【パパ旅】学校が平日休みなので週末よりグッと快適&お得なテーマパーク旅へ

旅行作家の吉田友和さんによるコラム。小学生のお子さんがいる吉田家。ママは出張が多いので、パパと子どもだけで過ごす日も。「ならば、旅をすればいい!」そんな吉田さんが語る「パパだけ子連れ旅」、今回はあのテーマパークへ!
土曜が登校日のため翌月曜が振替休日――そんなパターンがしばしばあって、学校のない月曜をどうするか悩ましいという話は以前にも書いた。世間的には平日だから、子どもの面倒を見るためには、最低でもママかパパのどちらかが仕事を休まなければならない。
とはいえ、考え方次第である。空いている平日休みをフル活用すれば、週末とはまた違った旅が楽しめる。能天気な我が家としては、そんな結論に達した。
久々の月曜休みが訪れたのは、2月中旬のことだった。仕事を休めないというママを残して、パパと娘二人で出かけることになった。毎度おなじみの展開、一泊二日の小旅行だ。
平日休みならではの旅先選び
特急かいじを大月駅で降りて、富士急行に乗り換えた。車体にデフォルメされた富士山のキャラクターが描かれている、ユニークな電車を前にして娘たちが目を輝かせた。その名も「フジサン特急」という。
今回の旅先はフジサン、もとい富士山の麓に位置するテーマパーク。そう「富士急ハイランド」である。
テーマパークは、平日休みの恩恵をとくに感じられるスポットといえるだろう。土日よりも来園客が少ないぶん、アトラクションの待ち時間も短くて済む。
さらにいうと、ホテル代も週末と比べてお得感が大きい。パークのオフィシャルホテルである「ハイランドリゾートホテル」に予約を入れた。パークのアトラクションが1日乗り放題となる「ワンデイパス」が3人分付いたプランが、朝食付き約4万円だった。
ワンデイパスの料金は大人7,000円前後、小学生5,000円前後。我が家の場合は、パパと小学生2名なので計22,000円ぐらい。差し引きすると、ホテル代は2万円弱になる計算だ。
実は以前にも、父と娘二人で富士急ハイランドへ来たことがある。そのときも同じホテルに同じプランで泊まったが、週末のせいで割高だった。平日のありがたみがより強く感じられるのはリピーターだからこそ。
フジサン特急で富士山の麓へ
富士急ハイランドは、電車でも行きやすい立地が魅力だ。特急利用なら新宿から大月まで約1時間、大月からフジサン特急に乗り換えてさらに約1時間。パパだけ子連れ旅としてはほどよい距離と感じる。
便数が限られるが、JRと富士急行の直通電車も走っている。大月での乗り換えなしで、新宿から電車1本で辿り着ける。我々も帰りはこの直通列車を予約していた。
現地に着いて駅の改札を出たら、パークのエントランスが目の前という利便性の高さも特筆すべきだ。その名も「富士急ハイランド駅」という。
本当に驚くほど駅から至近距離である。電車を降りたら巨大なジェットコースターとその背後にそびえ立つ富士山がドドーンと目の前に現れて、一同大興奮したのであった。

優先入場特典に絶景朝食、さらに温泉付き
パークで遊ぶのは翌日の予定としていた。宿泊プランに付いているワンデイパスは、到着日に利用することもできるのだが、一泊して翌日に利用する方が効率がいい。ホテル宿泊客は、一般客よりも平日は15分早く入場できるという特典があるからだ。これはオフィシャルホテルならではのメリットといえるだろう。
前回は車で来たのだが、今回は電車である。そのため駅からホテルまでのルートがわからなくて少し戸惑った。道を聞くのにホテルへ電話をかけたら、なんと車で迎えに来てくれるという。
送迎サービスがあるんですね、と聞いたら、「混みあっているときはなかなか難しいのですが・・・」と運転手さんが仰っていた。平日だったからこその神対応なのかもしれない。
二度目の宿泊だが、このホテルはやはりいい。全体的にリゾート感あふれる豪華な雰囲気なのに加え、なんといっても素晴らしいのが富士山の眺望だ。客室の窓からもよく見えるし、朝食会場のレストランが全面窓ガラスで日本一の山の雄姿がパノラマで楽しめる。絶景の朝食タイムなのだ。
極めつけは、ふじやま温泉という温泉施設を併設していること。到着日は温泉でリラックスしながらゆっくり過ごしつつ、翌日は朝からたっぷりテーマパークで遊べる。子連れ旅には色々とありがたいホテルだと思う。

