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6年連続待機児童ゼロ!千葉市長が語る、子育て世帯にうれしい千葉市の魅力と支援の最前線

6年連続待機児童ゼロ!千葉市長が語る、子育て世帯にうれしい千葉市の魅力と支援の最前線

2026年に千葉開府900年の節目を迎える千葉市。全世代で転入超過傾向が続いていて、保育所も学童も待機児童ゼロ。そんな子育てファミリーが注目したい街の魅力について、2025年3月から2期目の千葉市長を務める神谷俊一さんにお話を聞きました。

ショッピング施設も公園も豊富で、全世代で転入超過

―まずは、千葉市の魅力を教えてください。

人口98万人を超える千葉市は、都市機能が充実しているだけでなく、緑と水辺の豊かな自然環境に恵まれています。東京まで最速で30分、成田国際空港と羽田空港の両方へアクセス可能で交通の利便性も高く、住宅もリーズナブルですので、理想の住まいを見つけやすいと思います。

千葉市にお住まいの方のうち、東京へ通勤している人は約2割で、市内で働いている人が約6割と、職住近接のライフスタイルを実現している方が多いのも千葉市の特徴です。近年、全世代で転入超過傾向が続いており、長くお住まいになる前提で選んでくださる方が多いようです。

「イオンモール幕張新都心」や「そごう千葉店」など、車がなくても足を運びやすいショッピング施設も充実しています。首都圏政令指定都市の中で、小売業売り場面積だけでなく、一人当たりの公園面積も第1位です。公園が充実していますから、お子さんと遊ぶ場所に困ることはありません。

たとえば「千葉公園」には芝生を敷き詰めた「芝庭」という広場があり、飲食店も充実していて多くの方にお越しいただいています。「千葉市動物公園」では、園内にある「動物科学館」が「生命の森 熱帯雨林」としてリニューアルオープンしました。色鮮やかな鳥がいるバードホールでは、午後2時30分にスコールを降らせて熱帯雨林の環境を再現しています。バードホール内にはナマケモノが4匹いまして、見つけるとハッピーになれると言われています。探すのはけっこう大変なんですけどね。

千葉公園の「芝庭」

千葉市動物公園「生命の森 熱帯雨林」

千葉公園 芝庭

千葉市動物公園

子育て支援の柱は「仕事との両立」「時間と経済的負担の軽減」

―子育て支援で特に力を入れているポイントを教えてください。

特に重視しているのは2つの柱で、ひとつは「子育てと仕事を両立できる環境づくり」、もうひとつは「子育て世帯の時間と経済的な負担軽減」です。

子育てと仕事を両立させるには、お子さんの預け先をしっかり確保することが重要です。保育所の待機児童は6年連続ゼロ、学童保育も2年連続ゼロを達成しています。各区の保健福祉センターには「子育て支援コンシェルジュ」がおり、希望に寄り添うきめ細やかな支援をしています。

時間の負担軽減ということでは、来年度までにすべての公立保育所で紙おむつのサブスクリプションサービスを導入します。これまでは1枚1枚おむつに名前を書いて持参してもらっていましたが、契約すればその負担がなくなります。また、主食を含む完全給食を実施することで、忙しい朝の時間をお返しして、お子さんと向き合う時間を作ってもらえるようにします。

また、経済的な負担を軽減するために、今年10月から産後ケアサービスの負担額を半額にしました。さらに多子世帯の経済的な負担を軽減するために、今年9月から、国の制度では無償化されていない3歳未満児の保育料について、所得と年齢制限を撤廃し、第2子は半額、第3子以降は無償化しました。

どの窓口に相談しても最適な子育て支援が受けられる

子育てについて気軽に相談できる窓口も充実させています。「こども発達相談室」では、就学前のお子さんの発達について心理士・保育士・保健師などの専門スタッフが相談に乗り、必要に応じて専門機関につなげて支援します。

「千葉市子ども・若者総合相談センターLink(リンク)」では、不登校や引きこもりに悩む30歳代までの子ども・若者とその家族を支援しています。ほかにも「こどもの権利救済相談室」など相談窓口を複数設けており、どこへ相談に来ていただいても最適な支援ができるように連携しています。

千葉市では、お子さんの成長を全力で応援しています。ひとりで抱えないで気軽に相談して、千葉市でのゆとりある子育てを楽しんでもらえたらと思います。

クロスバイクで市内を散策、スポーツ観戦の楽しみも

―市長ご自身が、市内で楽しんでいらっしゃることは?

