子ども3人の教育費が心配で… もっと節約できるところはない?

子ども3人の教育費が心配で… もっと節約できるところはない?

ついビールや子どものお菓子を買ってしまう、週に一度は外食をしてしまう…。お金の遣い方や、自分の働き方に悩むママに、お金のプロから意外なアドバイスです。

今回の相談者

C.Nさんの画像

31歳/看護師

C.Nさん

会社員のパパ(35歳)、長女(6歳)、次女(5歳)、三女(2歳)の5人家族。2014年に住宅を購入し、ローンは夫が62歳で完済予定。子どもが3人いるので、これから習い事も増えるし、教育費がいくらかかるのか心配。もっと節約できるところはないか、私はあと何年働けばいいか。正社員ではなくパートになりたいが、いくら稼げば生活が成り立つのか…いろいろ心配。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)

  • パパ

    260,000

  • ママ

    200,000

  • 児童手当

    30,000

月間支出

  • 住居費

    68,000

  • 保育料・教育費

    38,000

  • 保険料

    52,000

  • 水道・光熱費

    25,000

  • 食費

    60,000

  • レジャー

    42,000

  • 日用品

    20,000

  • 通信費

    10,000

  • パパお小遣い

    30,000

  • ママお小遣い

    10,000

  • 車費

    5,000

月々の貯蓄(児童手当を含む)

  • 貯蓄

    130,000

ボーナス時収入(年間)

  • パパ

    1,000,000

  • ママ

    900,000

ボーナス時支出(年間)

  • 支出

    900,000

ボーナス時貯蓄

  • 貯蓄

    900,000

現在の貯蓄

  • 貯蓄

    4,000,000

ミニアドバイス1

子どもの保険は不要な可能性大。子どもは医療費がかからない自治体が多いですし、誰かにケガをさせたときの賠償は、火災保険などの「個人賠償責任特約」でまかなえることも。保障を確認してみて。

ミニアドバイス2

家飲みのビールや子どものお菓子、週に一度の外食などの出費を反省しているようですが、家計バランス的には問題ないレベルです。あまり切り詰めすぎずに、家族の楽しいひとときもぜひ大切に。

advice 1 パートになった場合の年収を計算してみる

相談のコメントから、息切れしている様子が伝わってきました。家計にはほぼムダがなくて素晴らしいのですが、反動で「節約疲れ」が大きいようですね。

では、パートになったらラクになれるかというと、仮に時給1000円で平日5日、1日5時間働くと月収は10万円。結構働くわりに現在よりも210万円の年収減になって、「生活はできるが、貯蓄はできない」という状況です。こうなると今以上に節約が必要ですし、貯蓄もなかなか増えなくて精神的にもきつくなるはず。正社員を続けることをおすすめします。

advice 2 今の家計は頑張りすぎ。もっとゆるめて

実は、この家計で月13万も貯めているのは「頑張りすぎ」。正社員の共働きなら、もっとゆるめて大丈夫です。月の貯蓄は手取りの20% を目安として、9万8000円に。子どもの共済保険をやめて3000円を貯蓄に回すと、あと9万5000円を貯めればよくなります。

使えるお金が3万5000円増えるので、ママのお小遣いを増やしたり、家事代行サービスを利用したり、正社員を続けるために活用してください。三女の保育料がかからなくなったり、収入が増えたりしたら、また貯蓄額を増やせますよ。

3.5万円はママのために使って心にゆとりを!

支出 Before After
保険料 52,000円 49,000円
日用品 20,000円 35,000円
ママお小遣い 10,000円 30,000円
月々の貯蓄 Before After
貯蓄 130,000円 98,000円

result お金をうまく使いながら、ゆるく正社員を続けて

一見、問題なく見える家計ですが、ママがちょっと頑張りすぎているようです。今は3人の子どもが小さくて、何かと大変なとき。貯蓄のペースをゆるめても、上の子が18歳になるまでまだ12年もあるので、3人分の学費は貯められますよ。

ママのリフレッシュや家族の楽しみにもお金を使いながら、ゆるく長く正社員を続けてくださいね。

※この記事は、2020年5月発行の「ぎゅって6月号首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです

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ファイナンシャルプランナー 氏家祥美

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

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