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【大阪・関西万博】車椅子で11回通ったママの体験記「万博が息子にもたらしたもの」

大阪・関西万博2025が閉幕してから約1ヶ月。「&あんふぁん」のブロガーとして活躍するゆっけさんは万博にハマり、車椅子で11回も万博に通いました。小3のお子さんの子育て中でもある彼女がそこまで万博にハマった理由とは何だったのか、万博がお子さんにもたらしたものについて振り返った体験記を紹介します。
大阪で車椅子で小学3年生の息子を子育てしている、ゆっけです。
大阪・関西万博2025が閉幕してから3週間。気づけば、わが家はなんと11回も通いました!
はじめは「車椅子で行けるかな…?」と不安もありましたが、行くたびに新しい発見があり、親子の思い出がどんどん増えていきました。
ブルーインパルスに始まり、自衛隊・消防・警察の活躍、そして安心のバリアフリー環境まで。今回は、車椅子でも思いきり楽しめた“わが家のリアル万博体験”をお届けします。

1. 太陽の塔のそばで育った息子と、待ちに待った大阪・関西万博へ!
わが家は、1970年大阪万博の会場だった「万博記念公園」のすぐ近くに暮らしています。息子は小さいころから太陽の塔を見ながら育ち、「いつかまた万博が見たいね!」と話してきました。
そして迎えた2025年。ついに大阪・関西万博が開幕!
マスコットキャラクターのミャクミャクを親子で応援し、東京の友人にグッズを配るほどの“勝手に広報部長”ぶりを発揮。
わが家にとって、今回の万博はまさに“待ちに待った夢のイベント”でした。

2. 開幕日にハマった!11回行ってわかった万博の魅力と「大好き」の秘密
わが家の“二大推し”は、航空自衛隊ブルーインパルスと万博です!
初めて足を運んだのは、開幕日のブルーインパルス展示飛行が目当てでした。
車椅子でのお出かけは何かと大変なので、初日から行くのはかなりのハードル。
でも、ブルーインパルス愛で思い切ってトライしました。
開幕日は悪天候で展示飛行は中止になったものの、7月の再飛行で念願の青空フライトが実現!
いつも見上げている大阪の空をブルーインパルスが舞う姿に、胸が熱くなりました。
この日はテレビ局の密着取材もあり、家族にとって忘れられない1日になりました。
一度行ってみると、会場は想像以上にバリアフリーが整っていて、障がいのある方や妊娠中の方など、誰もが安心して楽しめる配慮があることも発見。
「次も行きたい!」という気持ちが自然に湧き、息子も万博の世界に衝撃を受け、「毎日行きたい!パビリオン全部回りたい!」とワクワクが止まりません。
早速購入したスタンプラリー帳を手に、制覇への意欲もぐんと高まりました。
こうして、開幕日に家族で一瞬でハマったわが家。
自宅から夢洲まで1時間ほどの距離ということもあり、周囲では通期パスを購入して週に何度も通う方や、パビリオンで働く友達もいました。
大阪では我が家の11回は「まあまあ行ったね」という感覚ですが、車椅子家族としては十分満足の回数かなと思います。
さらに息子が夢中になったのは、“万博を支えるヒーローたち”の存在。警察官や警察犬、消防センターの消防士さんなど、憧れの存在がすぐそばにいて、「安全・安心を守る万博」を親子で実感できたことも、何度も通いたくなった理由のひとつでした。
もちろん、イベントも盛りだくさん!水上ショーや花火、新喜劇、音楽ライブ、閉幕日のフラッグパレード、ミャクミャクのドローン演出まで、訪れるたびに新しい驚きが。ミャクミャクくじで1等の80cmぬいぐるみを引き当てたことや、大屋根リングを初めて見たときの感動も忘れられません。
こうして何度も通うことで、わが家にとって万博は“夢中になれる体験の宝箱”になりました。




