【パパ旅】寒いからこそ、冬ならではの旅!秩父へ氷柱ライトアップ見学に

【パパ旅】寒いからこそ、冬ならではの旅!秩父へ氷柱ライトアップ見学に

旅行作家の吉田友和さんによるコラム。小学生のお子さんがいる吉田家。ママは出張が多いので、パパと子どもだけで過ごす日も。「ならば、旅をすればいい!」そんな吉田さんが語る「パパだけ子連れ旅」、今回は冬ならではの「氷柱」を見に!

季節感のある旅はやはりいい。改めてそう思ったのは、前回紹介した冬の北海道旅行(https://enfant.media/outing-travel/148521/)がきっかけだった。四季折々の体験は思い出深いものとなる。

そんな経緯もあって、次なる旅の目的に選んだのが氷柱見学だった。自然が織りなす氷のアート。まさに真冬の風物詩だ。

関東近郊で氷柱といえば、真っ先に候補に挙がるのは秩父だろう。「ちちぶ三大氷柱」なるものがあって、中でも今回は「あしがくぼの氷柱」を見にいくことにした。1月下旬の週末。ママは不在。今年最初のパパだけ子連れ旅だ。

池袋から電車1本でサクッと行ける

氷柱がある場所と聞くと、めちゃくちゃ寒いところをイメージする。それなりに「奥地」まで足を運ばないと見られないのではないか、と想像しがちだ。けれど、あしがくぼの氷柱に関しては、これは当てはまらない。割とお手軽に見に行ける氷柱なのだ。

氷柱の最寄りとなるのは、西武秩父線の芦ヶ久保駅。山の中にあるこぢんまりとした駅だが、氷柱のライトアップ開催期間である1月初旬~2月下旬にかけて、一部の特急列車が臨時停車する。特急の始発駅・池袋からは、乗り換えなしで1本で行けてしまうのだ。乗車時間は70分と、子連れ旅としては長すぎず、短すぎずでちょうどよい。

特急ラビューの乗車体験も思い出に

西武鉄道の特急ちちぶ号は、「特急ラビュー」という別名を持つ。この特急ラビューがなかなかユニークなことも、旅に彩を添えてくれる。

「すごいね!なにこの電車!」ホームに入ってきた特急ラビューを目にして、声を上げたのは次女だった。パッと見ただけで、明らかにほかの電車と違うことは、子どもの目にもわかるようだ。

車両の先頭部が丸みを帯びたフォルムをしており、シルバーの車体なのもあいまって、まるで宇宙船のような外観をしている。さらには、窓がやたらと大きいのも目を引く。秩父の美しい山の風景をパノラマで堪能できるこの仕様は、スイスの山岳鉄道を思い出す。

内装もかなり独特だ。これまた次女が見た瞬間に「黄色だっ!」と驚いていた。そう、シートが黄色なのだ。しかも、身体を包み込むソファーのようなデザインなのもおもしろい。

全席指定席でチケットレスで乗車

特急ラビューの乗車体験は、鉄道ファンならずともきっと楽しめる。それでいて、特急券料金も比較的手ごろなのもうれしい。池袋~芦ヶ久保は片道大人900円、小学生450円(乗車券が別途必要:IC運賃だと大人722円)。

全席指定席となっているので、念のため事前に予約をしておいた。西武鉄道の「Smooz」というサイトで予約・購入すれば、チケットレスで乗車できる。

とはいえ、土曜の便にもかかわらず、出発数日前に予約をした時点ではガラガラだった。当日乗車してみても、空席の方が多いぐらいだったから、予約なしでも全然余裕かもしれない。

池袋駅にて。旅の始まりにテンション上げつつ

氷柱鑑賞は日没直前の到着がおすすめ

少し迷ったのが、何時ごろに現地に到着すればよいか。氷柱は日中も見学できるが、メインは夜のライトアップだ。

途中寄り道しないのなら、ゆっくり目に家を出て、夕方ぐらいに行けばいいだろう。そんなことを考えつつ、16時40分に芦ヶ久保駅に到着する特急ラビューに乗車したのだが、これが正解だった。ちょうど日没直前という時間帯で、ライトアップ前後の変化も楽しめて一石二鳥である。

日没時間は行く時期によっても大きく異なるので、事前に確認した方がいい。1月は17時頃、2月は17時45分頃が現地の日没時間の目安だという。なお、2026年のライトアップは2月23日(月・祝)までとなっている。

