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思いがけず3人目を妊娠…産むことを悩んだ私の決断

「3人目の壁」という言葉をご存じですか? 私はこの言葉を第3子を妊娠してから知りました。
というのも、私自身がまさかの3人目を妊娠。発覚してからかなり動揺して、「3人目」についてネットで検索して知ったのです。
そんな私が3人目の妊娠から出産で感じたこと、実際の状況を赤裸々にお伝えしたいと思います。
妊娠した事実を受け止められない日々
私の場合、本当に3人目の希望はありませんでした。
長女が幼稚園に入園して夏休み前の7月ころ、2歳差育児が少しラクになりつつあった時でした。
なんとなく体調がおかしいかな?と思う日が続いていた時に、毎月くる女性の日が遅れていることに気づきました。
毎月周期は順調なタイプで、3日以上予定より遅れることはほぼなかったので、かなり焦りました。
検査薬の説明書には、1週間遅れたら使用可とあったところを、気が急いて5日目に使用することに。失敗しても大丈夫なように2本セットを購入して、まず1本使用しました。
結果は、陽性…。
1週間経っていない状態で検査したのにも関わらず、陽性が出たことに驚きとショックを受けました。
正直にいうと、罰当たりですがまったく喜べませんでした。夫婦そろって、「え…どうしよう」という感じです。
自分がまさか3人目を妊娠する日が来るなんて、想像をしたこともなかったのです。
気づけば3人のママがまわりにたくさん
何事においても、自分がその立場になってみて初めて目についたり、気づくことってありますよね。
まさに、今回の私がそう。第3子の妊娠がわかって改めてまわりを見たら、知り合いや友達に3人目を妊娠・子育て中のママがたくさんいることに気づいたのです
街を歩いていても、子どもを3人連れているママをよく見かけるようになったり、芸能界では藤本美貴さんが3人目妊娠している時期でした。
自分のまわりに同じ状況のママがいると分かると、不思議と少しづつ前向きに考えられるようになっていきました。
とはいえ、完全に前向きになれて「よーし!出産して3人子育てがんばるぞ」というわけではありません。
妊娠した事実を否定的にしか見られなかったのが、出産したらどうなるのか?と前向きに未来について考えられるスタート地点に立った感じです。
私より先に3人目を妊娠して、すでに出産しているママ友に相談してみたら、「まさかの妊娠で悩んだけど産んでよかった」という話が聞けたり、私より少し先に3人目の妊娠がわかったママ友も「やっと前向きに出産しようと思える」と話してくれたことも、スタート地点に立てた一因だったと思います。
すでに2人のママだから悩む3人目の壁
3人目妊娠で悩む人に共通しているのは、不謹慎ですが中絶手術をしようか悩んだという点だと思います。
かわいいわが子2人、家族4人で笑って暮らしているこの幸せな日々が、3人目を妊娠して出産したら崩れてしまうのではないかとすごく不安で、私は毎日泣いていました。
2回の妊娠生活を経験しているので、妊娠中も自分の身体は変化して、悪阻やマイナートラブルなど今まで通りの生活は難しくなっていくのがよくわかっています。
出産しても産後の入院生活で、上の子にガマンと寂しい思いをさせてしまうのも、2人目の時に経験しているからなおさら心配です。
長女は次女の出産のときはまだ2歳半でした。でも出産で入院していた日々は寂しかったと覚えていました。
長女は、退院した私が思うように身体を動かせないのと、自分自身の不安定な気持ちが相まって、とてもナイーブになってしまった時期がありました。
そんな寂しい思いを、今度は長女と次女の2人にさせてしまうのかと考えると、2人に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
産後も赤ちゃんのお世話で手が離せない状態が続くと、2人に寂しい思いをさせてしまうなとか、2人の子どもとの生活が完成形だと思って、家の間取りも車選びもしてしまった現実をどうしようか?と、この生活に慣れているからこその悩みが次から次に出てきました。
前向きになれたのは子どものおかげ
その後も、母としてダメだなと思いますが、私は子どもたちが遊んでいる姿を見ながら泣いてしまうことがよくありました。
子どもたちには、妊娠についてまだ話せないでいたのですが、ある日、長女が赤ちゃんがほしいと話をしてきたのです。
理由を聞いたら「一緒に遊びたいから」と言ってくれて。「たくさんいた方が楽しいもん」と前向きな発言が聞けた瞬間に、私の気持ちがふっと軽くなりました。
そのタイミングで子どもにも妊娠をしていることを話すことができました。
現実的な事をいろいろ考えていると悩みは尽きませんが、妊娠をしたということは、私たち家族に必要なタイミングなんだと長女のおかげで思うことができました。
4歳になった長女は妊娠中も産後も含めて、いつでも私の味方として、かなり心強いサポートをしてくれています。
本人も赤ちゃんがお腹にやってきたことが嬉しかったようで、幼稚園でもすぐに先生やお友達に話をしていましたし、「もっとお姉ちゃんにならなくっちゃ~」と張り切るようになりました。
実際に妊娠中、私は切迫早産の危険性があるため自宅での安静生活を余儀なくされ、まわりの家族や友達にたくさん助けてもらったのですが、その中の心強いサポーターの筆頭はもちろん長女でした。
大変なことがあっても、幸せは3倍

3人目を無事出産して、4歳・2歳・0歳という3人の育児がスタートしました。
今現在、目の回るような忙しさです(笑)。
でも、今思うのは、ありきたりなことですが、子どもが3人に増えたことで幸せを感じる瞬間も増えたということ。
長女と次女が三女の相手をしてくれていたり、3人が集まっている姿を見るとそれだけで幸せです。
現実的なことを考えれば、これからの養育費や子ども部屋問題、収納…と問題は山積みなんですが、それらは実際その状況になってみたら案外どうにか解決策を見つけて乗り越えてしまうように感じています。
妊娠発覚当時はネットで、「3人育児」や「3人目出産」などと調べて、いろいろな人の投稿を見ていました。
中絶についての意見もたくさん読み、悩んだり泣いたりしながら過ごしました。
今は心の底から、3人目を産まないという決断をしなくて本当によかったと思っています。
3人目は孫のようにかわいいは本当だった!
3人目のママになるということは、3回目の育児なので、いわばベテランママですね。
特にわが家の場合は2歳差ということで、少し前にやった慣れている育児ばかりなので戸惑うことも、育児グッズが足りないということもなく、自然と3人育児に慣れることができています。
よく「3人目は孫のようにかわいい」と聞きますが、産んで育ててみると分かります。本当にもう、何をしていてもかわいい(笑)。
子どもが3人になってから、自分の育児に対する考え方が変わったことも感じています。
今までよりも「もっと子どものために」「子ども一人ひとりとの時間を大切に」と思うようになりました。
子どもが1人増えたことで、上の子たちにガマンをさせてしまう場面が増えたのは間違いないので、「その分ちゃんとケアしてあげよう」と思うと、自然と子どもの様子を今までよりもしっかりと観察するようになりました。
その結果、私が幸せを感じる瞬間が増えたと感じているんだと思います。
妊娠出産に関しては、それぞれの家庭の事情があると思います。あくまでもこれは私個人の体験記ですが、私自身がとても悩んで泣いて考えて、今があります。
同じような気持ちを抱えるママの気持ちが少しでも軽くなったら嬉しいです。