数年前にクロスバイクを始めて、月に1回は市内を20Kmほど走っています。市内は比較的道が平坦で、走りやすいんですよ。各地の魅力やおすすめのサイクリングコースを市の公式YouTubeチャンネルでお伝えしています。季節ごとに緑と水辺の風景を楽しめますし、天気のいい日には稲毛海浜公園から東京湾越しに富士山が見えるんです。車で移動するより街の変化を感じられますし、新たな発見もあります。

市長ご自身の趣味はクロスバイク!

地元の食材を使って料理をするのも楽しみのひとつです。実は、10年ほど前から、4年間料理教室に通ってひと通りの基本メニューは作れるようになりました。得意料理は「茄子とベーコンのトマトスパゲティ」で、よく作っています。千葉市の食のブランド「千」認定品や市産の旬の食材を取り入れながら、新しいレシピにも挑戦しています。家族にも好評ですが、「後片付けまできちんとしてね」とは言われますね。

千葉市「食」のブランド 千

千葉市にはプロスポーツのホームタウンチームが多いので、スポーツ観戦好きにとっては応援に力が入りますね。千葉ロッテマリーンズ、ジェフユナイテッド市原・千葉、アルティーリ千葉などの試合には、時間を見つけて足を運んで応援しています。マリーンズは来季への希望を感じさせますし、ジェフは悲願のJ1昇格に向けて奮闘中です。アルティーリは昨季B1昇格を果たし、トップリーグでのさらなる活躍に期待しています。いずれのチームも市民の誇りであり、選手の全力プレーは私自身にも勇気と元気を与えてくれます。

千葉ロッテマリーンズ(©︎C.L.M.)

ジェフユナイテッド市原・千葉(©︎JEFUNITED)

アルティーリ千葉(©︎ALTIRI CHIBA)

千葉開府900年に向けて子どもが参加できるイベントも

―2026年に千葉開府900年の節目を迎えます。

千葉市の歩みは、1126年6月1日に千葉常重が現在の千葉市緑区大椎町から、現在の千葉市中央区亥鼻付近に本拠を移したことから始まったと言われています。本市ではこれを「千葉開府」と呼び、6月1日を「千葉開府の日」としています。来年2026年には「千葉開府900年」を迎えます。

今年は「千葉国際芸術祭2025」を開催しており、市内各地でさまざまなアートプロジェクトを展開しています。お子さん向けのワークショップもありますので、ぜひ参加していただきたいですね。記念事業の一環として、高校生対象の海外派遣を含むアントレプレナーシップ教育プログラムや、小中学生向けの郷土教育デジタルコンテンツの制作も予定しています。

来年は、6月上旬にTIPSTAR DOME CHIBAで「千葉開府900年記念まつり」、11月に千葉駅前大通りで記念パレードを開催する予定です。千葉開府900年は大きな節目となりますので、これを機に千葉市の歴史と文化を知っていただき、未来につなげていきたいと考えています。

千葉開府900年

千葉国際芸術祭2025

千葉市長 神谷俊一さん

プロフィール:1973年生まれ。1996年旧自治省に入省し、2001年在ヨルダン日本国大使館へ。2012年に総務省自治行政局地域政策課理事官、2013年より千葉市経済部長、2015年千葉市副市長。2021年3月千葉市長に就任し、現在2期目。趣味は、料理、卓球、サイクリング。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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