更新 :
子どもが3人。カツカツではないけれど、今後の教育費と老後に不安が
この夏に第3子を出産予定。ローン残額は少ないものの、このままで老後まで大丈夫なのか、両親の介護などを考えると漠然とした不安が…。お金のプロに聞きました。
家計簿 Check!
月間収入(手取り)
-
パパ
-
ママ
月間支出
-
住居費
-
保育料
-
保険料
-
水道光熱費
-
通信費
-
車費(2台)
-
パパお小遣い
-
ママお小遣い(ガソリン代含む)
-
食費
-
レジャー費
-
その他
ボーナス時収入(年間)
-
パパ
-
ママ
ボーナス時支出(年間)
-
旅行・帰省費用
-
保険料
-
臨時小遣い
-
貯金
現在の貯蓄
-
貯蓄
ミニアドバイス1「住居費」
ローン完済後の住み替えなら今の家は賃貸に出して家賃収入を得ることも。売却して現金を得れば、次の家の購入資金にも回せます。いずれにしても、今の家を大切に使うことがポイントです。
ミニアドバイス2「現在の貯蓄」
緊急時に備え、生活費の半年分を普通預金で持ち、それ以外の資金は「NISA」などで運用しても。「つみたてNISA」は最大20年、年間で40万円の制限がありますが教育費をためるのに適しています。
advice 1 大学進学させるならローン終了後は貯蓄に回して
Kさんがそれぞれのお子さんに用意している学資保険は18歳満期で360万円受け取り予定です。私立大学の4年間にかかる学費は文系・理系の平均で約550万円ですから、入学後に毎年50万円ずつ用意できればひとまず卒業できる計算に。ただし理系に進学するとその1.5倍かかります。
また、子どもがいる家庭では、住宅ローンは定年までに繰り上げながら完済させるべきですが、Kさんは順調にいけば約8年後に終了します。第3子の分は保育料無償化で浮いた金額と合わせて、教育費の貯蓄に回しましょう。
advice 2 大きな心配は不要 介護は話し合いと兄弟で助け合いを
老後に必要な額は、専業主婦の夫婦で一般的に3000万円と言われています。その点Kさんは、現在年間350万円ためられていて、夫婦で厚生年金と退職金もあるので、このペースでいけば大きな心配はいりません。
親の介護は、自分たちの生活を犠牲にしてまで、無理をする必要はないと思います。それぞれの親がまだ全員元気で働いているとのことですので、今のうちに介護が必要になった場合の希望や、介護への経済的備えについて聞いておきましょう。また、自分たち夫婦だけで抱えず、兄弟と助け合うことを考えましょう。
月々10万円+ボーナスから230万円=年間350万円貯金 合格!
result 家計簿をつけなくても 口座で管理できていればOK
Kさんは普段、家計簿をつけていないということですが、毎月約10万円が手元に残り、貯金がしっかりできている状態です。今回、大きな見直しが必要な点はありませんでした。
「夫婦それぞれの収入から決まった額を家計の口座に移し、残りを小遣いに。引き落としは家計の口座で行い、残りは貯金」。シンプルですが、このやり方は読者の皆さんにもおすすめです。
※この記事は、2019年8月発行の「ぎゅって首都圏版特別号」に掲載した記事を再編集したものです