【横浜市長インタビュー】子育ての「もっと」を形に！「ゆとり」と「わくわく」を横浜から

横浜市長・山中竹春さんにインタビュー

お話を聞いたのは

横浜市長

山中竹春（やまなか・たけはる）さん

1972年9月生。早稲田大学政治経済学部卒、同大学理工学部数学科卒。博士（理学）。アメリカ国立衛生研究所（NIH/NIEHS）研究員、国立がん研究センター部長、横浜市立大学特命副学長・同大学医学部教授などを歴任。世界気候エネルギー首長誓約（GCoM）理事（東アジア地域代表）、経済協力開発機構（OECD）チャンピオン・メイヤー。

——1期目の4年間では、横浜市の子育て支援が大きく進みました。

ありがとうございます。今、全国的に人口減少が問題となっていますが、横浜市は昨年、20代から40代の子育て世代の転入超過が過去20年で最大となり、4年ぶりの人口増になったんです。これも、これまで「子育てしたいまち」を目指して進めてきた取組を、子育て世代をはじめとする多くの皆様に好意的に受け止めていただけた結果だと考えており、嬉しく思っています。

——夏休み中の学童保育等での昼食提供など、横浜市の子育て施策で「ゆとりを実感した」という保護者の声も聞こえてきています。

皆様の声を聞きながら進めてきた取組が、子育て世代の方々の「実感」につながっているのは嬉しいですね。総合的な子育て応援アプリ「パマトコ」や学校と保護者の相互連絡システム「すぐーる」など、子育て×デジタルの取組、そして長期休み中の学童での昼食提供や横浜市独自の出産費用・妊婦健診助成など、これまで、子育てに「経済的ゆとり」、「時間的ゆとり」を生み出す取組を進めてきました。今後はこうした取組をさらに加速させて、18歳までの医療費無償化や、安心して子どもを預けられる環境づくりなど、子育て世代に一層の「ゆとり」を生み出していきたいと考えています。

——横浜市は今年、「学んで遊べる親子旅スポットで選ぶ全国自治体ランキング※」で全国3位に選ばれましたが、親子で楽しめるスポットがたくさんあるのも魅力ですね。

そうですね。「学び」や「遊び」、「交流」を生みだす空間づくりを積極的に進めてきた横浜市には、子どもたちの「知りたい」「やってみたい」を叶える場所がたくさんあって、「学びと遊びが両立できるまち」としても評価していただいています。

また、子どもたちには、横浜市でいろいろな体験をして欲しいと思っているんです。例えば、横浜には、市立の動物園が3園もあるのですが、今年4月に「野毛山動物園」を一部リニューアルしました。「ズーラシア」と「金沢動物園」も、もっと魅力的な場所にしていきます。野毛山動物園の近くにある中央図書館では、小さなお子さんが保護者の皆様と一緒にリラックスして本を楽しめる「おやこフロア」を今年4月にオープンしました。多くの皆様に「小さな子どもと一緒に気兼ねなく図書館を楽しめて嬉しい」と喜んでいただいているんです。

ほかにも、身近な公園の遊具を新しくしたり、まちと「緑」が近い横浜市ならではの農体験を充実させたりして、子どもたちの笑顔と成長を引き出す環境づくりを進めていきます。

また、多国籍の英語指導助手をすべての市立小学校・中学校・高校に配置することにより、小学1年生時から生きた英語に触れ、自然に英語を使うことができる、全国でも稀な環境を整えています。10年後、20年後を担う子どもたちの可能性を広げる、横浜市ならではのグローバル人材を育てる取組も充実させていきたいと考えているんです。

※「2025 年決定版！夏こそ“旅育” ！学んで遊べる親子旅スポットで選ぶ全国自治体ランキング」。「海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT（ニュート）」による調査

——横浜市で子育てをされている保護者の方々へ、市長からのメッセージをお願いします

これからも「横浜で子育てしてよかった」と思っていただけるよう、子育て世代の皆様の「もっとこうなったらいいな」という声を形にする取組を加速し、子育ての「便利さ」や「わくわく感」などを実感してもらえるように取り組んでいきます。

いよいよ2027年に横浜市で開催される「環境との共生」をテーマにした万博「GREEN×EXPO 2027」では、子どもたちが楽しみながら学べる様々な企画の準備を進めていますので、ぜひ多くの皆様に楽しんでいただきたいと思っています。そして、環境にやさしい活動や緑に親しむ暮らしなど、EXPOのレガシーを、市民の皆様の更なる「暮らしやすさ」につなげていきます。