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3人目の子どもはどこに乗る? 子ども乗せ自転車のルールを聞いてみた!

3人目の子どもはどこに乗る? 子ども乗せ自転車のルールを聞いてみた!

わが子が通う保育園がある地域は多子世帯が多く、3人、4人兄弟は当たり前。中には、5人兄弟という家庭もあります。朝夕の送迎時には、3人の子どもを自転車に乗せてやってくるお母さんがいます。

子ども乗せ自転車は、子どもが2人乗れるものしか見たことがないのですが、子どもが3人乗れる自転車はないのでしょうか? 少子化ならぬ多子対策として、子どもが3人乗れる自転車があっても良いのでは? と思い、子ども乗せ自転車を数多く作っている自転車メーカー・ブリヂストンサイクル(株)の広報・竹内さんに聞いてみました。

子ども乗せ自転車は“幼児2人同乗基準適合車”を

「基本、自転車は1人乗りですが、幼児を2人乗せる場合は、“幼児2人同乗基準適合車”でなければなりません。運転者含めて3人乗った際の安定性や操作性、自転車そのものの強度などに配慮しており、自転車のカゴの大きさなども、それらを配慮した大きさになっています。法律により幼児を乗せられる人数は(“幼児2人同乗基準適合車”の場合で)2人までとなっているので、幼児が3人乗れる自転車は弊社では作っていません」

では、東京都で道路交通法を取り締まる警視庁は、3人子どもを乗せて自転車に乗っているお母さんについては、どう思っているのでしょう? 警視庁に聞きました。

子どもを3人乗せているようなら、乗車制限の指導を行う

「軽車両(自転車)の乗車については、道路交通法第57条第2項、東京都道路交通規則第10条に定められており、東京都内では子どもを3人乗せて自転車に乗る(運転者を含め、4人が乗車する)ことはできません。

もし子どもを3人乗車させている(運転者を含め、4人が乗車する)方がいた場合には、乗車制限について指導することとなります。具体的には、乗車の制限について説明し、歩いて行くよう指導するなどの対応になると思います」

法律と条例で決まっていることですから、しょうがないとはいえ、やはり指導されるのですね。その他、子ども乗せ自転車を運転するお母さんに、自転車に乗る時のアドバイスをいただきました。

「交通ルールを守っていただくのはもちろんのこと、子どもにはヘルメットを着用させるとともに、子どもの予測ができない動きにも対処できるよう、余裕を持った運転に努めてください」

子ども3人を乗せることは、法律的にNGかつ安全面でも不安が

結論として、子ども3人を乗せて自転車に乗ることは、法律で禁止されています。残念ではありますが、今の自転車の大きさや性能などを考えると、子ども2人を乗せるのが適正のようにも思えます。子どもや自分の安全を考えても、違法な子どもの3人乗りはせず、3人を連れて出かけるときは、車や徒歩をうまく使ったり、大人の手を増やして1人自宅に置いて行くなど、いろいろな工夫が必要だと改めて感じました。

<文:フリーランス記者 武田由紀子>

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