3. 我が家のパビリオンランキング発表!車椅子でも安心できた“行きやすさ”の理由
パビリオンめぐりも、家族みんなが楽しみにしていたポイント!
訪れたのは58パビリオン。全体の半分ほどを制覇しました!
まずは、わが家の「お気に入りランキング」を発表!
・息子:1位 ガンダム/2位 よしもと/3位 大阪ヘルスケア
・パパ:1位 ガンダム/2位 日本館/3位 オーストリア
・ママ:1位 関西パビリオン/2位 クウェート/3位 クラゲ館
それぞれの“推しポイント”が全然違うのも面白く、家族で感想を語り合うのも楽しみのひとつでした。
多くのパビリオンがバリアフリーに配慮されていて、特に感動したのが関西パビリオン。
特別な車椅子を使って、そのまま砂の上に入って体験できるコーナーがあり、息子と同じ目線で世界を感じられたことが本当にうれしかったです。
クウェートパビリオンではサラサラの砂漠の砂に触れ、クラゲ館では車椅子で働くスタッフの方と出会うことも。
どの国のパビリオンにも「誰でも楽しめる工夫と優しさ」があふれていました。
車椅子での外出は、事前調べや段差などの不安がつきもの。
でも、会場スタッフの丁寧な声かけや、多目的レーン・優先ルートの整備のおかげで、毎回安心して楽しめました。
設備の充実と人の温かさ…その両方があったからこそ、「また行こう!」と気軽に思え、結果的に11回も通うことができました。


4. 万博のリアル|暑さ・雨・混雑・予約…どう乗り切った?
春は寒さ、夏は猛暑、秋は台風の雨。
季節ごとの気候対策も、わが家にとっては大切な課題でした。
カッパや氷、モバイルバッテリー、そして万博名物“折りたたみ椅子”が大活躍!
忘れられないのが、ブルーインパルス再飛行の1日目。
持参したおにぎりが暑さで傷んでしまうという“おにぎり事件”が発生…。
それでも2日目には、全員お腹を壊しながらも空を見上げ、飛行を楽しみました(笑)。
混雑も想像以上!
開幕日は約14万人、閉幕日はなんと22万人。
日ごとに増える人混みに圧倒され、会場に入るまでの行列やパビリオンの待ち時間にもぐったりすることもありました。
さらに、3日前から始まる“空き枠先着予約”では、深夜0時の先着戦に挑む日々。
睡眠不足とヘルペスに悩まされながらも、親子で「今日こそ当たるかな?」と一喜一憂。
(ちなみに、住友館は最後まで当たらず…!)
期間中の総歩数は24万2千歩!
距離にして約200km(大阪〜岡山・倉敷くらい)を歩いた計算です(夫の歩数計調べ)。
「よく歩いたね〜」と家族で笑い合えるのも、今ではいい思い出。
次の万博では、「開幕直後に攻めよう」と家族で反省会。
そして、“歩きやすい靴”と“お弁当の保冷”は最重要アイテム!親子で体を張って学んだ、“万博の教訓”でした。



5.総額はいくら?かかった費用と楽しみ方のヒント
気になる“わが家の万博費用”はこちら!
【大人2人+小学生1人】※大人は障がい者手帳割引利用
・交通費:約2万5千円
・入場チケット:約10万円
・食事・お土産など:約13万円
合計:約25万5千円!
途中で「通期パスを買えばよかった…!」と気づいたのは、今でも笑い話です。
パビリオン限定ピンズや缶バッジ、メダルは、なんと54個も購入!
さらにミャクミャクグッズもついつい集めてしまい、気づけば“ミャクミャクコーナー”ができるほどのコレクションに。
でも、それ以上にハマったのが“親子で楽しむ万博コーデ”。
万博カラーの青と赤を取り入れた服に、ミャクミャクグッズをプラスするだけで気分がぐっと上がります。
会場では「かわいい!」「どこで買ったの?」と声をかけられることも多く、バッジ交換などの交流も自然と生まれました。
思い出の数だけピンズが増え、家族の笑顔も増えていく…“費用以上の価値”を感じたのが、わが家の万博体験でした。


6. おわりに|親子で学んだ!万博は“未来”をつなぐ場所
万博を通して、息子は世界をぐっと身近に感じるようになりました。
ニュースで国名を聞くと「この国のパビリオン行ったね!」と反応したり、海外に興味を持つようになったり。
「次の万博は全部行きたい!」「大人になったらパビリオンを作りたい!」と夢を語る姿に、親として胸が熱くなりました。
開幕前のワクワク、不安、そして終わったあとの寂しさ。
でも、家族で共有した“未来につながる体験”は一生の宝物です。
大好きなミャクミャク、そして万博。
この先も、どんな形でもいいから「夢と未来をつなぐ存在」であってほしい。
今回の経験を通して、親子で“新しい世界を一緒に見る楽しさ”を実感しました。
次の博覧会やイベントでも、また家族で未来を感じる時間を過ごしたいと思います。
大阪・関西万博!ありがとう!






























