【パパ旅】北海道へ「ママあり」旅、予期せぬトラブルも乗り切って…子どももママも満足させたい!

【パパ旅】北海道へ「ママあり」旅、予期せぬトラブルも乗り切って…子どももママも満足させたい!

旅行作家の吉田友和さんによるコラム。小学生のお子さんがいる吉田家。ママは出張が多いので、パパと子どもだけで過ごす日も。「ならば、旅をすればいい!」そんな吉田さんが語る「パパだけ子連れ旅」、今回は北海道へ!ただ、いつもと少し違う状況が…?

今年の年末年始は日並びが割と良くて、長めの休みを取りやすかったという人もいるだろう。長期休暇は旅行する絶好のチャンスで、我が家は北海道へ行ってきた。一家そろっての旅は久々だ。

最近は父と娘たちだけで旅する機会が増え、こうしてこの連載で「パパだけ子連れ旅」として綴ってきた。考えたら、ママも参加する旅というのは結構久しぶりで、かえって新鮮ですらある。

そんなわけで、いささか強引ではあるが、今回のテーマは「ママあり子連れ旅」としたい。それって最早普通の子連れ旅というか、単なる家族旅行なのでは? と突っ込まれたら反論はできない。まあ、たまにはいいではないか。

なぜ北海道なのか

旅先に北海道を選んだのは、明確な目的があったからではない。筆者の実家が道内にあるが、今回は帰省目的でもない。たまたま良さそうな札幌のホテルが空いていたからだ。

正確には、良さそうなホテルに急に空きができたからだった。予約をしたのは12月に入ってからである。完全に出遅れてしまったのだが、結果的にはそれが良かった。

年末年始どうしようかなーと、なんとなく旅行予約サイトをチェックしていたら、あるタイミングを境に急にホテルに空室が増え始めた。日本への渡航自粛によりインバウンド客が急減という話題がニュースを賑わし始めていた頃だった。

そう、外国人旅行者がキャンセルしたことで放出されたと思しき空室を、ハイエナのように確保したわけだ。憶測ではあるものの、明らかに不自然なほどに空室が増えたので、そういうことなのかなと考えている。少なくとも、北海道は京都などと並んで外国人に特に人気の高い観光地の1つであることは確かだ。

ママありだからこそお得なホテルに

今回はママもいるから、大人二人と子ども二人分の宿泊費がかかる。それも年末年始となると、普段よりも割高な料金設定だ。少しでもコスパ良く泊まりたいし、「ママあり」だからこそお得なホテルを選びたかった。

目を付けたのは、ベッド1台につき小学生以下の子ども一人まで添い寝無料のホテルだった。「パパだけ」のときは大人一人、子ども二人なので、一人分しか添い寝無料にならないのだ。しかも、もう一人の無料にはならない子ども分に関しては、大人と同料金ということも多い。

翻って今回はママがいるので、子ども二人の分は完全に無料。大人二人でツインの部屋に泊まったのと変わらない金額で済む。

ちなみに我が家の場合には、添い寝自体がネックとなることはない。たとえベッドが3つや4つある部屋でも結局添い寝になるので、むしろ添い寝歓迎である。

さらには、朝食代も小学生以下の子どもは無料となっていた。正直言って、札幌の子連れ旅ならかなりおすすめできるホテルだ。名前を出すのははばかられるので、中島公園に近い某航空会社系列のホテルとだけ書いておこう。できて数年と新しく、大浴場なんかもあって非常に快適だった。

冬に北海道へ行くのは、娘たちがまだ保育園に通っていた頃にさっぽろ雪まつりへ行って以来だ。「年末年始は北海道に行かない?」とママに提案してみると、「冬の北海道で雪遊びもいいかもねぇ」と賛成してくれたのだった。

雪遊びしに来たのに雪がない・・・?

