イヤイヤ歯みがきにサヨナラ!仕上げみがきを“遊び”に変える、助産師「HISAKO流」3つのワザ

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
恐怖のイヤイヤ歯みがきタイム
みなさんこんにちは!助産師HISAKOです。子育てをしていると、いろいろな「難所」がありますよね。中でも、多くの親を悩ませるのが、「恐怖のイヤイヤ歯みがきタイム」。
顔を背けられ、噛まれ、泣き叫ばれる仕上げみがき。ろくにできないまま力尽きる日もあり、ぐったりですよね。実は、真面目に頑張るだけでは、この歯みがき問題は解決しないんです。
今回は、子どもの本能から見た「嫌がる理由」と、すべてを「遊び」に変えるHISAKO流の秘技、そしてあなたの心をラクにする魔法の言葉をお伝えします!
子どもが歯みがきを嫌がる理由
子どもが歯みがきを嫌がるのには、本能的な理由があるんです。歯ブラシを口に入れると反射で「ガチッ」と噛んでしまうのは、「口腔反射」という、口に入ってきた異物を排除しようとする生きるための防御反応です。これは3〜4歳頃まで続きます。
また、口は命に直結するプライベートゾーンなので、顔や口を他人に触られることを本能的に拒否するんです。つまり、これはママへの反抗ではなく、子どもが生きようとする戦略的本能の現れ。それを考慮せずに「何がなんでもみがかなければ!」と強引にねじ伏せようとすれば、不快と恐怖を植え付けるだけで、ますます抵抗されるという悪循環に。
だからこそ、真面目を捨てましょう!いかにすべてを「遊び」にすり替え、子どもの集中を本能から逸らすかがポイントになります。
12人育てたHISAKO流「3つの秘技」を紹介
では、うちの子たちに試して効果的だった秘技を3つご紹介しますね。
1つ目。ママ/パパと子どもが1本ずつ歯ブラシを持って、鏡の前で「せーの!」で見せっこしながらみがきます。子どもに「自分もやっている」という感覚を持たせ、一方的にやられる嫌悪感を取り除きます。
2つ目。口を開けた瞬間にママが「ガオー!」や「ピヨピヨピヨ」といった効果音と変顔で勝負を仕掛けます。子どもの意識が効果音と笑いに移り、「あ、拒否するの忘れてた」となるわけです。恥ずかしがってる場合じゃないですよ。いかに全力で芸人化するかが最大のコツです。
3つ目。何をしてもダメな日は、タブレットで動画を見せて、ポーっとしている隙にサッとみがいちゃうのも全然アリだと思います。便利な時代なんですから、使わなきゃ損です!
ちなみに「ブクブクペー」は、大人が思うほど簡単じゃありません。口に含んだ水を吐き出す(ペー)ができるのは2歳頃、うがい(クチュクチュペー)は3歳頃、そして「ガラガラうがい」なんて5歳頃になってやっとできるようになる高度な動作です。
焦らなくて大丈夫。練習は、お風呂でシャワーを口に入れて「プーッ」と水を吹き出す遊びから始めてみましょう!

歯みがきができなかった日も悩まないで
最後に、歯みがきができなかったり、疲れて寝落ちしてしまった日のママ・パパたちへ。理想通りにできない日は、食後に水やお茶を飲ませるだけでも十分。「私のせいで虫歯になったらどうしよう」と悩む必要もありません。
歯の強さ(エナメル質)は、生まれつき個人差があるので、しっかりみがいても虫歯になる子もいれば、磨かなくてもキレイな子もいるんです。虫歯になったら「うちの子はそういう体質なんだな」くらいに考えて、歯医者さんに頼りましょう。
ママ・パパが抱え込まなくていいんです。うちの子たちも、「歯みがき難民」だった子もいました。虫歯だらけになっちゃった子も。それでも、なんやかんやで永久歯になったら、みんな綺麗な歯になり、自分でちゃんとみがけるようになりました。
人生は長いんです。毎日完璧を目指さなくて大丈夫。「がんばらんでええよ、テキトーでええよ」の精神で、力を抜いて、今日一日を笑顔で過ごすことを最優先にしてくださいね!

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