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動画で解説】子どもがけいれんしだしたら…。知っておきたい「熱性けいれん」の応急手当方法

動画で解説】子どもがけいれんしだしたら…。知っておきたい「熱性けいれん」の応急手当方法

子どもが急に意識を失い痙攣(けいれん)しだしたら…。6カ月~5歳くらいまでの子どもに多く起こる「熱性けいれん」。わが子が痙攣をしだしたらどう対応したらいいでしょうか。万が一のときに知っておきたい対処法を動画で解説します。

動画で解説【子どもが「熱性けいれん」を発症したときの応急手当方法】

教えてくれたのは

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横田俊一郎先生

横田小児科医院院長。78年東京大学医学部を卒業し、東大病院小児科へ入局。その後、大学病院、関連病院で小児科診療に従事。血液・悪性腫瘍グループに属する。88-93年は社会保険中央総合病院(現「東京山手メディカルセンター」)小児科部長。93年に父の後を継いで小田原市北ノ窪にて開業。97年より現在のクリニックを新築。
社会保険中央総合病院小児科に就職し、日本外来小児科学会の設立に関わってからは、外来診療を中心に、ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けている。

熱性けいれんとは

痙攣発作(けいれんほっさ)は、急に意識を失い顔色が悪くなり、手足が硬直し突っ張ったようになって、しばらくすると体がガクガクと震えるような動きがあり次第におさまっていくような症状です。

けいれんが起きる理由はさまざまですが、発熱などで急激に体温が変化するときに起こるのが「熱性けいれん」です。また脳腫瘍や髄膜炎、脳症などの重篤な病気が潜んでいる場合でも、けいれんが起こることがあります。

子どもの場合は、けいれんが起きる一番の原因は「熱性けいれん」と考えてよいでしょう。

「熱性けいれん」は、熱の上がりはじめに起こることが多いです。そのため、今まで元気に遊んでいたのに急にけいれんが起きて熱が出ていることに気がつくということも少なくありません。

突発性発疹、インフルエンザ、アデノウィルス感染症など、急に熱が出る病気の際に起こることが多いです。

「熱性けいれん」は6カ月~5歳くらいまでの子どもに多く起こります。6カ月未満の乳児は脳が未発達なので、熱性けいれんを起こしにくいです。もし6カ月未満でけいれんが起きた場合は、何か重大な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。

熱性けいれんの応急手当

熱性けいれんのほとんどが数分以内におさまります。すぐに命の危険を伴うことはありませんので、焦らないことが大事です。


安全な場所に移動させる

周りから危険なものをとりのぞくか、または安全な場所に移動させましょう


子どもを寝かせる

体を横にして安静にさせましょう。また、嘔吐の場合に備えて、顔を横向きにすると良いでしょう。このとき、体をゆすったり、大きな声を出すことは控えましょう


時計を見る

時計を見て、けいれんしている長さを把握しておきましょう。けいれんを起こしている子どもを見ていると時間が長く感じますが、大体は1-2分でおさまります。

まれに30分以上続く場合もありますが、そこまで長いと脳に障害が残ってしまう危険性があります。目安として5分くらい様子をみて、5分経ってもまったくおさまらない場合は、救急車を呼ぶか、かかりつけの病院を受診しましょう。

けいれんの様子をビデオに撮っておくと、受診の際に役立つこともあります。

注意すること

口の中にものを入れない

昔は、けいれんによって歯をかたく食いしばるため、舌を噛み切ってしまわないように、口の中にものをいれたほうがいい、と言われていました。しかしそのような行為は、慌てて口の中をケガさせたり、呼吸をしにくくさせてしまう恐れがありかえって危険です。

舌を噛んで血が出ることもありますが、死に至るようなことにはなりません。また、おうちの方が指を口の中に入れてしまうと、嚙み切られてしまう危険性もありますので気を付けてください。

目の向きに注意


「熱性けいれん」の場合、けいれんしているときの目の向きは、両目ともに上を向いていることがほとんどです。


もし、片側しか見ていなかったり、身体の片側しかけいれんしていないなど偏りがあれば、別の病気の可能性があります。必ず医師の診察を受けましょう。

けいれんが落ち着いたら

けいれんは脳がいっせいに活動するような状態なので、症状が落ち着くと、そのまま眠ってしまうことが多いです。呼吸が安定して顔色も戻っていれば、無理に起こさず、そのまま安静に寝かせてあげましょう、


容体が落ち着いて目を覚ましたら、昼間なら病院へ。夜の場合は朝まで様子を見てから病院に行きましょう。いずれにせよ、けいれんのあと一度は医師の診察を受けましょう。


ただ、短時間の間に複数回けいれんを繰り返すような場合は、昼夜を問わず病院に行きましょう。


水分はむやみに飲ませる必要はありません。意識がしっかり戻って本人が欲しがれば、経口補水液などを少しずつ飲ませましょう。

子どもの「もしも」のときために

子どもに急な異変が起こるとママやパパも焦ってしまいますよね。「けいれん」は人口の8パーセント程度が、大人になるまでに1回は経験すると言われており、珍しいものではありません。

起きたときにどのように対処するべきか、頭に入れておきましょう。落ち着いて行動すれば大事にはいたりませんので、焦らずお子さんの様子を見てあげてくださいね。

監修:横田俊一郎(小児科)
制作:株式会社こどもりびんぐ/株式会社照林社/株式会社エイトリンクス
ナレーション:神路めぐみ(株式会社ヴイ・フォーク)

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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