冬の北海道の寒さをなめてはいけない。東京も寒い日は寒いけど、北海道の寒さとはレベルが違うというか、もはや同じ国とは思えないほどに激烈に寒い。自分の中では、そんなイメージだった。

ところが、上下ヒートテックに、モコモコ靴下をはき、その他セーターやらダウンやらたっぷり防寒着を着込んで訪れたら、思ったほど寒くなくて拍子抜けした。例年と比べて暖冬なのだという。

寒くないのならそれでもいいのだけれど、困ったことになった。狙いを定めていた札幌近郊のスキー場が、雪不足のためゲレンデがまだオープンしていなかったのだ。

北海道のスキー場は雪質が良く、コースも広々としていて最高の環境で楽しめる。せっかく冬に来たのだから、ぜひスキーをしたかったのだが・・・。

レンタカーで少し遠いスキー場へ

とはいえ、雪不足なのは都市に近いスキー場だけで、山の方へ足を延ばせば、オープンしているところもあるという。ならば行ってみようと話がまとまり、急遽レンタカーを借りて遠征することにしたのだった。

訪れたのは「札幌国際スキー場」だ。札幌市内から車で1時間ちょっとと手ごろな距離で、有名な定山渓温泉にも近い。

車を走らせ山へ入っていくと、一面真っ白な世界に変わった。札幌では除雪されていて道路のアスファルトが見えているほどだったが、道は完全に雪に埋まっていて、どこからどこまでが道路なのかわからない。

慣れない雪道なので、ゆっくり安全運転で進んだら思ったより時間がかかってしまった。パパだけのときとは違って、今回はママがいるので、運転中は子どもたちのケアをまかせられる。運転に集中できるので安心である。

「パパはスキー滑れるの?」

到着が遅くなったせいか、スキー場の駐車場は最も遠いエリアしか空いていなかった。来る途中にネットで購入したリフト券を引き換え、レンタルブースへ向かう。ウェアとゴーグル以外はすべてレンタルだ。

そうして準備を済ませ、さっそくゲレンデへ繰り出したのだが・・・4人そろってスキーは素人という集団である。いきなりスイスイ滑れるわけもなく、むしろみんななんとなくヨレヨレとしていた。

とりわけ心配だったのが、何を隠そうパパだ。実はママと娘たちは去年、一昨年と3人でスキーを体験済みだった。入門者向けのスキーレッスンも受けていた。そのときパパは不参加だった。

娘たちはパパがスキーを滑っているのを見たことがないのだ。それゆえ、「パパはだいじょうぶなの?」という疑いの目を向けられたというわけだ。むむむと歯噛みする。我ながら、信頼されていなさすぎて苦笑する。

とはいえ、自分的にはまったく心配していなかった。確かにスキーをするのは久しぶりだが、こう見えてスキーは普通に滑れる。そう、パパはスキーできるんです。

パパが先頭を進み、長女、次女、ママの順に滑って行く。パパが意外とスムーズに滑っているのを見て、3人とも驚いていた。多少は威厳を示すことができてホッとしたのだった。

家族でスキーもなかなか楽しい。

調子に乗ると痛い目に遭う?

札幌国際スキー場は初訪問だが、本格的なスキー場という印象だ。コースは複数用意され、リフトの乗車時間もそれなりに長い。我が家は初心者向けの「メルヘンコース」を周回していた。その名の通り、まさにメルヘンとでもいうべき難易度で、勾配がゆるく子どもでも滑りやすい。

北海道らしいダイナミックな自然美が広がる雪の世界をスキーで滑るのは至福の時間で、すっかりスキーの魅力にはまってしまった。子どもたちも滑れることに自信を付けたようで、「もう1回行こう!」と前のめりだった。

ところが、試練は最後に訪れた。このスキー場は5時までで、ナイター営業はない。みんなが続々と帰り支度を始めていたが、名残惜しくて「あと1回だけ!」とぎりぎり閉まる前のリフトに乗った。

そうして山の上に着き、リフトを降りた瞬間、えっ・・・となった。先んじてメルヘンコースだけ閉まってしまっていたのだ。下まで降りるには、ほかのコースを滑るしかない。

意を決して未知のコースへ突入すると、先ほどまでのメルヘンとは難易度が違いすぎて、同じスキー場とは思えないほどだった。勾配はだいぶきつく、油断するとすぐにスピードが出過ぎてしまう。メルヘンを滑っているときにはほとんど転ぶこともなかった娘たちも、何度も転んで顔を強張らせていた。