富士急ハイランドで絶叫マシンに乗る!
翌朝はチェックアウトして、荷物をフロントに預けてからパークへ出発した。開園の30分前から、ホテル内で顔写真登録ができる。富士急ハイランドでは、ワンデイパスを持っている人はアトラクションに乗る際に都度、顔認証するシステムだ。
ホテルの裏口を出ると、「リサとガスパールタウン」という土産物屋などが立ち並ぶエリアが広がっている。開園前の時間帯はお店もまだ開いていないが、欧州風のメルヘンな街並みの中、キャラクターのオブジェなどが点在しているので、ゆるゆると写真撮影を楽しんだ。
リサとガスパールタウンからは、パークの入口まで徒歩数分の距離。通常開園時間の15分前に入れる優先レーンに並んだが、総勢30人もいないぐらいだ。
並んでいると、係の人から口頭で説明があって、開園と同時にこの列のまま「高飛車」「ZOKKON」という2つのアトラクションへ誘導していくという。ほかのアトラクションへ行くなら自由行動らしい。
要するに、一番人気がこの二つということなのだろう。ミーハーな人間なので、人気と知ると気になってくる。とくにお目当てのアトラクションがあるわけでもないので、流されるままZOKKONへ向かった。
「人生終わったかと思った・・・」
ZOKKONは、前回来たときにはまだなかった。調べてみたら、2023年7月オープンというから、富士急ハイランドの中でもとくに新しいアトラクションのようだ。
ZOKKONが一般的なジェットコースターと違う点は、バイク型のコースターであることだろう。またがるようにして乗り、前傾姿勢でハンドルをつかむ。
だいぶ前に、上海ディズニーランドで「トロン」というバイク型コースターに乗ったのを思い出した。あれはなかなかスリリングだった記憶がある。大丈夫だろうか、と少し不安になった。
優先入園して初っ端向かった甲斐あって、ほぼ待ち時間なしで自分たちの出番がやってきた。休日なら1時間待ちは当たり前、100分以上並ぶこともあるほどの人気アトラクションだという。そう聞くと、すでに元を取ったような気持ちになれる。
ロッカーに身の回りのもの(腕時計まで外した)をしまい、いざ乗車。まるで『AKIRA』のバイクのような、近未来を感じさせるデザインの乗り物に心が浮き立つ一方で、恐怖体験へ身構える気持ちも芽生えてくる。
そんなこんなで、いざ発進。感想は一言でいえば、怖かったです、はい。
急加速したかと思ったら、激しく旋回しながら上下動を繰り返す。前進だけでなく、バック走行も。360度あらゆる方向にGがかかる。バイクに乗っているような全身むき出しスタイルだから、体がそのまま吹っ飛ばされるのではないかという恐怖体験のおまけつき。
「どうだった?」と娘たちに感想を聞くと、次女がボソリとつぶやいた。
「ぼくの人生終わったかと思った・・・」
死ぬほど怖かったということなのだろうが、その言い方が面白くて笑ってしまった。

日本で唯一バターベアに会える遊園地
富士急ハイランドは、大規模な絶叫マシンが充実していることで知られる。ZOKKON以外にも目玉アトラクションがいくつもあって、それらはみな屋外にあるので園内にいれば全貌がよく見える。どれも見るからに激しそうだし、乗っている人たちの叫び声が響き渡り恐怖心を煽られる。
「次はあれ乗ってみようか?」
と、絶叫マシンの1つを指さしながら提案すると、娘たちに全力で拒否された。ZOKKONの洗礼が強烈すぎたのか、絶叫系はもうこりごりといった雰囲気だ。
かくいうパパとしても、だいぶ日和ってしまっていたのも正直なところで、それ以降は可愛らしいアトラクションを中心に乗って回ったのだった。
たとえば、「Par-tea Cup(パーティーカップ)」というアトラクション。遊園地によくあるカップがぐるぐる回転するタイプの乗り物だが、Butterbear(バターベア)とコラボしていて嬉しくなった。
バターベアは可愛らしいクマのキャラクターで、東南アジアのタイ生まれ。日本国内でのコラボは富士急ハイランドが初だという。
近年はタイへ行くとこのキャラクターをあちこちで見かける。昨年家族でタイ旅行したときに、我が家もバターベアのグッズを買いまくったりしていて、娘たちにとっても愛着のあるキャラクターである。
園内にはバターベアのフォトスポットなんかもあった。カフェではコラボフードも提供されている。富士急ハイランドのバターベアとのコラボは2026年7月10日まで開催中だ。
そんな感じで絶叫系以外にも色々と楽しいアトラクションがあるので、自分たちのペースで乗りたいだけ乗ったが、ほとんどのアトラクションは驚くほど空いていて超快適だった。並ばないで乗れるテーマパークほど楽しいものはない。平日最強! としみじみ実感したのだった。

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