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余裕がなくてイライラしちゃうママの笑顔を取り戻そう!

ありがちイライラシーンの対応術
読者アンケートで多く挙がったイライラしてしまうシーンについて、どう対応すると良いか、東さんに教えてもらいました。
食事をちゃんと食べてくれない!
苦手なメニューは確実に食べられる量だけに
子どもが残したり、食べるのが遅かったりするのは、たいてい苦手なメニュー。ママは食べてほしいものを多く盛り付けたくなりますが、確実に食べられる少量だけ盛って、食べたら「やったね」「おかわりもあるよ」と言うほうが、子どもは達成感を得られます。ママもイライラせずに済むはずです。
食事については、多くの場合、大きくなれば食べられる量も増えますし、味覚の幅も広がって嫌いな食材も減っていきます。「たくさん食べられる子はいい子」「なんでも食べられる子は偉い子」といった思い込みは捨てて、成長をゆったりと待ってみて。食事は楽しい時間にしましょう。
ピーマンが食べられなくても、ほかの野菜や果物でピーマンの栄養を補うことは可能です。偏食や食べムラがあっても、栄養をきちんと摂れていればOKとしましょう。
子どもに手が掛かって家事がはかどらない!
専業主婦は家事と育児のダブルワーク
手を抜いていいのは家事です
自分ひとりなら30分で終わる作業でも、子どもがそばにいると何倍も時間が掛かるもの。やるべきことを自分の思い通りに進められないのは大きなストレスですよね。専業主婦だと時間に余裕があると思われがちですが、実際には「家事」と「育児」のダブルワーク。働いていれば「仕事」も加えたトリプルワークです。頑張ろうとすればするほど、時間が足りなくなってイライラしてしまいます。手を抜いていいのは育児でなく家事。冷凍食品や宅食、便利家電など使えるものは使って家事を圧縮しましょう。
子どもが遊んでほしがるときに拒否すると、ぐずったり、しつこく追い掛けてきたりするもの。先に少し遊んであげると子どもも納得してくれて、結果的にその後の家事を進めやすくなるでしょう。
子どもの準備が遅くて決められた時間に遅れそう!
「早く!」と急かすのはNG
時計の針を示して行動の「予告」を
幼児期はまだ「時間の流れ」を感覚的に捉えられず、出発から逆算して準備することはできません。子どもの時間はゆったりと流れています。準備には、少なくとも「大人の2倍」の時間を見積もりましょう。しかし現実には、そこまでの時間を確保できないことも多いはず。子どもを少しでもスムーズに動かすには「長い針が6になったら出発だよ」などの予告が有効です。時間がなくなってから、「早く!」「間に合わないよ!」などと急かしても、子どもは理解できず「怒られている」と感じるだけです。
かんしゃくを起こした!
子どもの気持ちを淡々と言葉にして
落ち着くのを待ちましょう
例えば、子どもが「おもちゃ買ってー!」とかんしゃくを起こすと、ママはイライラして「今日は買わないって言ったでしょ!」と同じレベルで返しがち。でも子どもは泣き叫んでいるとき、意識とエネルギーが口に費やされ、他のことに注意を向けられません。ママの言葉をちゃんと聞けなくなるので、ダメな理由を説明しても理解できないのです。そんなときは、「おもちゃが欲しかったんだよね」と、子どもの気持ちを淡々とシンプルな言葉にしてみて。そのうち子どもも落ち着いてくるはずです。
またきょうだいゲンカ!
先にちょっかいを出す子にしっかり関わってみて
子どもはきょうだいげんかから学ぶこともあります。けがをしない程度のけんかなら、眺めていましょう。叩く、蹴るなど、危ないことをしたら「叩くことがダメ」とNGな行為を伝えて。「お兄ちゃんが悪い」などとジャッジすると、不満や不平等を感じて、余計にケンカが大きくなるので避けましょう。
また、頻繁にきょうだいげんかをするなら、先にちょっかいを出すほうの子に普段からしっかり関わるようにしてみて。話をよく聞く、一緒にたくさん遊ぶなどして、「自分はママに大事にされている」と感じられるようになると、情緒が安定して、ちょっかいを出すことが減ってきます。
ママの笑顔を取り戻す 3つのポイント
子育てでイライラするのは普通のこと。とはいえ、イライラしてばかりの毎日は楽しくありませんよね。最後にママの笑顔を取り戻すポイントを紹介します。
1. 自分自身を「ご自愛」する
「自愛」とは、自分を大切にして、健康状態を気遣うこと。「ご自愛ください」は、しばしば手紙の結びに使われます。ママはひたすら家族に奉仕しがちですが、ママ自身がガス欠になったら、子どもと向き合う余裕は生まれません。自分の趣味の時間や好きなお菓子、飲み物、花、フレグランスなどを日々に取り入れましょう。睡眠不足や体調不良の日は早めに眠ることも大切です。
2. 「まあいいか」を増やす
誰でも「◯◯するべき」「◯◯せねばならない」という枠を持っていますが、子どもはこの枠に収まらないことをたくさんします。枠から外れても「まあいいか」と考えるようにすると、イライラが減って子育てや人生をより楽しめるようになります。人としても円熟して、魅力が増すはずです。ママのキャパシティーが広がるように、子どもがママを育ててくれるのかもしれませんね。
3. 人に話を聞いてもらう
「最近イライラしやすくなったな」と思ったら黄信号。「ご自愛」しつつ、周りの人にヘルプを出しましょう。人に話を聞いてもらうだけでスッキリすることもあります。解決したい問題や深い悩みは、ママ友よりも専門家に。子育て支援センターなどで相談するか、「子育て/相談」で検索して自分に合いそうな専門家を探してみてください。悩みはひとりで抱え込まないようにしましょう。