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【リアル家計簿】理系6年制大学志望の娘を持つ、個人事業主&パートの夫婦。今後の家計や老後が不安

今回の相談者は、理系6年制大学を志望する長女を持つ、パート勤務のママ。パパが個人事業主だからこそ生じるお悩みに、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
月間収入
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パパ
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ママ
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児童手当
月間支出
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住居費
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保育料・教育費
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保険料(長女の学資)
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保険料(就業不能、死亡など)
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水道・光熱費
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通信費
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車費(ローン30,000円、ガソリン代など22,000円)
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パパのお小遣い
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ママのお小遣い
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食費
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日用品、レジャー費
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社会保険料(年金や国保)
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その他(医療費、通勤代など)
月間貯蓄
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普通貯蓄(年単位の支出分含む)
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NISA
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iDeCo
年単位の支出
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旅行・帰省など
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固定資産税
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保険料(団信、自動車、地震、火災保険)
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その他(車検、税金など)
現在の総資産
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普通貯蓄
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定期預金
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NISA
advice 1 長女の学費は現貯蓄+α。次女分は児童手当を貯蓄
長女の理系6年制大学の学費は学部などにより幅がありますが、学資保険だけでは足りなさそう。自動車ローンの手数料が6.5%と高いので一括返済し、浮いたローン代の月3万円+月間貯蓄から年単位の支出を差し引いた62万円を合わせて貯めると、9年で900万円弱を準備できます。次女の学費は、2人分の児童手当+9年後からは62万円も合わせて準備しましょう。
advice 2 夫婦で医療保険に加入し、ケガや病気にも備えて
パパは就業不能保険と死亡保険には加入していますが、個人事業主という状況で医療保険に入っていないのは心もとないですね。会社員と違って傷病手当金が出ないので、ケガや病気になったときの医療費負担にも備えた方がいいでしょう。ママも医療保険に未加入なので、共済やネット保険で2人合わせて月額5000円程度の保険料を目安に加入しましょう。
advice 3 ママが正社員になれば家計に余裕が生まれる
個人事業主には扶養の制度がなく、パートのママも国民年金や健康保険の保険料を支払うため負担大。子育てが落ち着いたら、近い将来ママは正社員を目指してはどうでしょう。社会保険料を会社が半分負担してくれるので、今回のケースでは月々の負担を減らせる上に老後に受け取る年金も増やせます。収入がアップすれば、さらに家計に余裕が生まれますよ。
result 余裕ができた分を老後&繰り上げ返済資金に
教育費の支払いが落ち着くのはパパが67歳、住宅ローン完済は75歳、退職金はありません。今のままだと教育費は捻出できそうですが、老後資金や住宅ローンの繰り上げ返済資金まで手が回らなさそう。ママが正社員になって家計に余裕ができたら、節税メリットのあるiDeCoや小規模企業共済を利用して貯めていきましょう。
イラスト/二階堂ちはる
※この記事は、2025年3月発行の「ぎゅって 2025年4月号 首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです