絵本を読んで春を感じに外へ飛び出そう!

まだまだ寒い毎日ですが、3月になりほんの少し春を感じる瞬間もありますね。春に親子で楽しみたい花の絵本をご紹介します。寒い日には室内で絵本を楽しみ、おひさまの陽気が感じられる日には外に出てあたたかい日差しを浴びながら、絵本で見た花を探してみませんか?
きれいな花を見つけたら思わずお母さんにあげたくなっちゃう
「おはなをどうぞ」 作:三浦太郎 のら書店

メルシーちゃんはお母さんにあげようと、お花をたくさん摘んで帰ります。その途中に次々に出会う動物たちに、少しずつおすそわけ。家に帰る頃にはお花は全部なくなってしまいます。お母さんの顔を見たとたん、悲しくなってしまったメルシーちゃん。でもお母さんはメルシーちゃんを抱きしめて「ありがとう」と。メルシーちゃんに笑顔が戻ります。
大きな大きな花束を抱えたメルシーちゃん、本当にうれしそうですね。
レンゲの花、タンポポの綿毛であそんでみよう
「はるのくさばなあそび」 監修:大久保茂徳、写真:佐野高太郎 ひさかたチャイルド

レンゲの花のかんむり、作ったことありますか?タンポポの綿毛を口の小さい瓶に入れる実験もやってみたい!春の草花を使って楽しい遊びがいっぱい紹介されています。楽しそうな草花遊びの写真を見ながら、外に出かければ、絵本にある遊びだけでなく、自分なりの新しい草花遊びを作り出せるかもしれません。
やさしいわらべうたを絵本で
「たんぽぽたんぽぽ」 作:みなみじゅんこ アリス館

たんぽぽの綿毛飛ばしのわらべ歌がそのまま絵本になりました。子どもには、桜よりも身近なたんぽぽが春の花のイメージかもしれませんね。やさしく歌いながら、絵本に向かって「ぷぅ~」。もちろん実際に外でたんぽぽの綿毛飛ばしをしても楽しいし、わらべ歌で手遊びにもアレンジできます。春の温かいひざしのもと、たんぽぽを探しに出かけましょう!
春がきたうれしさが伝わってきます
「おねぼうさんはだあれ?」 文:片山令子、絵:あずみ虫 Gakken

あずみ虫さんは、アルミニウムの板を切って色をつけるという独特の手法の作家さん。絵本で見ても立体感がおもしろい作品です。何より、アラスカや山梨の森を取材したという、動物や小さな花の生き生きとした表情が魅力的です。あたたかい太陽や春のひざしをあびた草花の明るい色合いが、ページをめくるたびに生命力いっぱいにせまってくる様子にわくわくします。みんなを起こしていながら、自分がいねむりしてしまううさぎのミミナちゃんのかわいさにも、ほのぼのとするおはなしです。

ちょっと怖い?いえいえおばけたちといっしょにお花見を楽しみましょう
「おばけの花見」 作:内田麟太郎、絵:山本孝 岩崎書店

表紙のおばけたち、とっても楽しそう。その楽しいお花見に一緒に入れてもらいましょう!ろくろっくびにからかさおばけ、のっぺらぼう、三つ目おじさんにかっぱ、個性あるキャラクターがたくさん登場します。お花見に呼んでもらえなかった雷様がすねて雨を降らせてしまいますが、そこはろくろっくびのねえさんがうまいことやってくれて、まぁるくおさまります。
桜の木の下で、おばけになりきってピクニックも楽しそうですよ。