預貯金少なめ、年の差20歳夫婦だけど、住宅購入&2人目は可能?

今回の相談者

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29歳/会社員

M.Tさん

パパ(49歳・会社員)、長男(3歳)の3人家族。子どもが小学校に上がる2~3年後に3500万円くらいの家を買いたいのですが、夫の年齢で住宅ローンが組めるか不安。学資はジュニアNISAで積み立てていて、奨学金を借りずに大学進学させたいと思っています。いろいろ節約はしていますが、疲れた日の総菜や休日の外食で食費は高め。この家計で2人目を考えても大丈夫でしょうか?

家計簿 Check!

月間収入(手取り)

  • パパ

    175,000

  • ママ

    220,000

  • 児童手当

    10,000

月間支出

  • 住居費

    85,300

  • 保育料・教育費

    20,000

  • 水道・光熱費

    20,000

  • 通信費

    7,000

  • 車費(ガソリン代、駐車場代)

    25,000

  • パパのお小遣い

    20,000

  • 食費(外食含む)

    70,000

  • レジャー費

    21,700

  • 日用品・その他(ママのお小遣い含む)

    10,000

月間貯蓄

  • 普通貯蓄(家の購入資金、車の車検費など)

    50,000

  • 普通貯蓄(教育資金)

    20,000

  • つみたてNISA

    33,000

  • iDeCo

    23,000

ボーナス時収入(年間)

  • ママ

    540,000

ボーナス時支出(年間)

  • 旅行・帰省など

    50,000

  • カードのボーナス払い

    20,000

ボーナス時貯蓄(年間)

  • 家の購入資金

    470,000

現在の総資産

  • 普通預金(家の購入資金含む)

    200,000

  • 子ども貯蓄(ジュニアNISA含む)

    1,700,000

  • つみたてNISA

    400,000

  • iDeCo(老後資金として)

    650,000

advice 1 長期のライフプラン表で、年金生活まで見通して

ライフプラン表を作って長期の収支見通しを立てると、不安が具体化できます。誕生月に届く「ねんきん定期便」は、49歳までは「それまでに納めた保険料での年金額」、50歳以降は「現在の加入条件で60歳まで働いた場合の額」が記載されています。パパの厚生年金からは、ママが65歳になるまで「加給年金」ももらえます。子どもは18歳までなので、2人目も対象に。

advice 2 2人目と住宅購入に向け、預貯金を増やそう

非課税で投資をするなら、ジュニアNISAよりも長期で積み立てられる新NISA(2024年開始)が有利。ですが今は「2人目」と「住宅」に目を向け、すぐに使える預貯金を増やしましょう。教育費はすでに170万円できているので、あとは児童手当を貯めていけばOK。ママのお小遣いは生活費と分けて、食費・レジャー費・日用品を合計1週間2万円でやりくりを。

advice 3 住宅ローンは慎重に計画。両家の親にも相談を

一般的な住宅ローンの完済は80歳まで。3年後、パパが52歳で購入すると、残り28年。そこで、共働きを活かした収入合算や、年齢差を強みにして定年まで33年あるママとのペアローンも検討しつつ、住宅ローン控除や団信の適用条件、そのときの金利を含めて慎重に検討しましょう。また、家の頭金を増やすために、両家の親に贈与か貸与を相談してみては。

result お金の不安に負けず、送りたい人生の実現を!

現状の家計にあまり余裕はありませんが、2人目がほしいならお金の不安に負けず、自分の送りたい人生を実現しましょう。子育て世帯への国のサポートは手厚くなってきていますし、定年も延びています。大学進学時はママだけの収入になるからこそ、返済不要の給付型奨学金を受けられる可能性もあります。前向きに考えて。

※この記事は、2023年5月発行の「ぎゅって首都圏版6月号」に掲載した記事を再編集したものです

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