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「子育て・教育 世界一のまちへ」を目指す箕面市が2025年10月から子育て支援をさらに拡充!

市域の約半分が森林という豊かな自然環境に加え、都心部へは電車で約30分という利便性もあり、子育て世代に人気を集めている箕面市。同市が子育て支援をさらに拡大すると聞き、あんふぁん編集部は、箕面市を訪れました。
「子育て・教育 世界一のまちへ」を掲げる箕面市は、「子育て世帯に選ばれるまち」を目指し、さまざまな取り組みを行っています。今年10月からは新たな子育て支援も始まる予定。今回は、同市が取り組む子育て支援について、子ども未来創造局の担当者に話を聞きました。
不妊症・不育症の治療費の助成、産前産後の家事・育児サポート、見守りおむつ定期便など「子育て支援レべルアップ新規3事業」をスタート
――箕面市の子育て支援の特徴は何でしょうか?
箕面市は、経済的な負担を減らす取り組みをしつつ、子どもや家庭の状況をしっかりと見守りながら、安心して子育てができる環境づくりの整備を大切にしています。
例えば、市立小中学校の給食費無償化、病児保育や一時保育の充実、保育士や学童の先生の確保にも力を入れ、必要なときに「頼れる保育」を実現するなど、利用しやすい支援を幅広く取り組んでいきたいと考えています。
――今年10月から始まる新しい取り組みについて教えてください。
2025年10月からは、「子育て支援レべルアップ新規3事業」をスタートします。
まずは、子どもを望むご夫婦を対象に、不妊症・不育症の治療費の一部を助成する事業(10月受け付け開始予定)です。1組につき、年度ごとに1回、上限5万円を助成します。
次に、妊娠期から1歳の誕生月までのお子さんがいるご家庭を対象に、体調不良や育児不安があるときに、家事や育児のサポートを受けられる産前産後のヘルパー派遣「ぴよぴよサポート事業」です。初回は無料、2回目以降は2時間1400円ととても利用しやすい料金設定にしました。
そして、生後3カ月から1歳の誕生月までのお子さんがいるご家庭には、毎月おむつやミルク、離乳食などの支給品を届ける「箕面市見守りおむつ定期便」を開始します。配達員は、ただ配達するだけではなく、さりげなくご家庭の様子を見守る役割も担います。
この3つの新しい事業によって、経済的にも体力・精神的にも大変な子育ての時期をしっかり支えたいと考えています。
子育て支援センターや出張子育てひろばで地域一緒に子育てを
――「みのお子育てアプリ」はどんなことができるのでしょうか?
昨年の10月に運用を開始した「みのお子育てアプリ」は、妊娠期、子育て中の方が便利に使っていただける子育て応援アプリです。
お子さんの生年月日を入力すると予防接種のスケジュールを自動で作成してくれたり、市からのお知らせがプッシュ通知で届いたりします。医療機関の検索や、母子健康手帳の記録を保存することもできます。

また、冊子版として「箕面子育て応援ブック“SMILE”」を乳幼児健診などでお渡しし、子育てのコツや子育て支援の制度などを直接ご説明しています。こちらは、妊娠期から小学校入学までの7つの時期に分け、それぞれのタイミングでの必要な情報をまとめています。冊子版、電子版ともにご活用いただいています。

■「箕面子育て応援ブック“SMILE”」の電子版はこちらから
――親子が交流できる場所やイベントにはどのようなものがありますか?
箕面市では、子育て世帯の方が孤立感なく子育てできるような、親子で交流できる場所作りも大切にしています。常設の子育て支援センター「おひさまルーム」は「かやの」と「ひじり」の2カ所あり、自由に遊んでいただけるオープンスペースと、テーマを設けた「子育て支援プログラム」を実施しています。

また、この2カ所以外にも、気軽に足を運んでいただけるようにと、保育士が市民会館など各地域の公共施設に出向いて親子が集まる場を提供する出張子育てひろば「おひさまひろば」を市内16カ所で開催しています。保育士に子育て相談ができるほか、子どもたちが遊んでいる様子を見守りながら、保護者同士が交流できる場にもなっています。
さらに、「おひさまDay」という出張子育て相談日も設けていて、保育士が市内の図書館などを訪問し、育児相談や子育てサービスの案内を行っています。地域で一緒に子育てを支える、そんな雰囲気づくりを心がけています。
これらの交流の場へ、在宅の親子の方がどんどん参加して、仲間づくりをしていただけるように、これからも幅広くPRしていきたいと思っています。
まとめ
経済的なサポートや、家事・育児の支援、親子の居場所づくりを組み合わせながら、箕面市は「子育てしやすいまち」を着実に進めていると感じました。「ここで子育てをして良かった」と誰もが思える、「子育て・教育 世界一のまちへ」の実現に期待感が高まりますね。
企画・編集/&あんふぁん編集部