公園デビューも怖くない!子どもが外で迷惑をかけたらどうしよう…という呪縛から解放される“魔法のことば”とは?

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
子どもが迷惑かけたらどうしよう…という呪縛
温かい季節、子どもとお出かけする機会が増えますね。よーし、今日は思いっきり遊ばせてあげよう!って意気込んだものの…あれ? なんか周りの目が気になる?
「公共の場で子どもが迷惑かけたら」子育て中にはこの呪縛に捉われて身動きできなくなることが多々あります。公園では、お友達が持ってきたお砂場のおもちゃを奪い取り、滑り台の順番を守れず、ショッピングモールでは走り回り、電車の中では騒ぎ出す…。ママは冷や汗の連続でぐったりです。私も第1子の時は、「しつけができてないと思われるかも」「周りを不快にさせるわけにはいかない」ずっと周囲の目を気にして緊張状態の小心者ママでした。
そもそも子どもは、まだ社会のルールをしっかりと理解しているわけじゃありません。自分の感情をうまくコントロールすることさえ難しい。興味のあるものには一直線! 楽しいことには夢中! 彼らにとってこの世界は魅力に満ち溢れていて、「キャ〜!」って叫びたくなるぐらい、ワクワクする気持ちを抑えられないんです。つまり、子どもが迷惑をかけないように事前に防御することは「無感情で生きなさい」と促しているのと同じです。
迷惑をかけたらどうする?“魔法のことば”はコレ!
そうは言っても、周囲を不快にさせるのはママとして肩身が狭く、「じゃあどうすればいいの? 」ってなりますよね。答えは簡単! 「子どもだからしょうがない」って開き直るのではなく、ママがどーんと構えて、子どもが何かしてしまった時に、さわやかに謝ればいいんです。「ごめんなさい!」って、ママが頭を下げる姿を子どもはちゃんと見ていますよ。
でもその時に、ビクビクオロオロしないようにしましょう。相手の目を見て「うちの子、元気があり余っててごめんなさい!」と笑顔で対応すれば、周りの人の気持ちも自然とほぐれます。
「迷惑」と指摘してこなくても、明らかにモヤモヤしていそうだな…と感じる人が目の前にいるときには、先手を打って声をかけてみるのもオススメです。コミュニケーションは魔法のツールです。「騒がしくしてすみません!」と勇気を出して話しかけてみましょう。不意打ちで謝られてしまえば、相手は少し優しい気持ちになるはずです。
人間関係は持ちつ持たれつ、温かい目で見守ろう
実際に迷惑をかけたら誠意を持って笑顔で謝る。ただそれだけのことです。すごくシンプルですね! 迷惑をかける前から心配する必要はありません。そもそも多少の「迷惑」なんて、成長の過程で起こる自然なことだし、人間関係は持ちつ持たれつです。
私たち大人だって、日常的に周囲に迷惑をかけながら生きています。「他人に迷惑をかけないパーフェクトな人になりなさい」ではなくて、「迷惑をかけたらごめんなさいとありがとうだよ」と教えてあげたほうがきっと子どもたちは生きやすくなると思うんです。もちろん、明らかに危険なことや、一方的に誰かを傷つけるような行為は、親の役目としてきちんと介入し、教える必要があります。でも、「ちょっと騒いじゃった」「順番を間違えちゃった」ぐらいのことなら、基本的には、温かい目で見守ってあげましょう。
外出は成長のチャンス!肩の力を抜いて、おでかけを楽しもう!
子どもが外でいろいろな経験をすることは、本当に大切です。五感をフルに使って自然に触れたり、さまざまな人と関わったりする中で、心も体も大きく成長していきます。もし、ママが「迷惑かけたら…」と、心配ばかりして、いつも「ダメ!」「静かに!」って抑えつけていたら、せっかくの成長のチャンスを摘み取ってしまうことになるかもしれません。
もっと肩の力を抜いて子どもとのおでかけを楽しんでください。 あなたの子育ては、きっと大丈夫! 自信を持って、一歩踏み出してみましょう!

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