「1年以内に住宅購入は可能?」子育て家庭の家計簿公開&プロによる診断アドバイス!

今回の相談者

E.Hさんの画像

28歳/パートの看護師

E.Hさん

パパ(30歳・会社員)、長女(4歳)、次女(2歳)の4人家族、持ち家なし。10月に第3子を出産予定で、1年以内に諸費用込みで3500万円以内の戸建ての購入を希望。この予算は妥当なのか、また、ママの収入に波があって貯蓄をなかなか増やせず、どの支出を見直すべきかを知りたいです。児童手当はママのNISAで教育費として積み立て。昨年からパパのNISAで老後資金の積み立ても始めましたが、今必要ですか。

家計簿 Check!

月間収入

  • パパ

    250,000

  • ママ

    190,000

  • 児童手当

    25,000

  • 東京都018サポート

    10,000

月間支出

  • 住居費

    70,000

  • 保険料(都民共済)

    5,000

  • 水道・光熱費

    41,000

  • 通信費

    16,000

  • 車費

    5,000

  • パパ、ママのお小遣い

    20,000

  • 食費(うち外食費1万円)

    70,000

  • 日用品、レジャー費

    50,000

  • 医療費(うち妊婦健診5000円)

    10,000

  • 交際費(ママ洋服代、食事代)

    30,000

  • 奨学金返済(2025年12月完済)

    45,000

  • その他

    18,000

月間貯蓄

  • NISA(老後資金1万、児童手当2.5万)

    35,000

  • 貯金(車検1万、旅行&帰省3万、家購入2万)

    60,000

ボーナス(年間)

  • パパ

    950,000

年単位の支出

  • 旅行・帰省など

    300,000

  • 自動車ローン返済(2025年内に完済)

    640,000

  • 臨時お小遣い

    10,000

  • 自動車保険

    100,000

  • 車検

    100,000

  • その他(収入減少時の補填など)

    280,000

年単位の貯蓄

  • 0

現在の総資産

  • 普通貯蓄

    1,300,000

  • NISA

    580,000

advice 1 住宅購入は時期尚早!家計を見直しすぐ貯金を

1年以内に住宅購入を希望していますが、NISAも合わせて貯蓄が約190万円では諸費用も払えず時期尚早。まずは家計を見直して貯蓄を増やしましょう。通信費は格安携帯にするなどで1万円以内に抑えて。交際費は実質ママのお小遣いと考え、1万円は減らしたいですね。食費は外食費を含めて6万円以内に。これらで削減した2万6000円をすぐに貯め始めましょう。

advice 2 来年からは貯金を加速!3年後の購入を目指そう

年内には奨学金と自動車ローンの返済が終わり、妊婦健診も終わるので、来年以降は年間155万円を貯められるように。3年で465万円になり、これを諸費用+αとしてなんとか住宅を購入できるでしょう。ただ、購入後に手元に貯金がないと、もしものときに心配。普通貯蓄やNISAも3年で積み増してリスク予備資金としてキープし、新たなローンを組むのはやめましょう。

advice 3 老後資金は優先度低め。住宅→教育→老後の順で

夫婦ともに若く、第3子の大学卒業時点で50代前半なので、老後資金の優先度は低め。焦らず順番に貯めましょう。今後3年間は、advice2の要領で住宅資金を年間155万円ずつ貯めます。住宅購入後は、すでに始めている児童手当の積み立てに+αで教育費の上乗せを。教育費がある程度貯まったら、今から10年以内を目安に老後資金目的で貯蓄と投資を始めましょう。

result 住宅購入資金を確実に貯めつつ予算感を探って

近頃の不動産価格を踏まえると、条件にもよりますが予算内で希望の物件があるのかは疑問です。まずは住宅購入資金を自動積立の定期預金で確実に貯め、その間に物件を巡って予算感を探ってみては。共働きなら予算にゆとりが持てるかもしれませんし、今後子育てが少し落ち着いたら、ママが正社員になるなどで給与アップを図るのも選択肢です。

※2025年5月14日時点の情報です。法令・制度は変更になる場合があります

イラスト/二階堂ちはる

※この記事は、2025年7月発行の「ぎゅって 2025年8月号」に掲載した記事を再編集したものです

ナビゲーター

ファイナンシャルプランナー氏家祥美の画像

担当カテゴリー

マネー・スキルアップ

ファイナンシャルプランナー 氏家祥美

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

マネー・スキルアップ:新着記事

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