おまけに上手い人たちがビュンビュン横を通り抜けていく。時間帯的にも上手い人ばかりが残っているという感じで、さらに言えばスキーよりもスノーボードが多く、アクロバティックに滑っていく様は迫力がある。

そんな中をへっぴり腰の素人集団がヨロヨロ滑るのはなかなかつらい。気がついたら日も落ちて、だいぶ薄暗くなってもいた。娘たちは半泣き状態である。

這う這うの体で滑り終えたときには、達成感よりも安堵の気持ちの方が強かった。まあでも、これはこれでいい思い出になったともいえるが。

ママも喜ぶママ連れ旅に

「パパだけ」ではなく、「ママあり」ということで、今回はいつもとは少し違う感じで旅のプランを練っていた。娘たちが喜んでくれるかだけでなく、ママにも満足してほしかったからだ。

我が家では、旅の計画は基本パパが行う。どこへ行って何をするかなど考え、実際に予約をするまでがほぼパパの担当だ。もちろん、その際にママからリクエストを聞いたりもする。

北海道へ行くことが決まり、ママにやりたいことを尋ねたら、真っ先に出てきた答えが「ラムしゃぶを食べたい!」だった。北海道といえばジンギスカンが名物だが、羊肉は焼いて食べるだけでなく、しゃぶしゃぶも美味しい。とはいえ、パパだけ子連れ旅だったなら、おそらく選択肢には入らなかった。

ラムというと、独特の臭みが苦手という人もいるだろう。かくいう筆者も実はあまり得意ではないのだが、北海道のラムしゃぶは別格だ。薄く切られた肉を湯通しすることで嫌な臭みが消える。旨味が凝縮され、とろけるような舌ざわりを楽しめる。

札幌市内にはラムしゃぶの専門店がいくつかある。予約をしたうえで訪れたら個室に通された。ラム肉に加えて豚肉も一緒に頼んだら、ママだけでなく長女もラム肉ばかり口に運んでいた。相変わらず味覚が大人っぽいというか、旅人の素養があるなぁと感心させられた。

一方で次女はというと、食に対して保守的だ。知らない食べ物にはなかなか手が伸びない。ラム肉は一口かじったぐらいで、あとはサイドディッシュのじゃがバターばかり食べていて笑ってしまった。

もちろんお寿司も食べました!
すすきの交差点にて。札幌といえばここ!

今回のまとめ

ママを喜ばせるなどと偉そうなことを書いたが、一方でパパとしてもママがいることでありがたいこともある。たとえば、一時的に子どもたちを見ていてもらい、束の間の一人旅気分を楽しんだりした。

せっかく札幌まで来たのだから、色々と立ち寄りたいお店なんかもあった。パパの趣味のホビーショップ巡りである。ついでに、子どもたちに頼まれた雑貨もゲット。ママへのお土産として、宮越屋珈琲(北海道ローカルの有名なコーヒー店)でコーヒー豆も購入した。

大充実で、楽しいことばかりの旅だったが、最後の最後で手痛いミスもやらかした。札幌から新千歳空港まで移動する列車「快速エアポート」を予約していたのだが、到着時間を出発時間と勘違いしていた。気が付いた時にはもう列車の出発後。完全にパパのミスで、ごめんなさいと家族みんなに平謝りしたのだった。

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おでかけ・旅行

旅行作家 吉田友和

1976年生まれ。人生初の海外旅行は世界一周。その後、旅行作家として国内外を旅して回りながら執筆を続ける。妻が出張で長期間家を空けることが多く、近年はパパだけで2人の娘たちを連れて旅へ出るパターンが増えている。『3日もあれば海外旅行』(光文社)、『夢と冒険の旅 世界一周ガイド』(小学館)、『東京発 半日旅』(ワニブックス)など著書多数。最新刊は『橋旅のススメ!』(産業編集センター)

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