パパの浪費グセが治らない!使いすぎてしまう家計の貯蓄方法は?

パパの浪費グセが治らない!使いすぎてしまう家計の貯蓄方法は?

小さな子どもが2人いるのに、年下夫の浪費グセが治らない! 使いすぎてしまう家計はどうすればいいのか、お金のプロが解説します。

今回の相談者

K.Tさんの画像

40歳/エンジニア

K.Tさん

会社員のパパ(33歳)、長女(4歳)、長男(1歳)の4人家族。パパはゲーム課金に月8万円、インプラントなどに50万円を費やしたことも。見かねたママがパパの収入管理に乗り出し、小遣い制にしたが足が出ることもしばしば。携帯は格安スマホにしたいが、違約金やリサーチの手間がハードル。食費も高すぎるとは思うが、子どものために良い食材を選びたいし…。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)

  • パパ

    250,000

  • ママ

    280,000

月間支出

  • 住居費

    150,000

  • 保育料・教育費

    38,000

  • 保険料

    20,000

  • 水道光熱費

    30,000

  • 通信費

    41,000

  • パパお小遣い

    50,000

  • ママお小遣い

    20,000

  • 食費・日用品

    120,000

  • レジャー費

    30,000

  • その他(子ども衣類など)

    30,000

ボーナス時収入(年間)

  • パパ

    400,000

  • ママ

    450,000

ボーナス時支出(年間)

  • 支出

    640,000

ボーナス時貯蓄

  • 貯蓄

    200,000

現在の貯蓄

  • 貯蓄

    4,000,000

ミニアドバイス1:「通信費」/「パパお小遣い」/「レジャー費」/「その他(子ども衣類など)」

格安スマホにすれば1万円は浮くはず。手続きの手間は、飛び越えるべきハードルです。パパのお小遣い、レジャー費、その他(子どもの衣類など)も高め。合計11万円を8万円以内に減らしましょう。

ミニアドバイス2:「食費・日用品」

子どものためとはいえ、食費と日用品で12万円は使いすぎです。食費は手取り月収の15%以下が目安なので、この家庭なら8万円。日用品を合わせて10万円以内でやりくりしましょう。

advice 1 ママがリードして パパに家計への責任感を持たせる

年下のパパが、しっかり者のママに甘えている構図ですね。ママも自分には厳しく、家族には甘いようです。今の水準は全体的に使いすぎ。引き締めた家計に慣れる必要があります。

まず、パパに「家計への責任感」を持たせましょう。小遣いが携帯代と別に5万円、さらにボーナス時20万円とは多すぎます。ママが月の予算や家計管理のルールを作り、貯蓄目標を共有して。そして家計簿アプリを活用し、毎月夫婦で支出を確認してください。パパがムダ遣いしたときも叱るのではなく、自分で削れる部分に気付いてもらうことがポイントです。

advice 2 先取り貯蓄を仕組み化して 残りで生活する

確実に貯蓄するには「仕組み化」が有効です。月6万円を先取り貯蓄にして、残金でやりくりできるようになりましょう。

毎月6万円のうち、5万円は教育費に。浪費しがちなら、満期まで使うことができない学資保険がおすすめです。元本割れしない商品を選び、下の子が18歳になるまで続けると、2人分で約1020万円の教育資金が作れます。残りの月1万円と、ボーナスのうち30万円は、万が一のときの余裕資金として定期預金へ。これで毎年約100万円の貯蓄ができる計算です。世帯年収が720万円なので難しくはないはずですよ。

捻出した6万円は 5万を教育費、1万を定期預金に

支出 Before After
通信費
パパお小遣い
食費・日用品
レジャー費
その他(子ども衣類など)
41,400円
50,000円
120,000円
30,000円
30,000円
31,000円
40,000円
100,000円
20,000円
20,000円

result 本当に必要なときに備え 今から引き締めて貯蓄を

この家計は住宅ローンの残債が少ない、パパが若いので子どもが巣立ってから老後資金を貯める期間がある、という2つが強み。老後不安は少ないので、今は教育資金をしっかり貯めましょう。

食費や習い事費、学費など、子どもに掛かるお金は成長に連れて増えていくので、将来本当に必要なときに不足しないよう、浪費体質を改善して貯蓄しましょうね。

※この記事は、2020年2月発行の「ぎゅってspring号」に掲載した記事を再編集したものです

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ファイナンシャルプランナー 氏家祥美

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

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