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家計簿公開!息子を私立小学校に行かせて第二子も欲しいけれど、保険やiDeCoはこのままでOK?

今回の相談者は、目的別先取り貯蓄をするなど家計管理を頑張っているママ。子どもの進学先、住宅ローン、老後などの不安に、お金のプロがアドバイスします。
家計簿 Check!
月間収入
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パパ
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ママ
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児童手当
月間支出
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住居費
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保育料・教育費
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保険料(学資)
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保険料(夫婦の医療・収入補償、子の医療)
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水道・光熱費
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通信費
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車費
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食費
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日用品、レジャー費
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iDeCo(2人分)
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その他(医療、衣服、家具など)
月間貯蓄
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住宅関連(固定資産税+火災保険1.2万、繰り上げ返済+修繕費4.7万)
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車関連(保険+税+車検など2.1万、 購入積み立て2.4万)
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教育関連
ボーナス(年間)
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パパ
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ママ
年単位の支出
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旅行・帰省など
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その他(仕送り)
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月々の支出の補填
年単位の貯蓄
現在の総資産
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普通貯蓄
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iDeCo(2人分)
advice 1 支出と貯蓄の考えを変え、家計全体を把握しよう
目的別貯蓄で頑張っていますが、「支出」と「貯蓄」の考え方を変えると全体像を把握しやすくなります。支出は毎月または毎年出ていくお金、貯蓄は未来の支出に備えるお金です。上記の「月間貯蓄」にある固定資産税や火災保険、自動車税や保険は年間の支出に、一方iDeCoや繰り上げ返済用の先取り分は貯蓄に分類すると、実際には月13万7000円も貯蓄できてますよ。
advice 2 お小遣いも予算管理を!保険は必要性を検討して
先取り貯蓄をきっちりしている安心感からか、月々の支出管理は膨らみがちですね。食費や日用品、レジャー費は家族構成からすると高め。お小遣いも金額を決め、予算内でやりくりしましょう。死亡保険は、遺族年金や団体信用生命保険があるので必要性は低め。医療保険も高額療養費制度や乳幼児医療費助成制度を踏まえ、本当に必要か再検討しましょう。
advice 3 2人が私立小学校だと家計的には苦しい
塾代なども合わせると、私立小学校の学費は1年で平均183万円、私立中学は平均156万円です。第二子を望むなら同じ進路になる可能性が高く、学費も倍に。例えば第一子が中学生で第二子が小学生の間は月換算で約28万円かかります。今後収入が上がるとしても、家計的には苦しくなったり、今のように貯蓄ができなくなったりして、ストレスが増えそうです。
result 進学先、第二子、貯蓄、何が大事かよく考えて
住宅ローンの変動金利は上昇傾向に。金利が住宅ローン控除率の0.7%より上がったら、早く返すのがベター。退職前の完済を目指す今の計画でOKです。子どもの教育は私立小学校が全てではなく、子ども自身で進路を選べるようになったときにお金をかけるという選択肢も。家族にとって何が大事なのかをしっかり考えてみてくださいね。
イラスト/二階堂ちはる
※この記事は、2025年5月発行の「ぎゅって 2025年6月号」に掲載した記事を再編集したものです