電車なら予約は不要

ライトアップ鑑賞はチケットが必要で、WEB予約も受け付けている。直前になって予約しようとしたら、早い時間帯はすべて完売していた。最近はこの手のイベントは完全予約制というケースも多いので焦ったが、横瀬町観光協会に電話で問い合わせたら予約しなくても大丈夫だとわかって安心した。

ほかにも、その電話では色々と親切に教えてくれた。車で来る場合は、駐車場の台数が限られるため予約推奨だが、電車なら基本的に予約は不要とのこと。芦ヶ久保駅のホームから階段を降りたところに割引券が置いてあって、それを持ってチケット売り場へ行けば割引価格になるという。通常は大人800円、小学生500円のところ、駅設置の割引券で大人600円、小学生400円になる。

ついでに書いておくと、芦ヶ久保駅には数は少ないもののコインロッカーも設置されている。今回は氷柱見学後に秩父で一泊予定だったので、着替えなどの荷物が入ったバッグを駅に預けられたのは助かった。

幻想的な氷の世界へ

氷柱ライトアップの会場までは、駅から歩いて10分程度だった。来るまでの電車こそ空いていたが、会場が近づくと人もだいぶ増えてきた。車で来る人も多いのだろう。

西部秩父線の高架下がトンネルになっていて、その先に氷柱が見える。そのあたりでやや長めの待機列ができていた。入場制限? と訝りながら、近くにいた係員に聞いてみると、日没待ちの人たちの列なのだとわかった。いますぐ入るのなら別に並ぶ必要はないという。ライトアップ前の氷柱も見たかったので、並ばずにそのまま入った。

トンネルをくぐると、突然世界が変わった。一面の氷の世界――。

「アナ雪みたい!」と次女が大きな声を上げた。その横で、長女は無言ながら目を輝かせていた。

氷柱なんて規模は大きければ大きいほど見ごたえがある。あしがくぼの氷柱は高さ30メートル、幅200メートル。会場内をあちこち移動しないと全貌が見られないぐらいにはスケールはデカい。

やがて日も落ちてきてライトアップが始まると、さらに幻想的な世界が広がっていく。写真に撮って映えることは言うまでもない。「こっち向いて―」と子どもたちにカメラ目線を要求すると、「氷が見えないから早くしてっ!」と怒られたのだった。写真に撮られる側は逆向きになってライトアップが見えないしね。

わざわざ見に来るだけの価値はある!

今回のまとめ

すっかり日も落ちて闇夜となった頃には、寒さも厳しさを増してきた。会場の奥に焚火コーナーがあったので、そこであったまったりもしたが、人も増えてきたし、子どもたちが「寒い」を連発するようになったのを頃合いとして会場を後にしたのだった。

そのまま電車で二駅隣の西武秩父駅まで移動し、その日は秩父で一泊した。冷え切った体で入る温泉が最高に気持ちよかった。

実は秩父は個人的にお気に入りの旅先で、これまでも数えきれない回数来ている。首都圏から近く行きやすい一方で、自然や文化など見どころが盛りだくさんだから何度行っても飽きない。どこへ行こうか悩んだときは、秩父を選んでおけば間違いはないとさえ思っている。

秩父へ来ると、だいたいいつも神社でお参りをして、わらじカツ丼を食べて帰るのがお決まりコースだ。平べったくてわらじのような形をしたトンカツが、サクサクした食感でクセになる。

西武秩父駅には、ご当地グルメが味わえるフードコートが併設されている。そこで昼食にわらじカツ丼を頼んだら、どんぶりからはみ出るほど大きいカツが2枚も乗っていた。

ホテルの朝食ビュッフェで山盛り食べてからそんなに時間も経っていないのに、わらじカツ丼を長女はペロリと完食。その横で次女はいつも通りうどんを食べ残していて笑ってしまった。

秩父では神社めぐりもオススメ
秩父名物わらじカツ丼は見た目のインパクトあり

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おでかけ・旅行

旅行作家 吉田友和

1976年生まれ。人生初の海外旅行は世界一周。その後、旅行作家として国内外を旅して回りながら執筆を続ける。妻が出張で長期間家を空けることが多く、近年はパパだけで2人の娘たちを連れて旅へ出るパターンが増えている。『3日もあれば海外旅行』(光文社)、『夢と冒険の旅 世界一周ガイド』(小学館)、『東京発 半日旅』(ワニブックス)など著書多数。最新刊は『橋旅のススメ!』(産業編集センター)

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