぁん」では、ママ・パパたちの「はじめのいっぽ」についてフォーカス。家事や育児以外で活躍するフィールドを持つママ・パパたちに、「私がチャレンジしていること・チャレンジしたいこと」について教えてもらいます。&ブロガーズのAnnaさんは、ママになってから保育士の資格を取得し、実際に保育園で勤務するなど、新しいことにチャレンジし続けています。今回はその原動力や勉強法などについてお話を聞きました。

&ブロガーズ・Annaさん

現保育士。小5、小1の姉妹ママ。介護福祉士、社会福祉士、児童発達支援士などの福祉系資格や整理収納アドバイザー1級の資格を保有。

Annaさんのブログ

ママになってから保育士の資格を取得!そのきっかけは?

現在保有している資格は、介護福祉士、社会福祉主事任用資格、社会福祉士、児童発達支援士、保育士、発達障害コミュニケーションサポーター、整理収納アドバイザー1級の7つです。これらの資格のほとんどは、ママになってから勉強して取得しました。現在は、そのときに取得した資格を活かして、実際に保育園で保育士として勤務しています。

自分の子育てを通して「子ども」についてきちんと学びたいと思った

もともと子どもは好きだったのですが、大学では福祉や介護について学び、介護福祉士の資格を取得しました。でも当時は実習を通して大変さを実感し、卒業後は一般企業に就職しました。その後、結婚を機に退職し、慣れない東京で出産・子育てが始まりました。


知り合いもいない土地で初めての育児は本当に大変で、なかなか寝つかない子どもに振り回されて、心が折れそうな時期もありました。その経験を通じて、「今つらいママたちの力になれたら」という思いが生まれたんです。2人目の育児で少し余裕ができたとき、改めて「子どもが好き」という気持ちを再確認して、「子どものことをちゃんと学んでみたい」と思い、保育士の資格を取ることを決めました。

すき間時間や家事をしながらYouTubeとスマホアプリを使って勉強

次女が2歳の頃に保育士の勉強を始めたのですが「机に向かって勉強する時間」は、ほとんど取れませんでした。昼寝中に問題集を開いても、すぐ起きちゃったり、自分の用事もあったりで、まとまった時間を作るのは本当に難しい。そこで“ながら”で学べるように、YouTubeを活用していました。

中でも「ほいくんの保育士チャンネル」というYouTubeチャンネルには本当にお世話になりました。歌で覚えるものもあったりするので、料理中など家事の合間に聞き流すだけでも結構頭に入ってくるんです。上の子も一緒になって口ずさむようになり、なんだか親子で覚えているような状態でした(笑)。

「勉強しなきゃ!」というよりは、学ぶのが楽しくて、ちょっとした息抜きのような感覚で取り組んでました。試験前はさすがに集中しないといけないので、スマホのアプリを使って寝かし付けた後に問題を解くなどしていました。


介護福祉士の資格を持っていたので、保育士試験の一部科目が免除されるということもあり、通信講座は使わず、書店でテキストを購入して独学で勉強しました。保育士試験って、一度に全科目合格しなくても良いので、受かった科目は次回に持ち越せるんです。だから、気持ち的にもプレッシャーが少なくて、ママでもチャレンジしやすかったですね。

保育の現場で感じた“もっと知りたい”が新たな資格取得のきっかけに

保育士の資格を取得して、実際に保育園で働き始めてから、子どもたちの発達の違いなど、いろいろな子がいる現実を目の当たりにして、「これはちゃんと理解してあげないといけない」と思いました。保育士としての経験もまだ浅く、ベテランの先生たちのように「こういう子もいるよね」と自然に対応できる力が自分にはないと感じていたので、発達について勉強することにしました。本を読んで知識をつけることもできるけれど、せっかくの機会だからしっかり学んで、働く上でプラスになるように資格という形で身につけたいと考え、発達障害コミュニケーションサポーターの資格を取得しました。

資格が自信につながり、スキルアップにもつながる

資格を持っていることで、ある程度の信頼や評価を得られるようになり、「これはどうしたらいい?」など周りの人から頼ってもらえるようになりました。自分が学んだことを人に伝えられたり、それが実際に役に立ったりすると、とてもうれしくて自信につながります。

視野が広がりできることも増えた

発達のことを勉強したからこそ、実際に子どもに合わせた対応ができるようになったり、ちょっとした変化に気が付けたりするようになりました。また、保育士をしながら大学時代に一度は挫折した社会福祉士の資格にも再度挑戦しました。きっかけは、保育士として子どものことだけではなく保護者にも寄り添いたいと考えるようになったことです。新しい知識を得ることで、視野が広がりできることも増えていくのはうれしいですね。

「今しかないかも」という気持ちを信じて一歩を踏み出す

私はたまたま、興味のあったことが仕事につながったというだけで、必ずしも資格を取ったり仕事につなげたりすることがゴールではないと思っています。もちろん仕事のスキルアップ目的でもいいし、「料理が好き」「美容が好き」とか、何でもいいと思うんです。今はいろいろな分野の資格があるし、資格にしなくても「好き」を深めていけるきっかけは日常の中にたくさんあります。

私の場合は、仕事の中で「この子、発達のことで困ってるのかな?」とか「家庭に事情があるのかな?」と気になったところから、もっと知りたいと思って資格を取りました。これは家庭の中でも同じで、たとえば趣味から「もうちょっと深く知りたいな」と思った時、それが結果的に資格や仕事につながるかもしれないですよね。だから、「今から何か始めたい」という人も、好きなことやもっと知りたいことがあれば「やりたいかどうか」の気持ちを大事にしてほしいです。

自分の「今しかないかも」という気持ちを信じて、一歩踏み出す。その一歩が、新しい何かにつながっていくんじゃないかなと思います。

企画/&あんふぁん編集部、取材・文/やまさきけいこ

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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