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“いざという時”に必要な知識をわかりやすく学べる!子どもの学年に合わせて防災意識を高める【東京都の防災教育ポータルサイト】
「防災教育ポータルサイト」を活用して家族で話し合うきっかけに!
毎年1月17日は「防災とボランティアの日」。1995年同日に発生した「阪神・淡路大震災」をきっかけとして、災害への備えを強化することを目的に制定され、1月15日〜21日は「防災ボランティア週間」とされています。
今回は家族で「いざというときにどうするか」話し合うときに役立ちそうな、防災情報が詰まったポータルサイトをご紹介。それが東京都教育委員会が運営する「防災教育ポータルサイト」です。
小学生から高校生まで理解度に合わせた防災デジタルブック
このポータルサイトでまず注目したいのは、小学生から高校生まで、それぞれの理解度に合わせて用意されているデジタルブック「防災ノート」。防災や災害と聞くとイメージされやすい「地震」だけでなく、火災から大雨・台風などの水害、さらに火山の噴火や竜巻、大雪、そして原子力・放射線災害にテロや武力攻撃など、広い範囲を学べるのがポイントです。
そして小学生なら家の周り、高校生なら電車や繁華街にいるケースを想定するなど、より「自分ごと」として災害をイメージしやすい内容が掲載されています。写真を多用したスライド形式にまとめられているほか、音声で読み上げる機能や動画リンク、さらに詳しいサイトへのリンクも掲載され、学びを深めやすい工夫がされています。
何より家族で事前に話し合ったり、いざという時のために共有しておきたいポイントや、備えるための知識、救命処置や応急手当など、事前の訓練に役立つ情報がぎゅっとまとめられているのも心強いところ。いっぺんに頭に入れるというよりは、定期的にこのデジタルブックを活用して、知識を刷り込んでいくのにぴったりです。
都内にある12カ所の防災体験施設も紹介
シミュレーションで災害を擬似体験すると、よりリアルに災害をイメージして話し合うことに役立ちます。「安全教育・防災教育ポータルサイト」では、そんな防災体験や学習ができる都内の12の施設がまとめて紹介されています。
地震災害後の支援が少ない時間を生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」を中心とした防災体験学習施設「そなエリア東京」(東京臨海広域防災公園)や、東日本大震災の教訓などを元に生き延びるための正しい知識を学べる「しながわ防災体験館」、気象や地震などの自然災害を体験できる「気象科学館」など、東京都に住む人に限らず、近隣の人もチェックしておきたいスポットが満載です。
都内の小学生・中学1年生のための体験プランも
東京都に住んでいる小学生と中学1年生とその保護者には、「行こう、学ぼう、防災体験」と題した体験コースを用意。それぞれのデジタルブック「防災ノート」と専用のリーフレットを活用しつつ、都内8カ所の対象施設で防災体験を行うと、防災グッズを配布してくれます。
2025年3月31日(月)までなので、ぜひ期間内に利用してみませんか?
まとめ
忙しくも平穏な毎日を送っていると、災害が起こる危険性をつい忘れがち。だからこそ防災の日などをきっかけに、日常的に家族で話し合ったり、備えを見直したりしてみませんか?普段から定期的にいざという時のイメージを繰り返して、自分と家族を守れる知識を身につけておきたいですね。
文/山田朋子