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雑すぎるわが子の字…きれいな字が書けるようになるコツを探ったら

雑すぎるわが子の字…きれいな字が書けるようになるコツを探ったら

わが家の一番下の子は、とにかく字が雑で困っています。
すでに小学5年生なので、「今さら言ってもどうせ聞いてくれない」「反抗するだけ」と、あきらめの境地に入りつつある私ですが、未就学児や低学年のお子さんを持つママやパパには、こんな思いをしてほしくない!
そこで、どうしたらきれいな字を丁寧に書けるようになるのか、小学校の先生にインタビューしてみました。

まずは丁寧な字を書く習慣づくり

先生いわく「丁寧に字を書くことと勉強の習慣は、小学1年生の時の宿題の取り組み方、その際の親の関わりが大切です」とのこと。
このお話を聞いて、「そう、まさにそれ。納得!」と思いました。いまさらですが、私も心から思います。「もっと関わってあげたらよかったなぁ」と。
「勉強をする」ということを習慣づけることが大事なので、日々少しずつの積み重ねがポイントです。「宿題をする時間だけ、横に座って見てあげる。何かを教えるわけではなく、ただ見てあげる」これが大切なのだとか。
子どもって、親や先生が見ている、それだけで変わるんですよね。だから、できるだけそばに寄り添うことで、文字を丁寧に書くことが定着していくのだと思います。

小さな〇と「ほめる」でモチベーションアップ

次に大事なのは、「ほめる」こと。
これは字だけに限ったことではありませんが、ちょっとしたことをほめてその気にさせることが大事なのです。
字は、1ページ全部がきれいじゃなくてもOK。ひと文字上手に書けているのを見つけたら、小さな〇をつけてあげる。そうすると小さな〇がいっぱいほしくて、子どもたちはがんばるのだそうです。これって、学校だけじゃなく、おうちでパパやママにもできることですよね。
小さな〇からはじまって、三重丸→花丸→花丸に茎と葉っぱつきの順に進むことで子どもたちの喜びはグングンアップ! さらに、全体がきれいに書かれていたらページ全体に大きく、チョウチョつき→チョウチョとに加えカタツムリつき(これが最上級)と徐々にグレードアップしていきます。その場でほめることも大事ですが、後に残る形でほめてあげることも効果的なんだとか。
花丸だけじゃなく、英語がわからない低学年の子でも、goodやexcellentなど、英語の筆記体で書かれた評価は、なんとなくかっこよく見えるようで、ママがさらさらっと書いてあげると、さらなるモチベーションアップにつながるようです。

チョウチョつき、カタツムリつきと喜びがアップ! 英語の筆記体はさらにテンションがあがります

目的意識をもたせると丁寧に書ける!

子どもに丁寧に書こうと思わせるには「目的意識をもたせる」こともいいのだそう。例えば今なら、会えないおばあちゃんに手紙を書いてみるというのもひとつの手。宿題や勉強と思うと面倒だけれど、大好きな人への手紙なら丁寧に書けそうですよね。
好きなアニメのキャラクターの絵を描いた時に、横に名前を書かせてみるのも、丁寧な字を書くきっかけになるそうですよ。絵と合わせ技でほめてあげると効果も増大しそうです。

きれいに消す、これも大事!

もちろん書くことに力を注ぐことも大切ですが、同じくらい大事なのが「きれいに消すこと」。きれいに消せていないスペースに新たに文字を書いても、下の文字が見えているときれいに見えません。結果、自分でも納得いかず、連鎖反応的にそのあとの文字が雑になってしまうということもあるようです。
消しゴムを上手に使えるようになるのにもコツがいります。親がそばでしっかりと見ながら声かけをしてあげたいですね。

低学年のうちが決め手!でも今からでも遅くはない

先生のお話からわかるように、まずは「丁寧に字を書く習慣をつけることが大事」なんですね。そのためには、やはり親が見て、関わることをおろそかにしてはいけないようです。
わが家は3人きょうだいですが、特に一番下の子は放ったらかし状態で、宿題を見てあげることもなかったように思います。それがその子の字の雑さに現れているのかもしれません。
私も「忙しい」と理由をつけて放っておいたので偉そうなことは言えませんが、ぜひちょっとがんばって1日10分だけでも、横についてみてあげるようにするといいと思います。そのほんの少しの積み重ねが、のちのち「よかった!」と思える結果につながると信じて。

今回、幼いお子さんをもつパパママに参考になるものをと思い先生に取材をしたのですが、わが子が高学年になった今でも、試してみる価値はあるかも!と思った私。ひと文字でもきれいに書けている文字を見つけて「ほめる」こと、姉の誕生日が近かったのでバースデーカードを書いてもらうことの2つを実践してみました。一足飛びにきれいな文字が書けるようにはなりませんが(笑)、これからも続けていきたいと思っています。

ライター

絵本専門士鳥山由紀の画像

絵本専門士 鳥山由紀

絵本専門士、絵本セラピスト(R)。 乳児親子向け施設、小学校等絵本読み聞かせの他、絵本に関する講演・執筆、大学講師等。2021年絵本販売店「絵本選書・販売 月のクローバー」を開業、イベント等にて出店。2017年より、京都市保育士会機関紙「ほほえみ」連載中。2018年から絵本読み聞かせと箏演奏のユニット「ことえほん」を立ち上げ活動中。3児の母。 ブログ「えほんらへん」

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