おもちゃを独占する⼦にモヤモヤ…有効な声かけは?遊び場トラブル対処法

おもちゃを独占する⼦にモヤモヤ…有効な声かけは?遊び場トラブル対処法

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。

暖かくなり、公園や支援センターなどの遊び場に出かける機会が増える時期ですね。そこで多くのママが直面するのが、おもちゃの貸し借りを巡るトラブルです。

「うちの子が独占して離さない」「お友達にいじわるされてモヤモヤする」…そんなとき、どう声をかけ、どう心を保てばいいのか。今回は12人を育て、数々の修羅場(笑)をくぐり抜けてきた私なりのポイントをお伝えします。

小さな子にとって、おもちゃの貸し借りは高度な技術

子どもがお友達に優しくできないと、「あなたの育て方の問題です」と言われている気がして落ち込みますよね。お友達におもちゃを独占されてわが子の悲しそうな姿にも、ママとしては複雑な気持ちになります。

でも、実は1〜3歳頃の子どもにとって「貸して」「どうぞ」は、ものすごく高度な技術。この時期は、自分と他人の境界線が曖昧で、使っているおもちゃは、自分の体の一部のような感覚なんです。それを「貸して」と言われるのは「腕を一本よこせ」に匹敵するぐらい、全拒否案件だったりします(笑)。

お友達の気持ちより、自分の気持ちが最優先。なんなら「地球は自分中心に回っている!」とさえ、本気で思っている子どもは、シェアする心を育んでいる途中のかわいい宇宙人なんだと割り切ってしまいましょう!

わが子がおもちゃを取ったら、叱らずに共感を

あなたの子がお友達のおもちゃを取ってしまったら、「返しなさい!」「いじわるしないで!」と叱り飛ばしていませんか?大好きなママに否定されると、さらにそのおもちゃに執着してしまうことになるので、その方法は逆効果。

じゃあどうすればいいか。まずは子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。「まだこれで遊びたかったんだよね」「これ、お気に入りだもんね」と、まずは本人の「独占したい気持ち」に共感してあげることから始めてみましょう。

次に、具体的な見通しを立ててあげます。「あと3回ガチャンってしたら、お友達に貸してあげようか」と、終わりを具体的に示します。無理やり取り上げるのではなく、本人が「納得して手放す」練習を少しずつ重ねていくのがポイントです。

おもちゃを取られたときは、明るく声かけを

お友達におもちゃを取られて、わが子が泣いている場面では、とくにどう振る舞えばいいか悩みますよね。そんなときは、「あの子、今とっても楽しく遊んでるね。終わったら次貸してもらおうね」と、自分の子に語りかけます。相手の子には「楽しそうだね。終わったら教えてね」と明るく声をかけるだけで十分。これで「次はあなたの番だよ」というサインを、角を立てずに伝えることができます。

遊び場のトラブルで一番ストレスなのは、子ども同士のことよりも「相手の保護者さんにどう思われているか」という人間関係の問題だったりするかもしれません。もしわが子が独占してしまったら、「すみません、今これが大好きで…」と笑顔で一言添える。逆に相手の子がそうなら、「元気があっていいですね」「うちも昨日そうだったんですよ」と、お互いさまであることを伝えてみてください。

トラブルは社会性を学ぶチャンス!ほどよく見守りましょう

うちの12人の子どもたちも幼い頃はいろいろありました。だけど最終的にはみんな、人を思いやれる優しい子に成長しましたよ。今、目の前で起きているトラブルは、子どもが社会性を学ぶための生きた教材なので、ママの介入は、ほどよく適当に。

難しく考えず、「今日もまた成長したね!」と、小さな宇宙人と一緒においしいスイーツでも買って仲良く家に帰りましょう。

難しく考えず、ほどよく見守るでOK!

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子育て支援

助産師 HISAKO

1974年生まれ。看護師・助産師資格取得後、総合病院、産婦人科クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当。政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の幼小中高校、大学、各発達段階に合わせた教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。プライベートでは1998年から2020年の間に12児を出産。2020年沖縄県うるま市に移住、助産院移転。YouTube登録者数約60万人『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』を配信中。

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