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転職&育休の収入減でも貯められる!家計簿から見えた「教育費600万円×2人分の貯蓄術」

今回の相談者は、家族との時間を増やすために転職したパパ。第2子も生まれ、教育費をどう貯めればいいのか、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
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advice 1 教育費はママの復帰後から月5万円を約8年貯めて
まずは、教育費600万円×2人分のめどを立てましょう。児童手当は子どもの口座に貯蓄しているとのことで、今後すべて貯めれば2人分で約400万円に。長男用の普通貯蓄とジュニアNISAの計310万円が準備済みなので、残りは約500万円です。ママが復帰する2年後から、月10万円の貯蓄のうち5万円を教育費として貯めて。約8年で500万円となり、準備完了です。
advice 2 貯蓄ペースを保てるなら英語学童保育は問題なし
来年度から年間84万円の英語学童保育を希望。現状の家計では年間約250万円の貯蓄や投資ができているので、学童保育に行かせても十分貯蓄できるでしょう。ただ、ママの育休中は、貯蓄や投資をストップすることに。さらに不足する分は教育資金以外の金融資産1400万円から切り崩すことになりますが、復帰後に元のペースで積み立てられるなら問題ないでしょう。
advice 3 ママの早期退職も可能だが、教育費の準備後がベター
ママがもっと早期に退職したとしても、パパの収入の範囲内での生活は可能でしょう。ですが、そうなると教育費は貯蓄から取り分け、英語学童保育や今後の貯蓄も諦めることになってしまうので、教育費の準備が終わる10年後までは仕事を続けるのがベター。今後の収入アップややり繰りによって貯蓄ペースを上げられれば、退職時期を早めることもできるでしょう。
result 問題のない家計。ママの退職時期は慎重に
住宅を購入済みで、34歳で貯蓄が約1700万円あるのは素晴らしいですね。現状では堅実にお金を貯められる問題のない家計といえます。懸念点は、今後控える英語学童保育やママの退職のタイミング。まずは教育費の準備を最優先にし、それまではママの退職は待つのが無難。ママが働いている方が、英語学童保育も無理なく通わせられますよ。
※2025年5月14日時点の情報です。法令・制度は変更になる場合があります
イラスト/二階堂ちはる
※この記事は、2025年9月発行の「ぎゅって 2025年10月号」に掲載した記事を再編集したものです