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パパは50歳、子どもは1歳。パパの収入額を知らず、老後資金の目処が立たない…
パパの収入額を知らず、「家計に必要な額以外はパパが自由に使っていい」というママ。でも老後資金の目処が立たず、不安になってきて…お金のプロからアドバイスです。
家計簿 Check!
月間収入(手取り)
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パパ【注1】
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ママ
月間支出
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住居費【注2】
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保育料・教育費
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保険料
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水道・光熱費
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食費
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日用品
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通信費
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パパお小遣い【注3】
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ママお小遣い
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車費
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レジャー
月々の貯蓄
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教育費・旅費
ボーナス時収入(年間)
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パパ【注4】
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ママ
現在の貯蓄
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貯蓄
【注2】約13万円のローンは、パパの別口座から支払い
【注3】パパ管理のため不明※住居費除く
【注4】不明
ミニアドバイス1
細かく目的別に貯蓄しているとはいえ、現在の貯蓄が20万円というのは少なすぎです。昨年繰り上げ返済をして減ったそうですが、いざというときのために1年分の生活費は手元に残すようにしましょう。
ミニアドバイス2
ムダ遣いと思われる支出はありませんが、パパの使用額は不明。パパが貯蓄しているならいいのですが、全部使っているようなら、もっと家計に出してもらってママが貯蓄するのも手です。
advice 1 住宅ローンも含め家計の全体像をママが把握して
夫婦で別財布の家計ですね。パパの収入額を知らなくても、ママが家計の全体像を把握できていればいいのですが、住宅ローンがパパ任せなので全体像が不明瞭。パパの収入から返済するのであっても、返済の進み具合は、子どもの進学先選びや夫婦の働き方など、家族のライフプランに大きく影響します。ママが家計全体を把握できるよう、返済計画や残債は常に共有してもらいましょう。
住宅ローンの借り換えは、ぜひ実行を。10年固定金利1%以下で20年返済で借り換え、実際には15年間での完済を目指すのが現実的です(パパ65歳完済)。
advice 2 ライフプランや老後資金はパパと話し合いを
パパの年齢的には老後資金も気になりますが、住宅ローンの完済が遠いので、老後資金を計画するのは現状では困難です。
住宅ローン完済が65~70歳まで縮められる見通しが立ち、ママが正社員に転職して貯金サイクルが定まったら、夫婦でライフプランを再検討しましょう。パパもママも働く意欲は高いのですが、今後不景気が続くと、十分な収入が得られない可能性も。また、老後資金の計画は、パパの年金や退職金、資産などによっても大きく変わります。そうしたことも含め、パパとオープンに話し合うことをおすすめします。
1年分の生活費は貯金として手元にキープしよう
result ママの不安を共有しもっと夫婦で相談を
パパの収入を聞かないのは年上パパに遠慮しているのでしょうか。大きなブラックボックスを認める緩さと、目的別に貯蓄する細やかさが、ちぐはぐな印象です。財布は別でも、一つの家族。パパの家計担当が本当に月10万円で大丈夫なのかは、パパと相談する必要があります。まずはママの不安をパパに話して、お金のことも一緒に考えてくださいね。
※この記事は、2020年7月発行の「ぎゅって8月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです