「プロセスほめ」だけじゃない!親子の自己肯定感を高めるシンプルなコツとは?

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
あなたはどんな時に子どもをほめますか?
こんにちは。助産師HISAKOです。わが家の4歳、口癖は「ねねちゃん天才です!」。どんな時も自分を全肯定できるってステキです。私も真似して「ママも天才です!」と言うのですが、「ママは違う!」と怒られます(なんでやねん笑)。
ありのままの自分にOKを出す「自己肯定感」という言葉。最近やたら耳にしますよね。自己肯定感を育むためには「ほめて育てよう」と言われていますが、あなたはどんな時に子どもをほめますか?わがまま言わなかったら『えらいね』。トイレを失敗しなかったら『すごいね』。ちゃんと食べたら『さすがだね』。など、良い結果に対して「すごい」「えらい」を連呼してしまいがち。
実はこのようなほめ方を繰り返すと、子どもは「何かを達成できた自分には価値がある」「結果を出せない自分は価値がない」と感じてしまうため、プレッシャーを感じやすく、失敗を恐れるようになってしまう危険性があるんです。
「プロセスほめ」に並ぶ強力な自己肯定感アップ術とは?
成功した結果をほめるのではなくて、うまくできなかったとしても、努力や工夫のプロセスに注目してほめてあげると、失敗を恐れない強い心が育ちます。
例えば自転車の練習。「できたね、すごいね!」の代わりに、「何度も練習して諦めなかったね!」「転んでも立ち上がったね!」と声をかければ、挑戦する気持ちそのものが価値あるものだと伝えられます。
そして、言葉と並ぶ強力な自己肯定感アップ術が「スキンシップ」です。ぎゅっとハグ、頭ナデナデ、手をつなぐ、肩をポン!など、年齢に合わせていろんな形のスキンシップがありますよね。不機嫌な子どもの表情も一瞬で穏やかに、思わず「魔法かよ!」とツッコミたくなるぐらいの即効力アリ。

わが家では8歳以下はハグに「大好き」の言葉を添えて大安売りします。ママの身長を追い抜いた子たちには、直接的な「好き」の言葉は「キモい!」と言われるので控えますが(笑)、「おかえり&おつかれハイタッチ」の手のひらに、ありったけの「大好き」を込め間接的に伝えます。
自己肯定感の土台にある「どんな自分も大丈夫」の考え方を築くためには、「テストで100点とったから好き」「妹のお世話をしたから好き」そんな条件つきの愛情ではなく、ただ「あなたがそこにいるから大好き」。これをしっかり伝えるに尽きます。
大人だって、大切な人に「あなたが好きだよ」って言われて、うれしくないはずがないですよね。その言葉があるだけで、私たちは明日もまた頑張れちゃうぐらい単純なんです(笑)。
このように、ママからもらうスキンシップと「大好き」の言葉のシャワーを浴び続けることで、子どもは失敗しても挫折しても安心して挑戦できるようになります。「大好き」は、自己肯定感急上昇の最高のサプリ。しかもコスパ最強です!
ママの自己肯定感アップも忘れずに!
ここで忘れてはいけないのが、ママ自身の自己肯定感です。子どもの自己肯定感を育てたいのに、ママが「私なんて」「ダメ母だし」と自己否定モードでは、子どもは敏感にその空気をキャッチします。まずは自分にも「私、よく頑張ってる」「今日は疲れてるのにごはん作った(カップラーメン!笑)」とプロセスほめをしてあげましょう。
子どもの自己肯定感を高めるコツはシンプル
家事も子育てもパーフェクトじゃなくて大丈夫です。愛情表現とスキンシップ。そして、プロセスをほめる声がけ。子どもの自己肯定感を高める秘訣は、実はとてもシンプルです。
「大好き」は、惜しまず伝えること!成果ではなく努力のプロセスをほめること!スキンシップで心を安心で満たすこと!そして何より、ママ自身も「今日も家族の安全守った!」と自分を抱きしめること!自己肯定感は親子の間で“伝染”しますよ。
「子どもは天才です!そしてママも天才です!」。

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