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子どものおこづかいを「給料制」にしてみたら金銭感覚が身についた!
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わが家では8か月前から年長の息子のおこづかいをスタートしました。すると、息子に数々の変化が見られるようになったのです。今回は息子の変化と効果的なお金の貯め方、家族で決めたルールなどを紹介したいと思います。
おこづかいは、どうやって渡す?
まず、おこづかいを始めるにあたって、一番最初に家族で決めたこと。それは、子どもにどういった形でおこづかいを渡すのかということです。
「定額制」なのか、「報酬制」や「給料制」にするのか。私も夫もおこづかいを通して、子どもに何を一番学んでほしいのかを考えた時に、意見が一致したことは「お金の大切さ」でした。お金はわいて出てくるものではなく、一生懸命働いてその対価として、支払われるものであることをおこづかいを通して分かってもらいたいと考えました。そのため、何か決まったお手伝いをして、その対価として一定の金額を支払う「給料制」がいいのでは?ということになり、「給料制」に決定しました。
わが家でのお手伝い(仕事)の内容と金額
お手伝いの内容は、仕事と同様に1種類のみにしようと夫婦で決めていました。分かりやすいし、定着しやすいのではと考えたからです。
当初決めたお手伝いの内容は「階段の掃除機がけ」。夫がなんとなくこれがいいのではないかという思いで決めました。
しかし、この「階段の掃除機がけ」は、1か月くらいで「やっぱりやりたくない、やめたい」と息子が言い出し、長くは続きませんでした。その時にやはりお手伝いの内容は子ども自身が決めるということが、とても大切なんだということを実感。再度家族で話し合い、今度は息子が自分で「リビングダイニングの掃除機がけ」という意見を出して決定しました。
週3回で50円=1か月12回で200円に決定
最終的に決まった内容は、息子が決めた週3日、「リビングダイニングの掃除機がけ」をし、週の最終日に50円を支払うというもの。1か月(4週間)で200円になります。これでスタートし、この8か月を過ごしています。
息子は4月から小学生になるので、金額はまた成長に合わせて、家族で話し合って決めていきたいと思っています。
効果があったおこづかいの貯め方
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まず、自分がいますぐほしいもの(カプセルトイやおもちゃ付きのお菓子など)と、目的をもって貯めるもの(高価なおもちゃや誰かのために買う誕生日プレゼント、寄付、募金など)を分けて貯めていくようにします。
もらったおこづかいは、その都度、「すぐにほしいもの」に貯めるのか、それとも「目的をもって貯めるもの」に貯めていくのか、息子自身で決めさせるようにしています。
- すぐにほしいもの
・すぐにほしいものは、自分のお財布に入れて貯めていく
・入支出があれば、その都度自分でおこづかい帳をつける
おこづかい帳も慣れてくると、ひとりで記入できるように
おこづかい帳は最初は難しいと思うので、親が一緒に見て、教えながら子どもが記入していくようにすると、だんだんと子どもだけで記入できるようになっていくと思います。数字にも慣れることができますし、おこづかい帳を見れば自分の買いたいものが今買えるのか、すぐに把握することができるようになります。おこづかい帳も子どもが好きなキャラクターのものや、自分で選んだものを使うようにすると、子どももモチベーションが下がらずに続けていけそうです。
- 目的をもって貯めるもの
・コインケース(1、5、10、50、100、500円)に入れて貯めていく
・コインケースがいっぱいになったら、銀行に一緒に貯金をしに行く
お金の計算にも最適な「コインケース」
コインケースは中身が見えるので、子どもでもどのくらい貯まっているのか把握しやすいです。また、お金の計算の練習にも◎。例えば、わが家で使用しているコインケースは、50枚収納のものなので、10円硬貨のコインケースであれば、全部貯まったら500円です。
10円が50枚で500円硬貨1枚になる、ということを、息子はコインケースを使用するようになってから覚えました。銀行に持っていくときも、コインケースのまま持っていけるのでとても便利です。
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一緒に銀行に行くことのメリット
銀行に一緒に貯金をしに行くと、通帳に記帳され、残高を自分の目で確かめることができます。見える化することで、「自分のお金がちゃんとここにある」ということが分かって、お手伝いも頑張ろうというモチベーション維持にもつながっているようにも思います。
また簡単にですが、銀行の仕組みを教える機会にもなっています。
給料制のおこづかいを始めて、息子に見られた変化
・自分の仕事を続けることで、「ここはホコリが溜まりやすい」など家のことがよく分かるようになった
・掃除機をかける前に、床にあるおもちゃをある程度片づけたり、どうすれば効率よくできるか、自分で考えるようになった
・母が掃除機をかけているとき、弟に「掃除は大変なんだよ」と大変さを説明してくれるようになった
・父の仕事内容や、母のしていた仕事のことのことなどに、興味をもつようになった
・簡単なお金の計算や両替などができるようになった
・以前よりお金の使い道を考えて、管理するようになった
・お菓子など、何でもかんでも「ほしい」「買って」などを言わなくなった
・「これは1000円もするのか」や、反対に「50円で買えるの!」など少しづつモノの相場が分かるようになってきた
無理はせず臨機応変に。でも仕事の大変さは教える
お手伝い(仕事)を週3日すると決めていても、幼稚園で疲れたからやりたくないという日もあります。しかしそんな日は、「やめてしまう」のではなくて、今日の分のお手伝いを〇日に「変更する」というように誘導すると、息子も納得してくれるときが多いです。
今では、疲れた日は息子の方から、「今日は疲れたから〇日に変更する」と言ってきてくれるように。また行事や習い事が重なって、週1日くらいしかできそうにないだろうな、というような週は、思い切ってその週はおてつだいをやめるのも手です。もちろん、その週のおこづかいは支払いません。
身体がつらい時は無理をさせずに、でも、仕事は適当にやってはダメ、仕事をしなかったらお金はもらえないというとても大事なことを、子どもにきちんと話すことが大切だと思っています。
「自分で決める」「目に見える」ことの大切さ
子どものおこづかい制をスタートして、大事なルールは「子ども本人が決める」こと。そして貯まったお金は「見える化する」ことがとても大切だということに気づかされました。そして、この2つがお手伝いを継続させるモチベーションアップにつながっていると感じています。
私は、「お金を知る」ということは、生きる力につながっていくものだと思っています。私自身もまだ手探りではありますが、親子で試行錯誤しながら、お金について学んでいけたらと思います。