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【育休復帰】「育児と仕事の両立なんて私にはムリ!」…と思わないために、復職前の今だからこそやっておきたいこと
育休復帰を前に今は不安でいっぱい。かわいいかわいいわが子のはずが、出産前の自分と比べて、「あー、子どもいなかったらちゃんと仕事できたのにな」なんて思わないためにも、自分の気持ちの整理のつけ方、考え方について、シミュレーションしましょう。
3月に入りましたね。4月から育休が明けて復職するママも多いのではないでしょうか。毎年、復職するママ向けのサポート講座の講師をしている筆者が、復帰後に「こんなはずじゃなかった」と思わないために、復帰直前の今からでも最低限やっておくといいことを整理してみました。復帰まで残り少ない時間を有意義に前向きに、気持ちも体制もしっかり準備を整えましょう。
育休からの復帰に向けて、今すべきこと
1.何のために働くの?改めて考えてみる
まずは一度、あなたにとって「働く」意味・目的はなんなのか、考えてみて下さい。なんとなく「働かないといけない」から働いている、いままで深く考えたことがない、という人も多いのでは?
子どもができて仕事に復帰した時に、いつかどこかで「仕事と育児の両立は私にはムリ!」と思う時が来るかもしれません。でもその時に、「私はこういう理由で仕事をするんだ」という思いがあれば、乗り切れたりするものです。「お金のため」「社会とつながりを保つため」「子どもに働いている姿を見せたいから」、なんでもいいです。気持ちが落ち込んでいる時にはなかなか前向きな考えは出てきません。なにか少しつまづいた時に、パッと見返すことができるように、「仕事復帰するぞ」という今こそ、その思いをどこかにメモしておきましょう。
2.夫との役割分担を再確認!
育休に入る前は、共働きできちんと家事分担ができていた、という夫婦でも、妻側が育休に入ると同時に、その分担がなし崩し的に割合が変化した(=夫の負担が少なくなった)、という家庭も多いのでは?これから職場復帰するにあたって、そのままの流れで復帰してしまうと、どうしても妻側の負担が多くなってしまいます。それでなくても、子どもの病気や行事等、家事だけでなく育児に関してかかる手間暇・時間が増えるので、かなりしっかりと役割分担を決めておかないと、妻側の負担ばかりが多くなりがちです。
「がんばればできる」「無理すればできる」かもしれません。でも、やはり時間に追われていると、子育ても仕事も余裕がなくなってきます。心の余裕だけでなく、睡眠時間を削っての行動は、体にも負担が大きいです。妻の負担大のまま働き初めてしまうと、その状態が「普通」と感じてしまい、後から変えるにはものすごい労力がかかってしまいます。 そうならないためにはまず、復帰前の今、夫婦できちんと話し合って準備万端で保育園入園・職場復帰を迎えることが、今だけでなくこれから先のことも含めて、とても有効な方法だといえます。
3.復帰後の1日の流れをシミュレーション
私が講師をしている講座では、復帰後の1日の予定を1日24時間に割り振った時間割に記入をしてもらいます。頭で考えるだけでなく、手を動かして見える形に書いてみる、これがとても大事です。実際に参加した方も、「書いてみたら頭の中が整理できた」とか「夫にも説明しやすかった」という声や、書いてみることで「何か手を抜かないと絶対にムリってことがわかりました」というママも。
そうなんです、理想的にはこれもこれもやりたいし、こなさないといけない(と思い込んでいる)こともいっぱい。でも実際やろうと思ったら、とにかく「時間が足りない!」ということに気づくはず。そこからが問題です。では何を削ればよいでしょうか。
私が一番伝えたいのは、「睡眠時間はできるだけ削らない」ということ。理想の睡眠時間は人それぞれですが、それが短くなると、効率も悪くなるし、ストレスもたまります。できればほかのところで手を抜ける部分を探すのがいいですね。時短家電のようなお金で解決できる部分も少なからずあるので、そのあたりも今のうちに検討してみる価値はあるかもしれませんよ。
今はちょっと充電モード、バリバリ働くばかりが仕事じゃない!と受け入れる
育休前と比べて、復帰後の働き方は、なんだか満足いかないものがあるかもしれません。いままで自分がやりたいだけ納得できるようにやっていた仕事を、保育園のお迎えや子どもの病気などでセーブしないといけないことも出てくるでしょう。そんなときには、どうしても昔の自分と比べて不完全燃焼な気になってしまうものです。
ロングセラー絵本の「からすのパンやさん」(作:かこさとし、出版社:偕成社)は読んだことはありますか?からすの夫婦に4羽の赤ちゃんが産まれます。小さいうちは、子どもにかかりっきりで商売にも支障をきたしてしまいますが、子どもたちが成長するにつれ、子どものアイデアを取り入れたパンを作ったり、子どもの友だちがパンを買いにきてくれたりして、商売繁盛につながっていきます。
こんな風に、ながーい人生のほんの数年、仕事とのかかわり方の変化を受け入れることが、次の新たなステップへの足固めになっていくのかもしれません。
「からすのパンやさん」(作:かこさとし、出版社:偕成社)
育休からの復帰、今は不安でいっぱいかもしれませんが、1年経ってみたら、「あれ?なんとかなった!」と思えるはず。きっとなんとかなるんです。大変だけどうまくいきます。それを信じてがんばってくださいね。
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